write 1998/11/14
ジャンプ第51号予想
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「週感ジョジョンプ」第147号

PAGE7・わくわくさんより

Hermit Purple attack JUMP No.51!


 今週も眠れない皆さんに朗報。確かに、予想には決定打なんてものはありはしません。しかし誌面状況からかなり的確に、可能性を読むとしたら? その予想が時に、捻ってあるとしたら? 読んでいるうちに、それしかないと思ってきたら? わくわくさんの予想です。

投稿者:わくわくさん

 CON$さん、こんにちは。わくわくと申します。

先週はディアヴォロが矢を狙うかブチャチームを狙うかの選択をせまられてスカッと外してしまいました。正直いって、ディアヴォロがブチャチーム狙ったときの対抗策が思い付かなかったんですけどね。あと、ナランチャがやられるっていう普通の予想にあえて反駁してみたかったんですけどね。これからは心情抜きでクールにいくかぁ。^_^;)
 それにしても今週はすごかったですねぇ。荒木先生の演出。特に388ページ以降。389ページ、混乱しているみんなの気持が痛いくらいに伝わってきて、それで次の見開き。普通にナランチャがやられているより数百倍スリルとサスペンス(死語?)に溢れてましたね。
 あ、今週もそれなりに長いです。

【50号のジャンプから】(人名はいずれも中身を表記)

  1. チャリオッツレクイエムはコロッセオから離れていった。
  2. ブチャの肉体がふっとばされた直後にキングクリムゾンが発動。
  3. 時間が消し飛んだとき、ミスタとトリッシュはお互いを見ていた。ジョルノとナランチャはブチャラティの後方でブチャラティの肉体を見ていた。ブチャは最前列からブチャの肉体を注視。ポルナレフは不明。おそらくブチャの肉体を見ていたものと思われる。
  4. ナランチャが鉄格子に串刺しになった。
  5. ポルナレフの台詞。「精神は2つ」

【焦点】

  1. ナランチャは生きているのか?
  2. ディアヴォロはどこに?
  3. チャリオッツ・レクイエムは何処へ行くの?

【考察過程】

考察前に疑問が続々。

  1. 最後尾にいたジョルノは本当にキンクリの姿をチラリとも見ていないの?
    (詳しくはこの後)
  2. 果たしてキングクリムゾンの能力だけでジョルノを串刺に出きるのか?
    できるならなぜポルナレフを殺害しなかった?

 他にもあげ足とるといくつかあるのですが、予想は突っ込みとは違うのでこのあたりでやめときます。でも1はかなり謎。というより今週の僕の予想の弱点なので一応かいておきました。

 さて、まず、ナランチャは生きているのか? パターン的には次の3つがあると思います。

  • A.精神も肉体も生きている。
  • B.ナランチャは死んでしまったがジョルノの能力により肉体は修復。
  • C.両方死んでしまった。

 一番ありそうなのがBですが、それ以上推測範囲を狭める傍証が見つからないので取りあえずここで思考を停止します。
次に何故ナランチャが狙われたか?

  • イ.レーダーの能力が邪魔だった。
  • ロ.事情を飲み込めていないボスが、ジョルノだと勘違いした。
  • ハ.単に殺しやすかったから。

 とりあえず(イ)はないでしょう。個人的にはロを押したいですが、ここは先に進みます。
 ボスはどこにいるのか?

  • あ.精神(スタンド)のみの存在になっている。
  • い.矢の力の暴走で新しい肉体を得た。
  • う.ブチャラティの肉体に入っている。
  • え.ディアヴォロの肉体に残っている。
  • お.ディアヴォロ・ブチャラティ以外の誰かの肉体に入っている。

 まず絶対無敵になってしまうので(あ)を除外します。同様にとてもジョジョらしからぬ無理な説明のある(い)も排除。
 ブチャチーム以外の生き物も有り得なくはない気がしますが、2つのレーダーがこの説を否定します。
 即ち、二重人格の陰の人格にでもならないとトリッシュレーダーにひっかかったことの説明がつかない。よって人間以外の生物を排除。次にパワーアップしたナランチャのレーダーに既存の人間以外の反応はうつらなかった(47号)ことで、ブチャチームかディアヴォロの肉体に入っていることが予想されるわけです。
 ここで、ディアヴォロ・ブチャラティ以外の肉体に入っているとしたら、ここまでさんざん入れ替わりのルールを説明してきた意味がなくなります。
 (ポルナレフは今週入れ替わりは1対1だと断言さえしています)、結局、(う)(え)のどちらかであるはずです。
 最後にジョルノがブチャラティの肉体はキングクリムゾンの射程外であることを今週言い切っています。突然射程が伸びるなどの反則技が少ないことがジョジョのいいところですから、ディアヴォロの精神はディアヴォロの肉体に残留していることがほぼ確実だと思います。本命予想でつまらないですが、まあこれ以外の可能性はないのではないでしょうか。

