write 2000/02/20
ジャンプ第12号予想
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「週感ジョジョンプ」第198号

PAGE8・"ロマンサー"Y.Bさんより

Hermit Purple attack JUMP 2000 No.12!


 こんばんわ。
 最近面白そうな感じ漫画って言えばやっぱし大陸ものかなぁ。いや、すごーく個人的な趣味なんですけどね。ロマンを感じるじゃないですか、大陸。広大でね………。きっと実物?を見ると落ち着かないんでしょうけど。
 そんな感じでマガジンで始まったあの漫画も興味あるんだけどコミックフラッパーの『韃靼(だったん)タイフーン』も何となく気になる。描いている人は安彦良和。最近何をしているかと思っていたら………(あ、連載やっていたか別の所で)。相変わらずコマ割とかが映画調というか、昔風な感じ。でも何となくワクワクな感じがするぞ。しかし美少女で引きを作るのはヤメような。あと変なタイトルもな。もっと渋くしてもよかったんでは? とまぁ文句ばっかりですけどとにかくもっと色んな舞台の漫画があっていいんじゃないのかな………この件については久々にまとまりを欠いたので、今日はここまで。

 さて今晩最後は"ロマンサー"Y.Bさん。うーん、久々におもしろかったです。これいっつも一発で書いているんですか?

投稿者:"ロマンサー"Y.Bさん

 都近郊某所にて

「A原!少年誌においてウケるキャラクター設定とはっ!?」
「ヒーロー! ヒロイン! ライバル! メガネ君!」
「ほう、なかなかいいところをついているが、惜しいな。それはもう時代遅れだ」
「なっ、なに!?いったいどこが時代遅れなんだ!T熊!」
「ウケル少年漫画のキャラ設定、その新しい方程式・・・・・・それは」
「そ、それは?」
「1にヒーロー!2にヒーロー!3、4がなくて5にヒーローだーっ!」

☆漫画ちょっといい話☆

 ヒーロー、ヒロイン、ライバル、メガネ君・・・・・・
 年々進化を遂げる少年漫画において、この図式はもはや過去の遺物!

 ドラゴンボール、スラムダンク、はじめの一歩、グラップラー刃牙・・・・・・

 今や少年漫画のトレンドは 主人公並立方式です。

 鬼才、荒木飛呂彦もまた、ジョジョの奇妙な冒険第五部でこの風潮を大胆に取り入 れています。

 少年漫画に必要なのはヒーローのみ!

 メガネ君は、連載の冒頭に申しわけ程度に出すのみ!
 ヒロインは、連載がダレ始めたら絵的なカンフル剤として申しわけ程度に出すのみ!
 ライバルは、連載をまとめにかかる必要が生じたときに申しわけ程度に出すのみ!

 あとはひたすら美少年! 美少年! 美少年! 美少年! 美少年!
 いまや、女の子読者のほうが多くなった少年漫画においては、これさえやっときゃ オッケー!
 色々なタイプの美少年さえ揃えておけば、読者のほうで勝手に『キャラ萌え』をして盛り上げてくれるのです!

 そして、これを裏返したのが第6部といえるでしょう。

 少年漫画に必要なのはヒロインのみ!

 絵的に間が持つかどうか?、キャラ萌え、人気の獲得など、連載に必要な要素を熟慮した場合、実はヒロインしか必要がないのではないか?というのが、第6部の創作上のテーマです。

 女だらけの状況をつくったら、あとはテキトーに「いやーん」とか「アハーン」とか「オラオラ」だとかやっときゃ充分なのです。

 気をつけなくてはいけないのが、こーゆー展開になると必ず「媚びてんじゃねえ!」だとか言い出す評論家タイプの読者。
 実際のところ、漫画家というのは「媚びてナンボ」の商売なのですが、大衆というのは媚びられることは嫌うもの。

 読者というのは「媚びる作家」が嫌いなのではなく、「媚びられて喜ぶ自分を自覚すること」が嫌いなだけですので、プロ作家たるもの、面倒がらずにその点に関する配慮もするべきです。

 例えばこの場合なんかではですね、「本格的に女性を描いてみたくなった」とかなんとか機先を制して言ってみるのはどうでしょうか?
 そのためには苦手な講演会にもちゃんと出席するなど、涙ぐましい努力を惜しんではいけません。スピーチはもっと大きな声でするといいです。

 応用:
 第7部・・・ライバルのみ、第8部・・・メガネ君のみ

「これで、ウケるキャラ設定に関してはわかったはずだ」
「うむ」
「次は内容だ。少年漫画におけるウケるドラマの要素とは!?」
「勝負!!」
「ちがーうッ!」
「えっ!?」
「ウケるドラマの要素・・・・・・それは・・・」
「そ、それはっ!?」
「説教だーっ!」

☆一日一説教が少年漫画の合言葉!!

