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イスラム自治区を中心に、 新たな戦闘があり 避難民が発生している ![]() 「イスラム反政府勢力の仕業と思われる」 とマスコミで報道された。 組織から市長の携帯に メッセージが送られてきたという報告で、 公式に発表されたのだが、 現地の人たちは、すぐには信じない。 「マスコミを通して 反イスラム感情を高めておいて、 次のステップに 本格的な戦闘を起こすんだよ。」 と話してくれた。 ![]() ミンダナオ子ども図書館は、 安全に活動するために スタッフたちが、情報を注意深く集め 検討して行動するが、 Non politic Non religious sect 政治や宗教に基づいては行動しない。 子どもたちへの愛のみが理念。 ![]() それにしても、 戦闘が起これば、 可哀想なのは子どもたちだ。 イスラム自治区の 避難民 ![]() スタッフの友人を通して、 イスラム自治区ARMMの一地域 (カルメンとカバカンの中間) で戦闘があり、 避難民(正式には難民ではなく、 国内避難民との菊地氏からの ご指摘を頂きました) が、出ていると聞き 調査に向かった。 ![]() 国道わきの鉄塔が 爆破され、 空から警戒する ヘリコプターが見えた。 ![]() 現地で避難民となっている 村長(イスラム系)の話だと、 「今回の戦闘は、 移民系クリスチャンと ムスリムの間で起きた。 長年の確執が原因だ」という。 ![]() 発端は、 化粧品の商売に歩いていた 3人のイスラム女性が、 移民系クリスチャンに 襲われたところから発していると言う。 一人が病院に収容されている。 これに怒ったMILF系住民と クリスチャン系住民の間で襲撃があり、 それが、民兵同士の戦闘に拡大。 ![]() さらに、フィリピン政府軍が、 イスラム地域を攻撃するに至ったという。 「MILF正規軍の領域にまで 広がる可能性があり、 そうなると軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 とのことだ。 ![]() 下は、 爆弾がしかけられて 倒れた鉄塔。 ![]() イスラム自治区は 非常に貧しいが、 貧しくとも幸せに暮らしている たくさんの人たちもいる。 ![]() 戦闘のきっかけは、 去年勃発して 40万もの避難民が出た、 8月の戦争開始と ほぼ同じパターンを持っている。 ![]() 「一般住民が襲われる事件」 をきっかけに民兵が出動し、 政府側と反政府側の 民兵同士の戦闘が始まり、 ![]() それが、 さらに政府軍を加えた 戦争へと拡大し、 反政府軍が終結して 反撃を開始する。 ![]() 問題は、最初のきっかけが、 かなり意図的に 作られているのではないか? という疑惑を人々は語る。 「MILF正規軍の領域に 広がる可能性があり、 そうなると軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 と村長の発言を引用したが、 もともとそれを意図した 動きだというのだ。 ![]() 「軍どうしの激しい戦闘」 を作るために、 お金を出して暗殺集団に イスラムの女性を襲わせたのだという。 ![]() すでに往年のクリスチャンとイスラムの (家族を殺されたり)といった 対立感情を利用して喧嘩を起こし、 地域住民の民兵組織を 参加させることによって、 大規模な軍レベルまで 戦争を拡大させるのだそうだ。 ![]() こうした暗殺集団は、実在し、 クリスチャン系は 「イラガ(ねずみ)」と呼ばれている。 ![]() イスラム系にもあるだろうが、 問題は、暗殺集団の背後に、 「お金」を使って 戦争を操っている 第三者がいる可能性が 有ることだそうだ。 ![]() 去年の大規模な戦闘も 同じ経緯をもっていたし、 かなり大きな範囲で 同時に起こることを考えると、 相当な規模で計画された? 可能性も否定できない? ![]() そういった噂は どうでも良いけど、 私たちにとっては、 大人の喧嘩に巻きこまれる 子どもたちが 可哀想でならない! ![]() この地域の戦闘は、 まったく話題にならず、 NGOも地域政府も 避難民の救済に動くことはなかった。 ミンダナオ子ども図書館だけが、 ビニールシートを届け 医療活動を行った。 ![]() ピキットの 避難民 ![]() ほぼ同時期に、 ダトゥ ピアンと呼ばれる、 イスラム自治区で戦闘が起こり、 ![]() 川向こうのピキット側に 避難民が来ているという、 ボードメンバーでDSWDの グレイスさんから連絡があった。 ![]() こちらも、 国際NGOは 動いていない。 ![]() グレイスさんも属しているOMI (カトリック教会のオブレード会) が、唯一食料の支援をしている。 ![]() 私たちは、 窮乏しているビニールシートの 支援に向かった。 ![]() 支援は道がないので、 ボートで救済に向かう。 ![]() ![]() 対岸では 軍の無人偵察機が 飛び交っているのが見える。 ![]() 兵士が教えてくれた。 「ほら、あそこをふわふわ 飛んでいるのが見えるだろう あれが、ドローンなんだよ!」 ![]() ともかく 自分たちの事を気遣ってくれる 人々が居るという事だけでも、 避難民達は安心できるようだ。 ![]() 今回の避難民救済でも、 スカラーたちが活躍した。 ![]() 今年から新しく入ってきた スカラー達も同行して、 ビニールを張る作業を進めた。 ![]() これで、 雨が降ってもだいじょうだね。 ![]() 本当にありがとうございます。 戦争は、もう嫌です。 屋根の下で、 女の子が寝ている。 ![]() 避難場所が出来て とりあえず一安心の人々。 ![]() すでに40年にわたって くり返し戦争が勃発。 ![]() 子どもの時から、 こうした生活を 繰り返しさせられてきた 人たちの気持ちを察すると、 いたたまれない気持ちになる。 ![]() どうでも良いけど、 この子達のために 平和になってほしい! ![]() 5月に入り、 戦闘は、 さらに拡大すると 言われているが・・ ![]() 戦闘で 28の家が 焼かれた! ![]() 9月19日、 DSWDと組んで、 避難民支援に向かった。 イスラム自治区 ARMMサイドで戦闘があり、 300世帯が避難民化している。 ![]() 2週間前のことだが、 ARMMサイドの事なので ピキットのDSWDは動かなかった。 ARMMサイドの DSWDも動いていない。 そこで、MCLの理事で ピキットのDSWDの所長補佐の グレースさんが中心になって いっしょに食糧支援を行い、 私たちは古着の支援も行った。 ![]() ここでも中心になったのは、 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たちだった。 ![]() 食糧支援は、 今回はEUの方からの支援で、 ワールドフードが参加した。 ![]() トラックに 食糧と衣料を積んで 奨学生たちと出発。 ![]() 焼けた家々 ![]() 戦闘で焼き払われた家々。 まったく見る影もなく ![]() 焼き払われている。 ![]() 現地へ トラックで向かう ミンダナオ子ども図書館の 若者たち。 ![]() 私(松居友)も いっしょです。 ![]() 今回のこの地域の戦闘は、 リドーとこちらでは言う 地域の有力者どうしの 争いだという。 ![]() ARMMサイドでは、3年前に 市長と副市長の権力争いで 避難民がどっと出た。 今回も同様の経過を 持っているのだそうだ。 ![]() 今回は、約300世帯が 避難民とかした。 28件の家が焼かれて、 着るものも無く 焼き出された人々。 ![]() その多くが ハウスベースと言って、 知り合いや、 学校やモスクに避難している。 ![]() 路上や空き地に放り出され、 ビニールシートの生活を 余儀なくされるよりは じゃっかんましだが、 ![]() 知り合いの家の中に 住めるわけでもなく、 納屋や玄関先で 雨露をしのいでいる。 ![]() 衣服の支給は、 一家族3枚としたが、 ![]() 着の身着のままで 焼き出された人々には、 多く支給した。 ![]() 支給方法は、 DSWD(福祉局)の グレースさんの采配で、 (下の写真で眼鏡をかけている方で ミンダナオ子ども図書館の理事) ![]() まずはスタッフが 家族の状況と名前、 家族メンバーの構成をチェック。 ![]() その後、 一枚一枚チケットを渡す。 ![]() そのチケットを持って、 トラックへ、食糧と衣料を 受け取りに行く形。 ![]() 厳格な方法だが、 こうしないと、 混乱が起きたり、 繰り返し同じ家族が もらいに来たりして 収集がつかなくなる。 ![]() 支援物資を配るだけでなく、 現地の家族構成と被害状況も 正確に調査できる。 ![]() 衣服もなく 焼け出された家族には、 とりわけ手厚い配慮をした。 ![]() 食糧は、 今回はラマダン明けの お祝いの日にもあたるので、 米(EUの支援)だけではなく、 鰯の缶詰と ミロという粉末飲料を 子どものために添えた。 ![]() その名もラマダンパック。 医療チェックも同時に行った。 下は、スカラシップで卒業して 看護師の資格をとって スタッフになったフェさん。 ![]() 服や食糧をもらって ![]() 大喜びの子どもたち。 ![]() ピキットの ブアラン近郊で 戦闘があり 再び多くの 難民が出ている ![]() ピキットのブアランと アレオサン近郊で、 政府軍とMILF軍が衝突し、 多数の難民が出ている。 ![]() ブアランは、 2000年の戦闘の 砲弾跡を残したままの 小学校がある地域で、 非常に貧しい地域です。 ![]() ミンダナオ子ども図書館で 保育所を建設して、 小学校や高校生の スカラーもいる村。 ![]() 去年2008年の8月に 発生した戦闘では、 半年間も難民生活を 余儀なくされていた人々たちです。 ![]() ようやく 今年2009年の3月に 家に戻れたところ、 3ヶ月もたたずに、 再び難民化することになった。 ![]() わたしたちが、 支援に行くことを聞いて 木の枠組みだけ作って 待っていた村人たち。 ![]() 高熱を出していた、 4人の子どもたちは、 すぐに病院に運んだ。 ![]() すでに、数日もの間、 この様な状態で 夜を過ごしている。 ![]() この地域では、 かなり広範囲に 避難民が出ており、 国道沿いもふくめて、 難民は、 各地に散らばっている。 ![]() ハウスベース (親戚などの家に逃れた人々) の場合はまだよいのだが、 写真の地域のように、 野外に逃れたまま 住む家もない人々の生活は、 本当に悲惨だ。 ![]() 雨の多いシーズンなので 緊急のビニールシートが必要。 ![]() 熱や腹痛などの 病気の子どもも多く、 早速、 ミンダナオ子ども図書館に保護して、 治療をすることになった。 ![]() 緊急に必要としているのは、 雨よけのビニールシートだ。 ![]() ミンダナオ子ども図書館で、 ビニールシートを支援した。 ![]() 手伝っているのは、 スカラー(奨学生)の ザイノディン君。 ![]() ロールで購入して、 家族の数に合わせて シートをカットしていく。 ![]() これで、 雨が降っても一安心。 ![]() この様な雨よけも無い所に 子どもたちを 放っておくことは出来ない。 ![]() 熱帯雨林地域の雨は、 半端でない。 ![]() 下の写真の少女は、 両足先を膿んでいた。 ![]() 下の写真の子たちは、 高熱を出して寝ていた。 ミンダナオ子ども図書館の子たちも 高熱を出して入院したが、 今流行のインフルエンザかデング熱・・・ ![]() この様な場所に おいておくことも出来ずに 早速、 ミンダナオ子ども図書館に収容した。 ![]() しかし、後述したが、 ここ数ヶ月の 連続する患者の治療で 医療費が底をついている。 今後、戦渦が拡大すると、 大変な状況になっていく 恐れがある。 ![]() ラマダン明けの 6月から7月にかけて、 新たな戦闘が勃発する 噂があるが、 現実にならないことを 祈るのみだ。 ![]() ピキット地域だけではなく、 ミンダナオ子ども図書館の水田のある、 マタラム地域でも軍が入り 戦闘が広がっている様子。 ![]() 今回の戦闘で、 軍は、3ヶ月分の「お弁当」(食料)を 準備しているという話が聞こえてきた。 最低、3ヶ月は 戦闘が続くという意味だろうか???? 可哀想なのは、子どもたちだ。 ![]() MCL(ミンダナオ子ども図書館) だけが、 難民たちの唯一の頼り。 ![]() 現地で奨学生の ジハッド君と ![]() バイナオットさんに会った。 私たちが来て 本当にうれしかったようだ ![]() この地の人々は皆 私たちを知っていて、 「本当にMCLは 頼りになってうれしい」 と言ってくれた。 ![]() この時期は、 どこのNGOも政府も、 救援活動を開始していない。 恐らく戦闘が拡大するとしても、 救済活動が開始されるのは 早くて数週間後だろう。 ![]() 緊急支援は、 夕暮れまで続き 最後に、病気の子たちと その保護者を車に乗せて 一路ミンダナオ子ども図書館に向かった ![]() 明日から、さらに本格的な 救済活動が始まる。 病気の治療も 開始しなければならない ヤレヤレ ![]() ブアランとパニコパンで 読み語り ![]() 私たちは、 先週ブアランとパニコパンの 難民支援をし、 週末の土曜日は、 この二カ所で読み語りをする 計画を立てて実行した。 ![]() この地域の人々は、 ブアランに近い丘陵地域から 逃れてきた人々で、 読み語りのあいだじゅう 遠方の丘陵地域から 迫撃砲の音が聞こえてきた。 ![]() 難民の数は 思ったよりも少なかったが ブアラン地域は、 次第に増えつつある ![]() パマリアン集落で、 さらに多くの 難民が・・・ ![]() ミンダナオ紛争報告 ![]() ピキットとアレオサンの境界に広がる 丘陵地域が今回の 戦闘勃発地域だ。 ![]() 以前のニュースで、 3月に入り、米軍が ピキットの道に砂利を 敷き詰めている話を載せた。 ![]() おかげでブアランまでも ハイエースで入れるようになったが、 案の定、軍の車も 入りやすくなり戦闘が勃発した。 ![]() その後、パマリアンに 難民が集結している、 何とかして欲しいと 現地の村長から 連絡が入っており、 調査に向かった。 ![]() 現地に行って、 唖然とした。 ![]() シートもなく、 椰子の葉をおいただけの 掘ったてで、 すでに二晩の 昼夜を過ごしている。 ![]() その数は、 他の2地域よりも はるかに多く とりわけ子どもたちの 多いのに驚かされた! ![]() この様な状態のなかで、 子どもも大人も 2晩以上過ごしている。 ![]() 今は、 雨の非常に多いシーズンだ。 もちろん他からの支援は全くない。 ![]() 子どもたちが非常に 多いのには驚かされた。 80%が子どもたちだ と言っても良いだろう。 ![]() 一晩なりともこのまま 放っておくことは出来ないので、 早速ピキット市にもどり シートを購入。 ![]() 子どもたちが、 毎晩雨にうたれているかと思うと 居ても立ってもいられず、 早急にシートの支援を決めた ![]() 人々は呆然としている。 「早急にシートを支援しましょう」 「支援を決めても いつ戻ってくるのか?」 半信半疑の様相だ。 ![]() 多くの支援は、 調査や決定に時間がかかる、 難民が出て、速くて2,3週間 遅い支援は数ヶ月後である。 ![]() しかし、難民にとって 初期と、後期が 一番厳しい時だ。 ![]() 状況を見かねて 昼にはシートを準備 ![]() とりわけ雨の多い 熱帯地域は 初期のシートが死活問題。 ![]() それを知っているので、 今回は、午前に調査、 午後にシートを支給した。 ピキットの市場で購入したが そんなお金どこにあったかって? ![]() つけバライで購入したのです。 店主が私たちを 良く知っているので・・・ 「また、難民ですか 大変ですね。どうぞどうぞ・・・」 ![]() シートカットの方法も、 それなりの技術がいる。 ![]() 可能な限り長く広げて、 4ロールを重ね、 6メートルにカットしたシートを 添えていっぺんにカットしていく。 ![]() 午前中の読み語りが終わり これで今日のスケジュールが 完了したかと思いきや、 急きょ難民救済が始まる。 ![]() ピキット市内で シートをカットして 準備をする若者たち、 ![]() 彼らは本当に 頼りになる。 ![]() 400枚を超えるシートが、 瞬く間に準備されていく。 ![]() さっそく 緊急支援を開始 ![]() 若者たちが 中心になって、 ![]() 次々にシートが ![]() 張られていく・・・ ![]() 暗かった難民キャンプに 笑顔が戻り始める。 ![]() とにかくこれで 一息つける・・・ ![]() 一仕事終わって 満足そうな ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たち ![]() 同時に読み語りも ![]() シート張りと平行して、 読み語りがはじまる。 ![]() 午前に続いて 午後の2セクション ![]() こちらもお手の物だ。 ![]() それにしても、 とにかく子どもの数が多い! ![]() 難民支援は 始まったばかりだ。 長く続かなければ良いのだが、 ![]() ブアランでは、右の写真のように 一部の難民は、椰子の葉で 家のような物を作っている。 ![]() これは、 長期化を覚悟した結果だという。 MCLではシートを張ったが とりあえず雨に うたれなくてすむだけであり 難民支援は始まったばかりだ。 ![]() たびたび通い 状況を把握しながら 医療、食糧、衣料支援などを しなければならないだろう。 ![]() さらにピキット、 ブロルと ブロッドから 避難民発生 ピキットの川沿い地域、 貧しくMILFの活動拠点でもある ブロルとブロッドで戦闘が起こった。 ![]() 今回の戦闘は、 政府軍とMILF軍の対抗というよりも、 その地域の有力者家族、 それも従兄弟どうしの対立だ。 ![]() どうしてその様なことから 戦闘が起こるのか、 日本では考えられない事だが、 原因は地域の勢力、 権力、利権争いであることが多い。 ![]() どちらが施政的な権力を得るか。 それに土地領有の問題が加わったり、 ちょっとした事から殺害が起こり、 復讐が起こったりすることもある。 ![]() まったく生臭い話だが、 今回のブロル地域は、 現市長も力を入れている地域だけに、 妬みを買ったりすることもあるだろう。 ![]() 現地の情勢を調べに 近くまで行ったが、 常時、銃撃の音が聞こえてきて 危険で近寄ることが出来なかった。 ![]() 幸い、避難民はハウスベースで 雨の中、家も無いという状況ではないので もう少し、様子を見ることにした。 長期化せず、治まれば そのまま家に帰ることが出来るだろう。 ![]() 長期化すると、 食事や医療の問題が出てくる。 戦闘で可哀想なのは、 子どもたちとお年寄りだ。 来年の総選挙に向けて こうした内紛とも言えないような戦闘が 各地で起こる可能性がある。 まったく悲しいことだが・・・ ![]() 日本のODAによる ピキットの 灌漑運河の建設 ![]() 日本のODAによる ピキットの灌漑運河の建設も 再開されたようだ。 写真の対岸をダンプが 走っているのが見える。 ![]() 数台のトラックと水管が 所々に置かれている。 しかし、部分的にかなり 埋まっている場所もあり 工事に時間がかかるだろう。 私たちのスカラーを 訪ねた時に偶然見た。 ![]() ピキットには、アメリカ軍も かなり入って来ているらしい。 表向きは目立たないが、 おもに「道路」といってもかなり バランガイ深くまで届く道に 砂利をひく整備を行っている。 ![]() 日本のODAで建設し、 ミンダナオ子ども図書館がお手伝いした、 ここマカブアルの小学校にも 砂利道の道路が整備されて驚いた! 校長先生曰く、 「アメリカ軍は、道もないこんな所に、 こんな立派な小学校が 日本の支援で出来ているのを見て ビックリ!していましたね。 『What a beautiful school!』 と驚いていました。 ![]() 米軍がこんな所まで来る理由は、 『家畜に予防注射をうつためだ』そうです・・・」 家畜つまりミンダナオの人々、に 悪いバイ菌つまり反体制思想、 が感染しないため 予防注射つまり戦闘、を起こして バイ菌に感染した人々=MILF を退治する??? ![]() 道路整備の大きな理由は、 戦闘が起こった時に、 戦車や軍用車が容易に 入れるようにするためだと言われている。 「アメリカ軍が道路を建設した後には、 必ず大規模な戦闘が起こる。」 と現地では言われている。 ![]() 私の経験から、 ミンダナオで戦争が起こった 半年から一年後に 中東で大規模な戦争が起こっている。 計画したかのように? ![]() 2年前、こんな平和な時期に、 ダバオに何故、 立派な赤十字のビルが 出来るのだろうか?と思ったら、 翌年に、戦争が起こり、 赤十字が活動を開始した。. あらかじめ知っていたかのように。 ![]() 日本政府の停戦監視団の皆さん、 戦闘が起こらないように よろしくお願いします!!! ![]() ピキットの奇妙な洪水 ピキットを再び、大きな洪水が襲ったと、 今回は大々的に報道された。 ![]() 腰まで届く水に、 スタッフのノライダさんも、 隣のアスレーさんの所に避難した。 その報告を受けて、どのような状態で、 どのような救済支援が 必要かを確かめるために、 洪水の翌日に緊急にピキットに向かった。 ![]() しかし! 水は、何と、24時間で、 引いていたのだ!!!! ![]() 道路沿いには、 若干の難民が残っているものの、 昨日の午後には、腰まであったという 水はすっかり引いて、 以前、洪水救済にいったときの、 半分ぐらいになっていた。 ![]() あのときは、10日間あまり、洪水が続き、 医療支援にカバサラン村に、 ボートで向かったのだが・・・ 洪水というよりも、Flash Flood 鉄砲水と呼ばれるものだったのだろう。 ![]() 上流に、大量の雨が降ると、突然、 想像を絶する量の水が流れ出す。 原因は、1960年代に、 日本がラワン材を輸入するために、 ジャングルをことごとく伐採した事による。 ![]() それが、鉄砲水で終わるか、 洪水になるかは、 雨の量とともに、 降水期間が関係している。 たとえ量的には少な目でも、 降雨が長期にわたると、洪水になる。 ![]() 今回のケースは、 降雨量が異常に多く 集中的に降ったものの、 短期だったので救われたのだろう。 