 続いて、果たしてディアヴォロが自分の肉体に残っていたとして、ナランチャを殺害できたかどうかを検証します。
 まず、時間が飛んだ直前の人物の配置を見ると、ブチャラティの肉体に向かって最前列左にミスタとトリッシュ、やや後方右にナランチャ、その左にジョルノとなっています。(ポルナレフは位置不明)
 次に各個人について考えると、ナランチャは攻撃されたので口をきけません。ディアヴォロとブチャラティの人格が入れ替わる瞬間を見ていたとしてもそれを仲間に伝えるまもなくやられたのでしょう。
 続いてブチャラティは人格交換の時間と飛んだ時間がほぼ1対1で対応するため気付くことができません。おそらく、ディアヴォロの人格が表層にでてきた瞬間とキングクリムゾン発動の瞬間はごく近傍にあるでしょうから。
 そしてミスタ、トリッシュ。トリッシュは特にディアヴォロレーダーがあるわけですから、一番気付きやすい位置にいたわけですが、ディアヴォロが入っているかも知れないボスの肉体に気を取られた上、丁度いいタイミングでミスタに弾丸を渡すことを請求されたわけですから、気付かなかった可能性がなかったとはいえないでしょう。
 最後にジョルノ。ジョルノは位置的に人格交換に気付いてもおかしくないところにいたのですが、あの状況ではどうしてもブチャラティの肉体を注視してしまう。人格の交換とキンクリの発動は近傍にあるわけですから、その刹那に気付かなかったとしても彼を責めることはできないでしょう。まあ、うかつではありますが。

というわけで、やっぱりディアヴォロの人格はディアヴォロの肉体に残留しているとしか考えられないように思います。
 ボスはどこにいるのか?
 ところで、ドッピオとディアヴォロの人格の関係は上位下位の格付がなされていました。では、ブチャラティとの二重人格には上位下位があるのか?
(上位人格とは下位人格の存在を知っていて、下位人格が見聞きしたこともまた全て記憶にある人格のことです)
 ここで上位下位の格付がされていた場合。ナランチャが殺されたことが疑問になります。格付がされているとブチャの行動の記憶もあるわけですから、ナランチャを狙う理由が分からない。ハの単に殺しやすいという説もそれなりに説得力がありますが、(あの時点で暗殺するならばナランチャかジョルノ。何故ならば最後尾にいたため目撃されにくいから)、とりあえず治癒の可能なジョルノをぶっ殺すのが先でしょう。また、気付いているなら、すかさず連続時間停止でブチャチームを皆殺しにしているはずですし、ジョルノが自分の肉体(ナランチャが入っている)の修復をするのを許すはずもありません。(ヴェネツィアでの戦いでボスは割りと間隔をあけずに時間を飛ばしていた)

 というわけで現在ディアヴォロの肉体の中でブチャラティとディアヴォロの人格は並列になっていると予測されます。では人格交換はどのような契機によって行われるのか。ブチャラティが意識して人格交換できるとすると、危険なディアヴォロを表に出すはずがない。逆もまた真で、ディアヴォロが自分の意思で交換できるならとっくに皆を攻撃しているはずです。
 とすると交換には何らかの契機があると考えられますが、それがライターの音だとか拳銃の音なんかの外的要因だとすると時間がとぶ直前ととぶ直後で共通する因子が殆んど見つからない。というわけで、人格交換は定期または不定期に時間だとか、一方の人格が強くなるだとかで起こるのではないでしょうか。

 以上をまとめると、

今ディアヴォロの肉体にはディアヴォロとブチャラティの2人格が並列に入っていて、人格の交換は一定或いは不定の間隔によって行われる。ディアヴォロは人格の交換に気付いていない

 となります。
 また、ジョルノの肉体はとりあえず生きている。(ナランチャの精神は定かではないが)ボスは矢の真の力を知らない可能性が高い。(自分は肉体が替わらないわけですし)ポルナレフがディアヴォロの秘密に気付いたかもしれない。
 長かったですが、ここまでが今週の予想の前提となります。

