こんばんわ。
皆さん、告白します。
今日私はシラフなんですよ! いやー、ジョジョンプ書く時にシラフなんて1年ぶり? いっつもロング缶何本かキメているか飲んだ帰りで書いていますからねぇ。なんだか襟を正して書きたい時ってあるでしょう? 今日はそういう日です。
はい、今週の一冊は今まで紹介しなかったのが不思議なぐらいなんですが、永沢光雄『AV女優』(文春文庫)。
実はこれ、会社の女の子から借りたんですよ。明日返さなきゃいけないんで、こうして唸りつつ書いております。貸した方もまさかこんな所に紹介されているとはおもわなんだろうに。
あの日はいっつも定時でぴゅーっと帰ってしまうA子(仮)さんが何故か私がいっつも残業している8時とかまで残っていたんですね。昼間、ジョジョンプの管理人っていうのは何やっているんだろうとか思われそうですが、まぁ昼寝してちょっくらマンガ読んで色校の法定表記チェックして漫画専門店行って店員とバカ話してサ店行ってレイコー飲んで古本屋寄って本読んで神田村行って取次ひやかして帰ってデタラメ日報つけて夜残業して仕事らしいことしているんですね。
で、A子さんがミステリ読んでいたんで何か本の話になって、最近はノンフィクションとかサスペンス読んでいるんだよーって言っちゃったんです。もちろん心の中では「何エエカッコしやがってノンフィクションとか言いやがってとっととB級ホラー大好きとか言いやがれ先日もビデオ屋で『U.M.A. レイク・プラシッド』が借りられててうぐぅ、ここねさんはもう観たらしいのに!って地団駄踏んでたくせに」って思っていたんですけどね。
でもその時は本当にノンフィクション(井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』文春文庫)を読んでいて、ほら、って見せたのですよ。それから数日してA子さんが持ってきたのがこの『AV女優』だったんです。会社の女の子に借りる本がこれでいいのかちょっとどうかと思う気もするんですが、とにかく本題に入りましょう。
文章上手い! 以上!
その他に書く事ないんですよ。だから地の馬鹿話で引っ張った訳で………。
もともとはビレッジセンターから出ていたベストセラーなんでもう紹介の必要もないでしょうけど、1991年から96年にかけてAVビデオ女優にインタビューした本。それだけなんですが、びっくりしたのが「下手な文章でも上手く見せる方法があるんだなぁ」という事。いや、下手な文章っていう言い方は私の心の貧しさを如実に表しているんですけど、小細工がとにかくないのね。あってもアタマにこの話もってきて、トリでこう閉める、とかその程度のテクニック。しかしその間の私観のさじ加減とか、突然小説風にして客観にしたりとか、それらをこのアル中ライターが絶妙に"ツカウ"訳。もう読めば読むほど自分の文才の無さが悲しくなってくる本の一つ。
よく言われる話ですが、出てくるAV女優の話が本当なのか?という疑念があります。しかしそこはそれ、「郭の誠」ってやつでしてね。郭の誠っていうのは、遊郭を一歩でたら溶けてなくなってしまいますよね。そこを覚まさせないのがテクニックである訳ですが、この本の場合はテクニックとか駆け引きがない。こういう読者層だからこう書こう、とか、そういうのがないから内開きのバーのドアみたいに何時の間にか入っている。話が本当か、本当の事を書くのがノンフィクションなのか、なんて話はどうでもよくなってくる。言葉の魔力を現代に伝えるというのはこういう本の積み重ねであり、PAGEの駄文ではないのです。中学生の皆さんもこれで読書感想文、書きましょうぜ。800円+税の金はどっかから調達してくるしかないけど。
さて明日、この本をどう返したもんでしょうかね。女の子の生き様が面白かったなぁなんて言うのもどうかと思うし、ああ………そう考えると酒なんか飲んでいる場合ではないのです。
さて、投稿です。久し振りに骨太の投稿ですぞ。ラバーソウルさん。掲載が遅れましてすみません。それではどうぞ。
投稿者:ラバーソウルさん ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・ゴゴゴゴゴ・・・・・ゴゴ・・・・ゴ・・・・・ ・ガオン! ガオンンン! フハハハハハハ! 今度の予想は「記憶ディスク」が鍵を握る! 特にその使い道が気になるぜ。これには多分、2通りの利用法方があると思う。
1.変身能力!
