write 2000/12/11
ジャンプ2001年第2号予想
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「週感ジョジョンプ」第278号

PAGE11・ユメミアゲハさんより

Hermit Purple attack JUMP 2001 No.2!


 こんばんわ。

 怪傑! さらば修羅場番長!!(後編) act.5
(解説・修羅場番長とは?:「週感ジョジョンプ」の更新スケジュールがどうしようもなく遅れた時に突然現れる人物である! 最近弱まりまくりだがいよいよ最期の時がやってきた!)

(前編より続き)
ヤス「え? 親分、い、今なんとおっしゃったんで?」
番長三年後には出版業界は無いッ!って言ったんだよこのド低能がァァァァァーーッ!」
ヤス「どどどど、どーしてですか親分?」
番長「オイ、ヤスよ、オメーこの業界に変な夢ェ抱いてネーだろうな?」
ヤス「ととと、とんでもない! ンなの一番面接で落とされるタイプじゃあないですか!」
番長ドバカ野郎! 逆に今だからこそ現状を動かすユメミパワーが必要だろーがッ! 面接だけセコく潜ろうとするキサマの様な奴はこの業界に入る資格はないッ!」
ヤス「お、親分、ヤケになってませんか? 落ち着いて下さいよ」
番長「………(ハァーハァー)………ヤス、これが何だか解るか?(番長、手にした幅4センチぐらいの紙片を見せる)」
ヤス「あー、それスリップですよね。新刊に入っているヤツ」
番長「あんまり正しくねぇな。スリップに似ているが、こりゃ注文用紙だ。ま、スリップがそう使えるようにできてんだがな」
ヤス「は? それで注文って………書店が?」
番長「そーだよ、この紙切れをFAXなり営業なりに渡せば注文オッケーよ。複写伝票や見積書もいらねーよ(注:これは一般的な方法の一つであり、他にいろいろと方法があります)
ヤス「へ? そんなイイカゲンな事でいいんですか?」
番長「あたぼうよ。それからこの注文冊数な、こいつを減数しちまって、と………」
ヤス「ちょちょっと、そんな数減らしていいんスか? 注文冊数どおり届かなかったら書店怒るっスよ!」
番長「いいんだよ、ボケ! こんな販売実績にそぐわないデタラメ注文受けてたらあっという間に返品の山だぜ!?」
ヤス「で、デタラメって………いいんですかそんなルーズな事で?!」
番長「向こうもこっちも了解済みってコトよ。オメーにこれを見せたのはな、出版業界のいろんなシステムがかなりイイカゲンに出来ているっつー事を言いたかったのよ。さて、来年はここに再販制の問題が絡んでくる………」
ヤス「再販制っつーと、再販売価格維持制度………生産者(出版社)が自分の決めた価格(定価)で販売することを問屋そして小売店に守らせる制度のことっスよね?」
番長「そーだ。これが来年どうなるかわからねェ」
ヤス「え、もーちょい先じゃあなかったでしたっけ?」
番長「ボケ! 先週の12/7にまた公正取引委員会の動きがあったのよ。要約して読んでやらぁ。公正取引委員会はこの日、『中間まとめ』を公表したんだがそれによると、値引きサービスなど弾力的な制度運用は一部に留まっている、とした。 まぁ神田のポイントカード値引事件とかがそうだよな? で、オンライン書店などの拡大によって今後の状況は大きく変ってくるんじゃないのか、との見方を公取委は示したのよ」
