write 2000/04/01
ジャンプ第18号予想
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「週感ジョジョンプ」第210号

PAGE4・よーやんより

Hermit Purple attack JUMP 2000 No.18!


 こんばんわ。
 ちょっと今日もまたかと言われそうなんですが、『ストレイト・ストーリー』の事について書いておきましょう。………いつのまにかマクラ復活していると言われそうですな。いや今だけなんですが。
 今日、ふと思い付いたんですが『ストレイト〜』はロード・ムーヴィーの体裁をとっているようで、実はそうでは無いですね。ロード・ムーヴィーと言えば私の中ではヴィム・ヴェンダースでありますが、実は言うほど見てなかったりして(………いるよねこーいうやつ)。ヴェンダースの映画とリンチの映画はどこがどう違うか?という事を考えてみると解りやすいかな?
 『ツイン・ピークス』が「狂気の純粋培養」と評されたように、リンチと箱庭式世界というのは切っても切れない関係だと思います。『ツイン・ピークス』のあの整然と並べられたドーナツはその点をよく表していると思っています。で、『ストレイト〜』もまた固定されたカメラングルなど、ロードムーヴィーのようでロードムーヴィーでない側面を持っています。撮影方法だけでそう断言する訳ではないのですが、インナースペースを旅している以上、ロードムーヴィーではない、あるいはロード・ムーヴィーの失敗作と言えるのでしょう。しかし、リンチ映画としてはいいのだ、という所にこの映画の問題点(論点、と言ったほうがマイナスイメージが無くて良いのだろうか)があるのではないでしょうか。まぁ主演男優賞も逃したようですし、今後この作品が映画誌などで振り返られる事はないでしょうが、記憶しておいて損はないでしょう。全然違うって言われそうだけど、コーエン兄弟の『ファーゴ』があれだけ評価されたんですよ? 『ロスト・ハイウェイ』はあまりにも難解でファンの間でも話に上らなかったけど(笑)『ストレイト〜』は論争の予感があります。フツーの監督が撮ってもなんともないけどリンチが撮った事を考えると色彩が一変しますね。これが監督の仕事なのかもしれません。

 投稿はよーやんです。今回は「先生」ですな。

投稿者:よーやん


 ふん、誰だ?ぼくを呼び止めるのは?
 ゲッ仗助! 由花子! 億泰!!
 ぼくの苦手なヤツらばかりじゃないか!逃げよう。そうだ、取材中で忙しいとかウソをつこう
 ああ、ゴメン今取材中で忙しくてね・・・何?それはウソだろうって? 何でそんなコトが言えるんだ!?
 え?今全部ぼくがしゃべっていたのを聞いたから?・・・・・・・あ、そうか。
 イカンなこのクセ・・・・一人暮らしがずっと続くと心に思っていることを口に出すクセがついちゃって
 自分が独り言を言っているのに慣れてしまうと、どこででもブツブツ一人でしゃべってしまう・・・・全部心に思った事が口に出てしまう。
 これじゃボク自身が「ヘブンズ・ドアー」で本になったまま表を歩いているようなモンじゃないかまったく・・・・。
 え? 独り言はいいから康一君を知らないかって?
 康一君!! ああ、その名を聞いただけでインスピレーションが沸くよ! よくぞ言ってくれた! それこそボクが一番聞きたかった名前じゃないか!
 いやぼくは今回康一君に会いたくてこうやってウロウロしているようなもんなんだから実際。
 だってアレだろう? 彼はあの謎の集団睡眠事件のまっただなか、イタリアのローマから帰国したんだろう?
 きっとスゴイ体験をしているに違いないんだ! それを漫画家として聞き出さないテはないぜ。そうだろう!?
 え? 康一君は寝ていたから何も覚えていないだろうって?甘い甘い!
 ぼくのヘブンズ・ドアーで「寝ているときのことを思い出す」と書き込めばいい。
 ぼくは康一君の親友だからね、それくらいさせて貰ってもいいじゃないか。本人も思い出せないで気持ち悪い思いしてるんだろうからきっとぼくに感謝するよ。
 え? それなら真相を教えてやろう? 誰だアンタ。イタリア人か?

「ヘブンズ・ドアー!!」

 なになに・・・イタリアでギャング団、「パッショーネ」の構成員をやっている? あの集団催眠事件の真相も知っている?!
 すごいぜこれは! ぜひ資料にもらって行こう!(ビリビリ)
 え? よせ? そうやって人の人生勝手に資料にするクセをなんとかしろ?
 それより人に聞かないですぐ「ヘブンズ・ドアー」で読もうとするのはもっとイケナイ?
 ・・・・・わかったよ、返すよ・・・・ちぇ。せっかく頼まれていた増刊用の短編のネタになりそうだったのに・・・。
 タイトルは「岸辺露伴は取材に行かない」。
 ああ、しゃべっていいよ。ついでに「日本語が出来るようになる」って書いて置いてやったから。
 それで集団睡眠事件の真相は? 何!? レクイエム!? あの矢の先にそんな妙な力が有ったのか!!
 それはこうしちゃ居られない、ぼくも一緒に探そうその、ジョビジョバとかいうイタリア人を・・・え? 名前違う? いいんだ何だって。
 ぼくの康一くんが一緒だとすると、康一君の身も心配だし・・・・彼をオモチャにしていいのはこのぼくだけだからね。
 ああ、また思っていることを口に出して言ってしまっている・・・日本一正直な男だなきっとぼくは。