確かに鉄砲水で家屋が流されたり、 一時的に腰までとどく 水の被害はあったものの、 引くのも実に早かった。 ![]() 現地の人々に、全く悲壮感が無く、 むしろ道路の決壊箇所を利用して、 大量の魚の捕獲が出来、 一時、魚の出荷に湧いたのは 人々の生活力のしたたかさだった。 ![]() 激しい洪水が襲ったと聞いて 現地に向かったが、 先日の腰まで来る水は、 あっという間に引き始めていた。 ![]() 洪水難民も数は少なく むしろ現地は 道路の決壊箇所に網を張って 捕獲した、魚の漁獲に湧いていた ![]() 大量に捕獲され バイヤーに取り引きされていく 鯉、フナ、ナマズ、手長エビ ![]() リグアサン湿原のある この地域が いかに富裕な天然資源を 保持しているかが理解できる ![]() 膨大な 天然ガスと石油も眠っており 国際資源争いの場となっているが・・・ 何としたたかな民衆だろう 災い転じて福となす ![]() 雨にも負けず 風にも負けず 洪水にも戦闘にも負けず 生きる力に満ちた人たち こういう人に、わたしもなりたい? ![]() 以前にも書いたが、 洪水が、予想を超えて高く 水位が現れる原因は、 道路建設支援の結果、 国道からラジャムダと呼ばれる村まで、 川沿いに、土盛りの高い 道路ができたせいだ。 ![]() この道路に堰き止められる形で、 水が川沿いの村を襲うようになった。 いわば、国際支援が 災害を大きくした例だが、 この道路は、 この先のリグアサン湿原に眠る、 大量の天然ガスと石油の開発と積み出しを 狙ったものだと、現地では言われている。 ![]() しかし、後ほど現地の人から ショックな事が聞こえてきた。 「大量に雨も降っていないのに 洪水が襲ってきたのは、 日本のODAで作られたダムが開けられて 濁流が起こされて 石油の眠っている湿地帯から 漁民たちをゲリラという名目で 追い払うためだ」という。 ![]() 学校も鉄砲水につかり、 教室も腰まで来る水の中だった すっかり濡れてしまった教材。 ![]() しかし、翌日には水が引き、 道路で教材が乾かされていた。 ![]() しかし、子どもたちは したたかだった。 洪水が出たとたん、 飛び出して 泳ぎ始める子どもたち ![]() むしろ困難なのは、 戦闘難民の人々 地域によって、支援のあるところと、 無いところの格差が明確になってきている。 山元しんぷ支援のサダム君も、 支援をはずされている地域のスカラーだ。 ![]() 支援が届かないのは、おそらく クランボク村の村長が、 MILFよりだという理由だろうと、スタッフ。 ![]() このときは、 WFP世界食料機構のスタッフも同行して、 オーストラリアからのスタッフのための 事前調査をともにした。 行く先は、副市長の地元のパイドプランギ。 洪水に阻まれてストップ。 ボートで行くことはできるのですが・・・ ![]() WFPは、私たちの活動に ずいぶん興味を持ったようすだった。 私たちも、時々WFPとは、 行動を共にしている。 ランドクルーザーの後を、 スズキの軽トラで追いかけるのが大変だった。 ![]() 歯が悪く、 ガンの疑いのある少女の母親 いよいよダバオでの 本格的治療が開始されるので、 打ち合わせもした。 ![]() 私たちは、非政治でかつ、 特定の宗教に偏らないNGOだから、 国際的NGOや行政から見捨てられた、 この様な場所にこそ 支援を継続していく。 ![]() といっても、蚤のような小さなNGOで、 出来ることも限られているのだが。 医療と炊き出しの支援を 開始することに決定した。 特に医療は重要。 ![]() 先日、ダバオで、 20万円ぶんの医薬品を購入したが、 2月から、マノボの山岳地域をふくめて、 医療支援を本格的に開始する。 ![]() 平行して、 白血病の疑いのある患者が、 現在ダバオで 検診治療を開始している。 ![]()
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![]() 現地日本人スタッフによる、 写真を交えた最新の活動報告です! |
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![]() 松居による活動報告および 製作映像や想いを載せた自由日記です! |
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![]() 何故ここに日本人などのテレビ映像 その他の貴重な活動映像を掲載 |
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