ヤス「………要するにそれ、撤廃でもまーいいんじゃない?って雰囲気なんスか?!」
番長「そーとは断定できねーだろうがよ。だけど業界との意見とはビミョーにズレているっつー事だよな? で、公取委はだな、この『中間まとめ』をインターネットで公開して、各層の意見をもとに来年三月末、再販制度の存廃について結論を出す方針だそーだぞ」
ヤス「………撤廃されるとどーなるんスか?」
番長「まぁ4,000社あるテキトー出版社は半減、書店も今以上に仕入管理能力のねー所からバカスカ潰れ、あんまし本が刷られなくなり、最終的には本は一部の好事家のモノって事になるわな。自他共に認める全国3,000人ぐらいの読書人って奴。そんでもって潰しのきかないバカ編集者やバカ営業が街にあふれる。デザイナーさんは広告があるし、書店員はまぁ他の販売業でなんとかやっていけるだろ。ただ版元の社員はなー。一時期の銀行と同じだよな。銀行員は使い道があるけど出版の人間なんて他の業界では通用しねーよ。あ、そうそう、売れねー漫画なんてもう二度と読めなくなるかもな」
ヤス「そ、それはサイアクのシナリオって事っスよね?」
番長「そーだ。現にフランスじゃ2年やってあまりに弊害が多かったんでまた元に戻してっからな(笑)。しかし、ブックオフがあんだけ台頭してかたや取次(販売会社。本の問屋)はまた来期もだいたい赤字だぜ? 変化はあるだろうが明るくはねー事は確かだって事だな。これに今回は時間がなくなっちまったので省くが委託制度の撤廃なんかも考えると余計にヒドい」
ヤス「そういうのが知らないうちに間近に迫っているんスね!? でも出版社はどーしているんスか?」
番長「何にもしてねぇよ」
ヤス「は?」
番長「何もしてねーのよ、本出すのに忙しくて。本はだいたい七ヶ月清算だから毎月、新刊出さねーとその月のうちにクビくくらなきゃいかん。ンな事考えているヒマはねーのよ」
ヤス「そ、そんな!」
番長「まーそりゃ極論だが、これで本ってモンが今、かなーりピンチを迎えている事は解ったろ? だからこの『ザ・スタンド』も今のうちに読んでおかにゃ………と思ったのよ。まぁこれで完訳版の水滸伝なんて読むのは生きているうちにはムリだぁな」
ヤス「………そーなんすか、あっしも出版はヤメときますよ………」
番長「そーだそーだ。ドツボにハマる覚悟がねーんなら来るなヨ。夢も希望もねーからな。あ、彼女 / 彼氏狙う時も出版のヤツだけはやめとけよ。将来性ゼロで甲斐性無いからな。ただ………」
ヤス「ただ………?」
番長「………それでもやってやるぜ!って破滅的で痛みのある生き方の方がオモシれーだろ?って言いたかったのよ」
ヤス「………親分、自分も何かわかったよーな気がするッス! そーゆー奴と走りたいッスよ!」
番長「………じゃ、シメの台詞いっとくか!」
ヤス「押忍! 心はいつも………」
番長ヤス「シュラバババーン!」
ヤス「ご静聴、ありがとうございましたッ!」

