write 1999/02/20
ジャンプ第13号予想
「週感ジョジョンプ」第171号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

「週感ジョジョンプ」第171号

PAGE9・よーやんより

Hermit Purple attack JUMP No.13!


 どーして誰も教えてくれなかったんですか、なんて言っても全部自分のミス。えー、何の事か解らない方は、トップPAGEのThanks to....を見て下さい。今は載っているけど………。という訳で、よーやんです。大変すみませんでした。

投稿者:よーやん

エピローグ

 ディアボロはGEレクイエムの能力で、永遠に繰り返される臨死体験のループに落ちた。
 思えば今まで時を「スッ飛ばし」て「結果」だけを得ようとして生きてきた男であった。
 そして彼は今人生の「結果」である「死」だけを無限に与えられ続ける。
 それがいかに辛く苦しく空しいことであるか、今更分かったところでもう、許されることは無いのだ。

 ジョルノ達は勝利した。
 町を牛耳るだけでなく、麻薬によって腐敗させていた組織のボスはもう、存在しない。
 しかしその事実を知っているのは彼らだけなのだ。
 そしてパッショーネの「頭脳」は人々に知られる事無くすりかえられた。
 「黄金の意志」を持つ若者達の力で、ギャング組織は変えられていく。
 人間の細胞が日に日に死と再生を繰り返し20日足らずですっかり別の組織に生まれ変わって行くように・・・・

 そして、ジョルノはその春の日、学校のキャンパスに居た。
 かたわらにはトリッシュ・・・・彼女も今、寄宿生活をしながらこの学校に通っている。
 知られざる、ギャングスター達のHEADの姿だ

「ジョルノ・ジョバァーナ・・・・本名『汐華初流乃』だな?」

 ものものしい、およそこの場所に似つかわしくない物騒な雰囲気の男たちが彼を呼び止めた。

「イタリア警察だ。涙目のルカの傷害致死事件について同行を願おう。キミがこの町のギャング達の抗争に関与しているらしいという噂も有るんだが、その件についても聞こうか」

 市民の生活ひとつ守れない、ゴロツキ達のケンカも見てみぬふりをする警察が、よりによってこの件に関しては有能だったようだ。

「目撃証言が有るんだ・・・・ローマでの一連のパニック事件に君が関係しているというタレ込みも有った。当局としては乗り出さずにいられないヤマだ」

 アリバイも無く目撃もされているなら追求を逃れることは難しいだろう。未成年とはいえ、たくさんの事件に関与したことが明らかになれば実刑もありうる。しかし今はそんな事をしている場合ではないのだ。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム!!

 時が巻き戻る・・・・ブチャラティが生き返り、『矢』はチャリオッツ・レクイエムの手に、ナランチャは元の体に、人々が眠りから覚めていく・・・・・
 そして町じゅうをおそったカビは消え、ボートはサルディニアに逆送、アバッキオの胸の穴は塞がり占い師も商売をしている。
 海面に落ちた飛行機が空に戻り、ベネティアのレストランの台所は静まり返り、サン・ジョルジョ・マジョーレ島にある搭の上から降りてくるのはブチャラティとトリッシュ。
 早朝の橋の上、凍った車は暖まり、街道ぞいの駐車場、カエルが次々に車になる。
 フィレンツエからネアポリスまで、列車は凄いスピードで逆走し、中では乗客が老化と若化を繰り返す。
 そしてポンペイの割れた鏡は元に戻り、ネアポリスの市街、火のついた車は鎮火し、カプリ島の便器に宝石が収まり、ミスタとサーレーを載せたトラックが山の上から降りてくる。
 2つのヨットは1つになって、ジョルノはカップの中にオシッコを吐き出す。
 口から矢を覗かせた怪奇なスタンドはライターの炎と消え、登山電車の中、一枚のコインが男の手から離れる。
 そしてカフェテリアで倒れたテーブルの間から少年は起きだし、タクシーは発進し、ジョルノの耳の穴から耳たぶが飛び出てくる・・・・・
 全ては逆走し、元に戻り、無かったことになる。
 何事もなかったあの空港での午後の出来事に向かって・・・・・

「うわーキモチわるう〜〜〜」
「何で穴の中 全部耳入っちゃうかね〜〜」

 その時、耳に気を取られている警官のポケットから、少年はサイフを抜き取った。
 タバコのケースに入れた金額以上が、その中に入っていた。
「ま、ここでのバイトはあんまりハデにするなよ」

 そう言いながら上機嫌で警官たちは向こうに行った。
 その様子を一部始終見ていた小柄な日本人の少年・・・・

「いいカモだな・・・・しかし今日はもう仕事はよそう。なぜかそうした方がいいような気がする」

 そうつぶやいてジョルノは少年の脇をすり抜けた。その先には「涙目のルカ」がニヤニヤしながら待ち構えているだろう

「なあに、さっき警官からちょろまかしたサイフのお金を払えば済むことさ・・・・」

こうして、ネアポリスの春の一日は何事も無く過ぎていった。

 しかしいつの日か、ジョルノは「真実」に向かうことが出来る。
 この町を支配するボスを倒し、組織を乗っ取って麻薬を撲滅するという、『黄金の夢』を実現する日は必ず来る。
 なぜならそれは「真実」から出る「誠の行動」によってなされる事だから・・・・・。

「あ、ポルポさんですか? ルカです。ジツはウチのシマでタクシー詐欺やって金稼いでるガキが居るんですけどね・・・・なかなか賢いホネのある奴で、そう・・・・友情の『3つのU』も分かってるヤツなんですよ、ええ、『信頼』に価します。良かったらオレ達のチームに入れて仕込んで見ようと思うんですが、入団テストに連れて行っていいでしょうかねえ・・・・」

 そう、手段はいろいろ有るだろう。しかし必ずたどり着くのだ。

第五部完

 長々といままで、連載(笑)しておりましたワタクシ、よーやんの「パロディ型予想シリーズ」を読んで下さってアリアリアリがとうございます。
 「継続は力」「週連載の荒木先生の産みの苦しみを少しでも体験してその大変さを理解しよう」と思って続けてまいりましたが、その数30、ジョジョの連載およそ600回には遠く及ぶべくもアリません。
 しかしただひとつ言えることは、私は6部を信じています。
 ジョジョがずっとこの先も続くことを信じています。
 だからここで一区切りついておりますが、ジョジョの連載ある限り私はまた、毎週バカなネタを考えて予想の名目の元、皆様にお会いしたいと思います。
 今週はパロディではアリませんが、そういうコトで。またお会いしましょう。

 アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!

 あー、そんな終わるなんて言わないで下さいよ………とは言え、ジョジョンプもこのまま………? 毎号毎号、楽しみにしております。連載600回はジョジョンプ170回の数倍であります。時の重みを感じると共に、次週からのエピローグを楽しみにして………待っていましょう。第六部の存在を信じる人も、信じない人も。


「週感ジョジョンプ」第171号PAGE10に進む
「週感ジョジョンプ」第171号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップページに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

CON$ E-mail: condor@edit.ne.jp
このPAGEはWindows95+Netscape Ver4.04Jで作成しています
Copyright (C) 1998 CON$