 え? 付いてくるのはいいけど予想? ストーンオーシャン? 何だそれは? ああ、ヒロヒコくんのマンガね。
 いや〜今回は編集部に頼まれて『JOJO A-GO!GO!』の宣伝ページでしゃべらせられたけど、あれは気が進まない仕事だったね。
 同じマンガ家として、常々彼の仕事には嫉妬しているんだ、正直な話。
 だってもうずいぶん長いじゃないかあの連載・・・こち亀を抜くね、あの作者の方が先死ぬだろうから。
 そこに比べるとぼくなんか16歳でデヴューして17で連載始めたマンガがまだ5年。22歳なんてまだまだ駆けだしだからなあ・・・
 いつになったらぼくも、あんなスゴイ画集が出せるんだろう・・・いや、「ピンクダークの少年」のムック本は出してるけどさあ・・・。
 「ピンクダーク画集」とか「ピンクダークCDブック」とか「ピンクダークビデオ」も出てる。今度ゲーム化の話も来てるけどみいいんな荒木ヒロヒコのやった事ばっかりなんだよおおおっ!!
 悔しいッ!ボクはもっと、彼のやらないことをやらせて欲しいんだよおお!!
 たとえば・・・そうだな、映画化・・・ハリウッドの一流俳優陣を使って何百億とカネを使った超大作・・・
いや、国内に「露伴ランド」を作るのもいいかも知れないぞ?とりあえずぼくは死ぬ前に「岸辺露伴記念館」は作る予定なんだ。
 その為にぼくはもっともっと偉大なマンガを描きまくらなくては・・・あ、モチロン乙雅三のミイラも展示しようと思うんだ、あれは貴重だからね・・・。

 話がそれちまったな・・・フン、ジョジョの6部か・・・ぼくとしては「ストーンオーシャン」は独立した作品扱いにして貰いたいね。
 だってこれからまだジョジョが続いたら、彼の作風と「カブっている」とか「パクっている」って言われているぼくの立場が全然向上しないじゃないか!
 いい加減彼にはドッカよその雑誌に移ってもらいたい・・・ジャンプはぼくがデヴューして死ぬまで描き続けたい一生の場所なんだから。
 え? わがまま? このぼくが? アーッハッハッハ!!このぼくがワガママだなんて面白いことを言うねえ・・・そんな事を言われたのは初めてだよ
 このぼくが今まで、いかに自分を殺して、マンガ一筋に人生を捧げてきたかが、まるでわかってないようだね。
 まあしょうが無いか、仗助はマンガ読まないからな・・・今時サザエさんなんて・・・いや、頭の事は言ってない!
 言ってないってば!!!!

「ドラララララ!!!!」

 ・・・・うう・・・ヒドイじゃないか・・・この顔治してくれよスグに・・・明日取材なんだから・・・。
 今度はヒロヒコのアニメビデオのCMに借り出されるんだ、一体何なんだぼくって・・・

 ああ、予想ね予想・・・何かジョリーン親子二人して牢屋ブチ壊して大暴れ・・・イヤな血統だなあ
 これがジョースターの血だというのなら、ジョナサンの時代から法律は無視することに家訓で決まっていたのかな。
 ともかくこの事件を無事に解決しなければ、承太郎まで逮捕されるおそれが有るわけだ。
 なるほど、そして今度はヨメさんが2人の面会に来る・・・・そして3人で暴れると。
 わあ、ゴメンゴメン! まじめに考えてるよ・・・ええと、予想予想・・・。
 じゃ今出てこないエルメェスの事でも予想しようか。こいつがスタンド矢を刑務所内で売りさばいていたんだな。
 彼女の目的は・・・刑務所内でパニックを起こして、その混乱に乗じて脱走を企てる・・・と。
 そう、モチロン彼女自身もスタンドを発現しているはずだな。きっと物質をコピーして増やすスタンドなんだ。
つまり「スタンド矢は今や、刑務所じゅうに売りさばかれ蔓延している」!!!
 グェスが持っていて、彼女がスタンド発現した矢のかけらもきっとコピーだ、だからあんなチンケな能力しか出ないんだ。
 真のスタンド能力と言うのは、ボクや康一くんのように、人に感動を与えるような偉業を成し遂げなければ・・・。
 ああ、ワカッタワカッタ・・・仗助、キミだっていい能力を持っているよ。だから治すついでにもうすこしぼくの背丈のばしてくれない?
 なんか康一君と会ってから背が縮んだような・・・・
 ああ、ぼくも康一君を捜す手伝いをするよ。そういえばあの子に最近会ってないな・・・。
 あの子に聞けば、ぼくらの知らないこともわかるかも知れない・・・・

あの子って・・・まさか!?

 今回もあまりのバカバカしさに声を出して笑ってしまいましたか、いやーいかんいかん。一人暮らしの男はついつい家で笑いにくくなるもんですな。露伴先生と荒木先生、簡単に繋げて考える事ができないのはファンの皆様ならよーくご存知でしょうが、90年代の"戯画"化された作家を10人挙げろと言われたら間違いなく入りますね。とにかくいじりやすい極端な性格と、その事を「正確に」説明する言動がマッチしているところがいいんですなぁ。
 予想のほうはエルメェスだ。ちょい穴狙いな感じもしますが、これで当たっていたらそん時はやっぱしすごいといわざるを得ないでしょうな。いや、最近の的中が凄くないと言う訳ではありませんが、こうパーッとした当たりを見たいのは誰しも思うところでしょう。それをネタ含みで当ててくるっていう事なんかあれば、私は甘口小倉抹茶スパぐらい何回でも食べてみせますとも(笑)。


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