まず、記憶ディスクをホワイトスネイクの中に押し込む。ガシャアアアン・・・・という音が出て、そのあとグニュグニュ―――ッとスタンドが変形!するとそこにはなんと・・・・記憶を奪われた被害者の姿が!そう、この神父のスタンドは、記憶の持ち主に変身できるのだ。そしてこの「記憶の持ち主」を「神父」が操り、調査、暗殺、ディスク強奪など、様々な仕事を遂行するための道具として利用しているのだ。 前の面会室での出来事を思い出すがいい。ジョリーンと承太郎のほかにもう一人、看守が座っていただろう?あれはホワイトスネイクが化けていたのさ。記憶の持ち主になれるのだから、当然そのスタンドも神父があやつることになる。あの寝かせて溶かす能力も、もともとは本来の看守から奪った能力であり、看守の記憶ディスクを使ってホワイトスネイクを変身させ、そこからスタンド能力を獲得していたのだ。
「スタンドディスク」では、いちいち素質のある人間を探し出さなくてはならないため、使い勝手が悪い。しかし「記憶ディスク」なら、人探しに時間をかけずに自由に利用できるのだ(これには一度に一体までという制限もある)。
きっとジョリーンに殴られて気絶したふりをし、疑いの目をそらしながら、様子をうかがい、寝かせる能力を発動させていたのだろう。そしてこれに失敗した場合にそなえてジョンガリを待機させておく。つまり二重攻撃の態勢を敷いていたのだ。実にクールな勝ち方だぜ!
「看守=ホワイトスネイク」。だからこそ、ジョリーンと承太郎が面会室から脱出したあと、ホワイトスネイクも面会室の中から出てきたのだ。
「私は神になる!!!」
ところで。 「罪浅き者が咎を受け、罪深き者が自由を得る。この世の中は間違っている。もはや法律も裁判も、正しいさばきを下せない。ならば私は神となろう。この世の神となり、邪悪なる者も、善良なる者も、皆が正しく裁きを受け、皆々が救われる世界を齎そう。裁くのは私だァ!」 この神父は大ボスだが、典型的な悪人とは一線を画している。ジョンガリを処刑し、マックイーンを犠牲にし、承太郎を行動不能にしたところを見ると、根っからの善人でもなさそうだが、「大きな善を貫くためなら、少々の悪は許されるのだァ!」というブチ切れた主張をもっていそうだ。善悪の境がつきにくいキャラクターだが、この「少々の悪」が、ジョリーンには許せない。きっと父親ゆずりのセリフ――「裁くのは私よ!」――を聞かせてもらえる時が来るだろう。
2.逃げ道としての
ディスク活用方法
狭い刑務所の中では、正体がばれた時に逃げ道がなくなる。これでは「正体発覚=ジョリーンとの決戦」ということになってしまう。刑務所内でこの状況を避け、自由を維持するために記憶ディスクを使うのだ。
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いまだによく解らなかった面会室での出来事ですが、なるほど、こう考えれば辻褄は合いますよね。複数能力があるのかとか、それはDISCでやっているのかとかいろいろ一時期いわれていたんですけど。ホワイトスネイクが面会室から出てきたっていうのがかなり引っ掛かっていたんですよね。
そして、神父の目的。どうも見た感じ、野心的な人物に見えませんけど、まだ一コマしかないですからねぇ。穏やかに過ごしつつ自分の求めるものは手に入れるっていう吉良タイプの奴じゃあないかと思うんですが、「刑務所」っていう閉鎖された空間で他者にいろいろ及ぼすとなると、自然に野心って事になってきますかね。このあたり、次回もっと人物像が描かれているといいなと期待。
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