 続いて、ディアヴォロは次にどういう行動をとるか? この局面でディアヴォロは人格交換に気付いてはいけません。なぜならばディアヴォロが人格交換に気付いたら本物のジョルノを攻撃されて、ブチャチームは全滅必至だからです。
 ディアヴォロが次に始末したいのはトリッシュ。ブチャラティは死ぬ寸前だと知っているし、要注意のジョルノは始末したからです。ここでナランチャは生きていても動かないでしょう。また殺されるだけですから。話が長くなるだけです。というわけで次の人格交換時に狙われるのはミスタ(=トリッシュの肉体)です。よってディアヴォロはトリッシュの肉体を壊します。残るブチャチームは2人ですが、セックスピストルズもエアロスミスもディアヴォロにしてみればとるにたりない相手なので放っておくと思います。
 スタンドを連続使用すると精神力も消耗するでしょうし、ここは要注意人物を殺害して残りは部下に任せるのが安全と判断するでしょう。(ディアヴォロはポルナレフを始末して、矢の力の秘密を知られるのを阻止したと考えているはずです)

 一方のジョルノ陣営。ここは抵抗をしないでディアヴォロのやらせたいようにやらせるのが最上の策でしょう。(1)より人格交換はしばらく続きそうですし、下手に気付いて抵抗したら人格交換の秘密にも気付かれて皆殺しの憂き目にあう可能性はかなり高いです。やられたふりしてミスタとナランチャを治し、ドッピオの精神の入ったブチャラティの肉体をさらって撤退するのが賢い選択です。
 対するディアヴォロも遠くない将来ローマの街の異変とドッピオが消えたことに気付くはず。矢の追跡も開始するでしょう。
 大まかな流れが決まったので、更に予想する上で細かい部分を推測していきます。

 ナランチャがやられてみんなどうするか?
 直情型のトリッシュはとりあえず、ナランチャに目をさませと詰め寄りそう。あくまで冷静なブチャラティは動揺しつつもミスタに周囲を見張らせようとするのではないでしょうか。ジョルノは冷静に推理を組み立て始めます。
 しかもジョルノにポルナレフが何か吹き込みそうだ。
 いつディアヴォロの肉体にディアヴォロの精神が共存していることにジョルノ達が気付くか?
 これは次の攻撃時。おそらくミスタがキンクリに攻撃されてやられる直前の可能性が高いでしょう。
 その次の瞬間、ディアヴォロの肉体はブチャチームから遠ざかります。
 これ以降は次週かなぁ。
 以上のことをふまえて来週の予想をたててみました。(あー、長かった)

【来週号の予想】

「おきてぇぇぇぇぇ、ナランチャ」
 号泣しながらナランチャ(ジョルノの肉体)を抱えるトリッシュ。次にジョルノの肉体の顔アップ。
「まさかこのまま……」タイトルロゴ。
「ばかな、あいつがキングクリムゾンを出すところを俺は見ていないっ! 第一やつは動けないはずだ。確かに弾丸を打ち込んだっ!」

 うろたえるミスタ。
動揺をかくせないブチャラティがそれでもミスタに命令する。

「ミスタッ! 周囲を見張れ。変なヤツが近づいたら射殺しろ!」
「そんなやつはいないっ! ナランチャのレーダーにだって映っていなかった!」

 一方でジョルノ、カメに向かって話しかける。

「やはり僕はどうしてもあれがディアヴォロだとは思えない」

 ポルナレフはそれに答えず、ジョルノに囁く。

「気になることがある。コロッセオに現れた小僧のことだ。もしかしてあれはディアヴォロのもう1つの人格なのかもしれない。精神は2つ……」
「だとすると…………」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
 後ろを振り替えるジョルノとポルナレフ。

「ブチャラティッ! やっぱりあいつ以外に怪しいヤツいねえっ!」

 汗を足らしながら叫ぶミスタ(肉体トリッシュ)
 ブチャラティの方を振り返る。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ。
 ブチャラティの目付きが凶悪に変わっている。そしてキングクリムゾンがその傍らに足っていた。

「まさかっ!そんなっ!」

 その次の瞬間、時間が飛んだ。
 ディアヴォロの肉体は消え、そこには胸をキングクリムゾンに貫かれたミスタの姿があった……。

 と、こんなところでどうでしょう。我ながらかなり無難な予想ですけど、まあそういうのがあってもいいんじゃないか、と。
 それでは、さようなら。

 このシーンまで予想するあたり、細かいですよね。これしかない!という感じで。今まで傍らにいた人間の目が………と考えると、何とも言えないものがあります。今まで慎重だったボスが次々と単独犯として一人づつ消えていくのが恐ろしい。とりあえずジョルノさえ無事なら………という所はありますが、ノトーリアス・B.I.G.事件の時に全員がうろたえたジョルノの手の切断なんて事もまたあるのか?

 ボスを最初に発見するのは、誰だ?


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