write 1998/11/01
ジャンプ第49号予想
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「週感ジョジョンプ」第143号

PAGE10・QTQさんより

Hermit Purple attack JUMP No.49!


 こんばんわ。10PAGE目はQTQさんです。皆さん、お仕事が大変忙しいのに、お時間取らせましてすみません。
 今回はわりかし似通った予想が多かったのですが、ボスに対する視線が熱くなってきた一例が、この投稿といえましょう。

投稿者:QTQさん

 昨日、何気なしに『タブロイド』っていうドラマを見ていたら、西田健が出ていて驚いた。
 西田健といえば、『特捜最前線』で「病的な潔癖症でマザコンの通り魔」とか「貧乏で大学に行けなかった超学歴コンプレックスの爆弾魔」とか、一回見たら一生忘れないようなナイス(?)な犯人役として「特捜」ファンの中では有名な人なんですが、もし『ジョジョ』が実写化されたら「吉良吉影」役はこの人しかいない!…と思っていたんだが、なんか予想以上に老けていたんで驚きました。

 誰にもわかんない話ですね、これ。

 「特捜」といえば、毎回「事件には常に二つの側面がある」というのが根元的なテーマだったような気がします。今回はそのことをふまえて、「ディアボロってこのまま単にイヤ〜な人間として死すべきキャラなのか?」ということを考察してみたい。リスペクト特捜!

 いや、それにしてもイヤなヤツですよね、ディアボロって。だって、今までのディアボロの行動から察するに、彼の性格は「排他的」で「利己主義」で「人間不信」というか「実は臆病者」で「そのくせ自信過剰」で「目の前の事しか判断できない」うえに「ツメが甘い」ことも否めず、「なにかとイージーに教訓を得たつもりになって本質を見落としがち」で「冷静さに欠ける」性格、おまけに「服の趣味が悪い」……もう、人間として何にも魅力がなく、尊敬できるところがひとつもないんですよ。最終的にはゲス野郎と化したカーズでさえ「小動物や草花には優しかった」というのに。しかもディオのような「カリスマ性」も感じられないし……

 しかし、腐っても彼は『パッショーネ』という組織のボス。いくらなんでも、そこまで人徳のない人物が組織の頂点に立てるワケはない。日本のヤクザだって、上に行けば行くほど人徳や威厳があるものですよ、フツーは。

 …というワケで、考えました。

「ディアボロ・(姓不詳)には夢がある!」

 夢っていうか執念。
 「キング・クリムゾン」の本来の「本体」は既に死亡。
 実は「ディアボロ」と組織のトップの座をめぐって争った、昔のボスがその本体なのだ。
(体はトリッシュの父、だが精神は他人なので娘に対して異常に冷酷なのだ!)

 元・ボスは抗争には敗れ死亡したが、その執念で「スタンドのエネルギー」だけが取り憑いている。そして「ディアボロ」の体を支配した「キング・クリムゾン=元・ボスの怨念」は、「ディアボロ」と共に謀反を企てた部下を全員殺害。以降は「極度の人間不信」に陥り、「恐怖政治」で『パッショーネ』を再興した…

 ……と考えると、彼の現在の性格も少しは納得いきます。(あと、なんか妙に若いのも。)昔は部下への情に厚い、気のいい親分だったのかもしれません。

 とまぁ、まさに執念で組織をここまで大きくしたというのに、気がつけば死にかけの体にフェード・イン! 冗談じゃありません。執念の男・ディアボロは無我夢中でロクに動かない体を引きずって、コロッセオの外に脱出してしまいます。そして、何年か前にやったように、再び「キング・クリムゾン」は別の人間に憑依します。そこでブチャの肉体は完全停止。

 そのころ、コロッセオ内では「矢」を「チャリオッツ レクイエム」から奪還し、ようやく「人体取り替えドタバタ騒動」が終結。やっとトリッシュの指に毛がなくなって、一方ミスタはちょっと残念そう。
 しかし、ブチャラティだけは「還るべき肉体」が遠くに離れてしまったので、そのまま定着。めでたしめでたし。(なんなら亀もそのままでも…5部って「じじい」に相当する「人生の経験者」役がいないから、ちょうどいいや)ブチャラティは美容院へ直行し髪の色と髪型を修正。ひょんなことからブチャチームは『パッショーネ』に(いきなりトップの座に)復帰。「ジョルノが来てからいいことづくめ」などと、あれだけズタズタ満身創痍になったことも忘れてはしゃぐミスタにナランチャ(バカ?)。組織に囚われの身となっていたフーゴも無事に救出。そして新ブチャとジョルノは「麻薬ダメ!ゼッタイ!」運動で組織の浄化 に忙しい毎日がしばらく続きます。

 しかし、そんなことは「元・ディアボロ=キング・クリムゾン」が許しません。「脳天気野郎たち」に奪われた『パッショーネ』を奪回するべく、「執念の男」の物語は限りなく続く…ゴゴゴゴゴゴ(物語は5.5部?へ突入)

 次の主役は「ブランニュー・ディアボロ」で決まりだゼ! (残りの一本の矢を使って「スタンド使い」を増やしていくとか。とにかく、視点はディアボロ側からの物語に……うわ〜ドロドロだなそりゃ!)

 「ボスは弱そうだ」という意見は最近のHermit Purpleをご覧の方ならおわかりでしょうが、はっきりとした「ボスは嫌な奴だ」という意見が出てきました。しかしながら、今度のボスは「ボスキャラ」という単語から連想される「ボス」とは異なり、今までとはかなり異質なキャラクターであると言えましょう。まず、DIOとは違う。そのカリスマ、プライド、人間より石仮面を選んだヤツならではの強靭な精神力。こういったものだけでDIOは表現できなかろうと思いますが、それと違う。後天的にスタンドを身につけ、それを利用して………という「まず力ありき」というディアボロとは違う。そして第二部カーズとも違う。古代人として頂点を目指すべく、生まれながら社会からの逸脱があり、闘争として生きてきたもの、人間とは大きく異なる視点のヤツがギャングのディアボロとは似て非なるものであるという事はおわかりでしょう(ただ、カーズが小動物を助けたりしていたというのは古代人らしい倫理観の異質さをあらわす演出だと思うのですが………あるいはワムウとは方向性の異なる、カーズのプライドか?)。そして吉良とも違う。はっきり言って吉良、ヤツは人間のようで人間でない敵と言って差し支えないでしょう。恐らく、吉良があのスタンド能力を持たなくとも、行動そのものは変わらないでしょう。

 そしてディアボロ、これは巨大な敵ながら人間なのです。ある意味、主人公ながら人間らしからぬポーズをとるジョルノ(ブチャラティもそう)に対して大いに意味のある敵といえましょう。「おれの気持ちはわかるまい」と言ったブチャラティ、話が進めば進むほど人間的な面の見えてきたディアボロ、これはこういったキャラで終わるのでは?と私は思っています。ディアボロがポルナレフの前で言った「これは試練だ」という言葉はディアボロの未熟ぶりを浮かび上がらせる意味深な台詞でしょう。

 ところで「亀ナレフ」続行を求める声は多いですね。「主人公を助ける小動物がいる漫画」 って結構前時代的だと思いますが………あ、「カードキャプターさくら」とかそうなのか………。最近は「カードキャプターさくら」=ジョジョ説、なんて学説もあったしなぁ。


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