 さて、投稿はユメミアゲハさんです。掲示板などでもいろいろと書き込んで頂き、ありがとうございました! そして今後とも宜しくお願いいたします。

投稿者:ユメミアゲハさん

 ◆これまでのあらすじ

 無実の罪で投獄されてしまった6代目ジョジョこと、空条徐倫。
 しかし、彼女は、その悲劇の運命にも負けず、刑務所内で、次々と仲間を増やしていく。
 9人の仲間を得た空条徐倫は、チーム“ストーンフリー”を率いて、刑務所内の野球大会、“グリーン・ドルフィン・ストリート杯”に出場する。さまざまな困難を乗り越えた末、ついに、ジョリーン達は優勝を果たす。
 そして、優勝商品として、一つだけ望みをかなえてもらうことになり、直々に刑務所所長へのお目通りを許される事となる。

所長「やあ、よく来たね」
シャーロット「よく来たネ」
所長「とりあえず、そのイスにでも掛けたまえ」
シャーロット「掛けたまえ」

 イスに腰掛ける、ジョリーン。

所長「さて、君の望みは何だい? やはり、ほかの者たちと同じように仮釈放を望むのかい?」
シャーロット「望むのカイ?」
ジョリーン「私の望みは…」
所長「望みは…?」
シャーロット「望みは?」
ジョリーン「父の失われた記憶! そして、それを取り戻すためのディスク!!」
所長「ディスク? 何だい、それは?」
シャーロット「何ダイ、ソレハ?」
ジョリーン「とぼけてもムダよ!アンタの頭にもささってる、それよ! …といっても、アンタ自身は気づいていないかも知れないけど」
所長「な、何のことだか、さっぱり…」
シャーロット「クックック…気づいていたか」
ジョリーン「???」
所長「シャ、シャーロットちゃん…??」
シャーロット「そうさ、こいつは操り人形。 操っていると信じていた人間自身が、実は操られていたという。…これ、皮肉」

(中略)

 スタンド能力により、空間を移動して、次々と姿を現すスタンド使いたち。この頃には、そういうスタンド使いが登場している(はず…)

エンポリオ「助けに来たよ。おねえちゃん」
エルメス「助けに来たぜ!ジョリーン」
グェス「ジョッ〜リヒ〜ン」
ジョリーン「…テメエは、いい」

(都合により、中略)

神父「よく来たな、我が息子。エンポリオよ」
エンポリオ「…えっ!?」
ジョリーン「な、何?よく聞こえなかったわ。でも、確か、今、息子…って」
神父「それは、そうさ。おかしいとは思わなかったのかね。母親はいるのに、父親はいない。 そんなハズは、なかろうなのだ」
エンポリオ「じゃあ、僕のお父さんって、まさか…」
ジョリーン「ホワイトスネイク!」
神父「それと…よく来たな、我が息子。ウェザー・リポート。そして、我が娘。ヴェルサーチよ(ウェザー・リポートと一緒にいた人。とりあえず、そんな名前)」

(中略)

神父「やはり、ここは、野球勝負だろう」
ジョリーン「そうね。ここまで来たら、もう、それしかないでしょう」
神父「負けた方が、相手の言うコトを何でも聞く。それで、いいな」
ジョリーン「ええ。もちろんよ」
神父「しかし、ひかえが大勢いる君らに比べて、私はあまりにも選手が少なすぎる。そこで…だ」

 ポケットから、カエルやトカゲやムカデやらゴキブリやらを取り出す神父。

神父「ホワイトスネイクよ! ディスクを8枚!」

 次々と、スタンド使いと化す、カエルやムカデたち。

神父「これで、対当になったわけだ。お望みなら、もっと、出そうか?」
ジョリーン「いいえ、結構よ」

(時間がないので、中略)

実況中継スタンド「大きい! 大きい! 入るか! 入るか! これは、どうだ〜!!!」

(さらに、中略)

神父「フッフッフ。さすがだな、空条徐倫」
ジョリーン「さ、約束は守ってもらうわよ」
神父「バカが! 知るか、そんなもの」

 そこに、現れるミラション。
(なぜ、再起不能のミラションが復活しているかは、この頃の読者ならば、とうの昔に御存じ)

ミラション「取り立て人ーマリリン・マンソンは現れる」
マリリン・マンソン「私は“ホワイトスネイク”の“心の影”オマエニ ワタシを攻撃スル事ハ デキナイ」

(さらに、さらに、中略)

サヴェジ使い「いでよ! サヴェジガーデン」

 現れるサヴェジ。

(さらに、さらに、さらに、中略)

ジョリーン「オヤジ!!!」
みんな「ジョリ〜ン!」

(つづきは、本編をお読みください)

 いやー、なんつーか、ほえほえ節とでも言いましょうか(笑)炸裂していますねぇ。「そんなハズは、なかろうなのだ」「とりあえず、そんな名前」「やはり、ここは、野球勝負」「実況中継スタンド」「この頃の読者ならば、とうの昔に御存じ」と脱力モードで来てラストは「つづきは、本編をお読みください」………なんだそりゃー!(笑) 天然なのか気になります。 それでも野球ネタだ!と以前のネタをしつこく続けてスジを通しているあたりが立派。もはやエンポリオがベースボールボーイなんて呼ばれていた設定なんて忘れ………ゲフゲフゲフン! 今後のご活躍、期待しております。


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