「週感ジョジョンプ」第171号

　皆さんは「キング・クリムゾン」というキャラクターがどういうキャラクターなのか、よっく咀嚼して理解しておられますか？　DIOと似ているようで実はかなり違うその能力。週感ジョジョンプでも何度も取り上げましたが、「最後の方はなんだかわかんなーい」で済ますよりかはちょっと考えてみたほうがいいのかも。なんたって彼、死んじゃったから。投稿はお久しぶりのyamaUhさんです。

投稿者：yamaUhさん 　しばらくぶりです。あいかわらす盛況で何よりです。ちょっと違うかなと思ったのですけどＧ．Ｅ．レクイエム・Ｋ．クリムゾンの能力を辻褄合わせて解釈することはＧＩＯＧＩＯと言う作品を読むのに無駄ではないと思って書いてみました。なんだか良く解らず面白味がないってより言いと思います。煮るなり焼くなりして下さい。 　では、今後の予想。 　でもその前にＧ．Ｅ．レクイエムの能力難しい。 　以下に、私のその解釈とＫ．クリムゾンとの闘いの経緯を述べてみました。 　レクイエムは、予知能力を持っています。それは、レクイエムの『オマエが見テイルモノハ確カニ「真実」ダ 確カニオマエノ能力ガ実際ニ起コス「動き」ヲ見テイル・・・・』と言うセリフに現れています。 　明らかにディアボロの予知をレクイエムも知っています。 　まずは、難解なＫ．クリムゾンの能力について再確認してみます。宜しければお付き合い のほどをお願いします。 　「いや」な人は思いっきり飛ばして下さい。予想は終わりにちょこっとしました。 　ディアボロの能力は、Ｋ．クリムゾン発動後に一定期間の未来への奇跡を予知します。 　仮に予知の開始地点の時間をＡとし終わりをＣとします。 　ＡにおけるＫ．クリムゾンの位置と状態をａ(k.クリムゾン）と現しますと、彼の敵のＡ時点での「位置と状態」は、a(彼の敵)と現せ、また、Ｃ時点では、それぞれ、c(k.クリムゾン）、c(彼の敵)と現せます。 　その中間のＢの時間で、Ｋ．クリムゾンは、彼以外の総ての敵の動きを軌跡の映像「b(彼の敵)all」(注１)として観察します。一方、Ｋ．クリムゾン自体は、本来いるべきＫ．クリムゾンの位置と状態「b(K.クリムゾン)」(注２)には居らず「b'(K.クリムゾン)」という、自分の好きな場所に居ます。ＡからＣまでの相手の状態を見た上で行動を決定するのですからまず負けません。Ｋ．クリムゾンを完全に発動した時は、、向かってくる敵に対しては、c(K.クリムゾン)という状態は、確定された勝利の予知となっている事になります。 《(注１)「b(彼の敵)all」：総ての軌跡と言う意味でallとつけました》 《(注２)「b(K.クリムゾン)」： 「b'(K.クリムゾン)」が 『総ての敵の行動の軌跡の映像ｰ「b(彼の敵)all」を観察した上での行動』 であるのに対して 『総ての敵の行動の軌跡の映像「b(彼の敵)all」を観察出来ない時の行動』 と言う意味》 　ただしベネチアの地下の時の様に逃げる軌跡の敵は、予知の時間の範囲を超えて取り逃がす場合もある訳です。ぶっ飛ばす予知の時間の中において、Ｋ．クリムゾンが予知を考慮して動けると言うだけで、時間の流れ以上の行動が出来る訳では無いのです。 　エピタフドッピオでのＣ時点の予知「c(ドッピオ)」は、もしあの時点でＫ．クリムゾンが登場していたらどうだったでしょうか？　予知「c(ドッピオ)」はぶっ飛ばされる時間中の「b'(K.クリムゾン)」に変更され、新たな予知の結果「c(K.クリムゾン)」が起こっていた事でしょう。 　一応向かってくる敵に対しては無敵の能力です。のはずですが・・・。 　本題に戻ります。Ｇ.E.レクイエムも予知能力をもっているようです。そしてその予知能力はＫ．クリムゾンの様に短い時間ではなく常時働いているようです。そしてジョルノ自身に起きる致命的あるいは危機的状況の予知を検出します。それが引き金となって必要なだけ時間を逆行させてしまうのです。必要なだけとは、逆行中もＧ．Ｅ．レクイエムの予知能力は逆行による結果の変化を常に検出していて、危機状況から脱出した予知に至った時に時間の逆行が停止するのです。 　Ｋ．クリムゾンとＧ.Ｅ.レクイエムの闘いの解釈です。Ｋ.クリムゾンはやられる寸前まで勝利の予知をしていました。結果予知は外れました。一方この時Ｇ.Ｅ.レクイエムは何を予知していたのでしょうか。 　似たような予知能力を持つ二人のスタンドの予知能力には違いがあるようです。Ｋ.クリムゾンの予知能力は、『ぶっ飛ばされる時間中で「b'(K.クリムゾン)」と言う行動をとることができる事』で保証された結果「c(K.