 少年物ストーリーの基本は”串ダンゴ”。

―説教―説教―説教―説教―説教―説教―説教―説教―説教――

 少年漫画の基本は”説教”。ストーリーに詰まったとき時は、とにかく誰でもいいから登場人物をつかまえて”説教”すればいいのです。

 説教によって、主人公を反省、成長させるなり、逆に主人公が説教して周りを感服させ、子分にするなりします。
 要するに将棋の要領です。
 で、その友情に支えられて主人公はさらに強大な敵に勝利、最後には終生のライバルと刺し違えて、教会で待つ花嫁姿のヒロインの胸で生涯童貞のまま死にます。 (が、何年か後に続編を描く事もあり得るので、そのへんはボカしておくのが利口です)

 主人公が敵に対して説教をブツことで、日頃から親に叱られたり、いじめっ子に理不尽な扱いを受たりしている子供たちはカタルシス。それだけで漫画のトリコになります。
 ですから、説教の内容は別になんだってかまいません、悪そうな奴を怒鳴りつけておけばそれでオッケー。
 しかし、一本調子の説教ではやがてあきられてしまいますから、「ござる言葉」で説教してみたり、ロマンティックな説諭を考えてみたり、色々工夫が必要です。

「わかったなA原、これがウケる少年漫画の新方程式だ!」
「おおっ、さっそく新作を描いてみるとするか・・・」
「・・・・・・いや、ここは予想ページだ」
「漫画の描き方じゃなかったのかーっ!?」

☆12号の予想

 ジョリーンとグェスの房

「ヒ・・・ヒドイわっ!アタシの顔、こんなに腫れちまったじゃない・・・」
「他人に痛い思いをさせるなら、てめえもその数倍の痛みを覚悟してやることね」

 グェスとの件も落着し、さてこれからエルメェスでも探してペンダントのことを問 いただそうかというジョリーンであったが・・・・・・

「FE40536! お前に面会人だ! 所長室まで来いッ!」
「あたしに・・・面会人?」

 所長室に連れてこられたジョリーン。ロッコバロッコの傍らに立っていたのは・・・・・・

「おっ、お前はッ!」
「・・・・・・家へ帰れ。ジョリーン」
「お・・・親父・・・・・・」
「近頃ちっとも帰ってねえらしいな・・・それで不良気取りか、ジョリーン」
「帰るもなにも・・・じ、自由に出入りできる牢獄があってたまるか!」
「俺の名前やご先祖様たちの名前を汚すんじゃねえよ」
「う・・・うるせえ! アタシがこの世で一番嫌いなのはアンタだよ!」

ビシ!(承太郎、ジョリーンに一発入れる)

「お前のパンチが一発でもオレにかすったら、このまま引き上げてやる」
「ひ、引き上げるって・・・・・・」
「そうでなきゃ、家へ帰ってクソして寝ろ」
「だから、アタシは捕まって出られないんだって!」
「スタンド能力を身につけたんだろ?」
「スタンド? アタシのストーン・フリーのこと?」
「そのストーンなんとかで打ってこいよ・・・・・・オラオラってよ」
「そりゃ、おめえのバカのひとつ憶えだろ!・・・・・・やれやれだわ、死んでも知らないわよ!」
「オレをそこらのダセエ大人と一緒にすんな。オレは元祖ケンカチャンピオンだぜ」
「そんな昔の話・・・・・・知るかーッ!」

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!

 承太郎に殴りかかるストーン・フリー。

パアアアアアーン!

 ストーン・フリーの拳はあっさりと承太郎に受けとめられてしまう。

「これでわかったな、ジョリーン・・・・・・世の中、お前が見てきたようなダセエ奴ばかりじゃねえ」
「う・・・うう・・・・・・」
「本物もいる。その本物にかかったらお前なんか一発で消し飛ぶぞ」

 踵をかえす承太郎。

「本物の大人をなめんじゃねぇ」

 うずくまるジョリーンを残して承太郎、立ち去る。

「お・・・親父・・・あんた、いったい何しに来たんだ・・・・・・? クソッ! 今度やってきたらキレるかんね・・・タダじゃおかねーわ・・・飛ばしてやる」

 ますます父親が嫌いになったジョリーンは、しかめっ面で房に戻る。
 そこにはふたりの女囚がジョリーンの帰りを待っていた。

「何よ、あんたたち!」
「私の名前はトモコ・ヒガシカタ・・・・・・こっちはユカコ・ヤマギシ!」

 本物が来た!!


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