クリムゾン)」なのです。もし、ぶっ飛ばされる時間中で「b(K.クリムゾン)」と言う行動しか取れなかったなら、結果「c(K.クリムゾン)」は起こりません。全く別の結果「c'(K.クリムゾン)」(注３)が起きてしまうのです。通常は、絶対に予知が外れることは有りません。 《(注３)「c'(K.クリムゾン)」：Ｋ.クリムゾンにとって、これは完全な勝利以外の結果です。絶対負けるとは言い切れない。》 　が、しかし、Ｇ.Ｅ.レクイエムは、『ぶっ飛ばされる時間中で「b'(K.クリムゾン)」と言う行動をとることができる事』を時間を逆行させる能力によって排除してしまいました。スタンドのエネルギーは時間を超越したもののようですから、格闘ゲームでゲージを溜めていざ必殺奥義のモーションに入った所をつぶされたようなもので、ディアボロは再度時間をぶっ飛ばす事が出来なかった様です。 　ここから純粋にパワーの勝負の始まりです。矢でパワーアップしたＧ.Ｅ.レクイエムはまるで何もなかったかの様に 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 　ってまな板の鯉を料理したわけです。 　ちょっと戻って、Ｋ．クリムゾンがパンチをジョルノにぶち込もうとしたシーンの残像現象ですけど、Ｋ．クリムゾンは残像現象を起こすスタンドでした。 　時間Ａから時間Ｃまでにアニメのセルのように一つ一つの立体空間世界が存在してＫ.クリムゾンはそのセル画を能力発動と同時に一覧観察し行動するスタンドと考えて良いと思います。時点Ｂ1と時点Ｂ2が十分近い時各々の時点のセルに描かれた同じ人が重なった部分をもってしまう訳です。 　Ｋ．クリムゾンの能力では未来に位置する方がその「空間を優先するパワー」(注４)を持っているのでしょう。それで、ベネチアで、ブチャラティは自分の未来の姿を殴ってこぶしを止めました。Ｋ．クリムゾンは、本来自らの作る世界を通常の空間の様に行動し、過去と現在と未来のセル画が交錯することはない存在でした。しかし、今回はＧ.Ｅ.レクイエムのせいで、空間を優先するパワーが分散し且つ過去の方が空間を優先するパワーが大きくなると言うＫ．クリムゾン始って以来の事態が発生したのでした。 《(注４)「空間を優先するパワー」はスタンドエネルギーと言うより実体化力と名付けられるものでしょう》 　いやあ長くなってしまった。ああしんど。ついてこれない部分理解困難な場合もあるけど勘弁してくだだせー。私の精いっぱいの解釈っす。ご意見などしてけだせー。 　さて、予想です。ミスタが読者受けをねらってぼけます。だってＧ.Ｅ.レクイエムって何処が凄いか分からないんだもの。結構こけにされるジョルノ。 　でも、ボス殺したらどうやってボスの銀行口座からお金をだすのかとか組織の命令体系がどうなっているのかとか分かんないから困るよな。 　とういうことで、ボス再起不能にするけど殺しません。さあ、2週間ほどで仲間が3人も死んだ仕返しだ。トリッシュも聞きたかった事を口も聞けないようにならない内に聞いとけ。それ監禁拷問だ。何といってもギャングですから。 　ぽるぽるカメじつわまだ生きていた。なぜって残りの矢について質問できるのは彼しかいない。まだ、矢は残っていたはずだ。 　新たなる旅立ちギャングを続けるのはミスタだけ、いや実力はジョルノが上だからギャングの組織はミスタがしきる。スピードワゴンのじいさんみたく。そして、ジョルノを援助するのだ資金と情報面で。スピードワゴン財団と組んで残りの矢を求めてレッツごー。時は流れる、トリッシュの名前にＧがついて・・・。 　難解なモノを読んでいただいた方々に感謝します。

　先日、新聞を読んでいたら、「世界観」という言葉の意味が70年代以降大きく変わってきた、とありました。つまり、それ以前は「世界観」と言うと哲学で言うところの世界に対する見方という事だったのですが、現在は架空世界の設定を指すみたいになっていて………という事。キングクリムゾンの能力には最初びっくりしたものですが、架空の上ではそれを上回る理屈などいくらでも考える事ができる訳で。もちろん、マンガは表面に出ている事が全てなので、あのディアボロが「クルッ」と振り向いたシーンについては今後も意見が分かれるところでしょう。そして、決定的な説明はなされないでしょう。これはある意味、ジョジョの魅力でもあります。そのために、我々はいくらでも架空の説明を人に語ってみせる事ができるのです。

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