『マリア様がみてる』とは。
『マリア様がみてる』
集英社コバルト文庫から出ている、今野緒雪さんの小説シリーズです。
雑誌コバルトに一回読み切りとして掲載されたあと、
15冊(2003年11月時点)のシリーズがコバルト文庫から出版され、
さらに数度に渡って、雑誌コバルトに読みきりが掲載されました。
また、2003年10月からは、漫画雑誌『マーガレット』にも、
今野緒雪さんの小説を原作とする漫画が連載され始め、
2004年1月からはテレビ東京系列により、東京、大阪、名古屋でのアニメの放送も行われています。
いわゆる、『百合』もの小説ですが、性的な話は一切なく、
お嬢様高校に通う乙女たちの日常(？)を軽やかに描き出す、
甘く、切なく、しかし楽しい、学園物青春美少女大河百合小説(笑)です。
この『マリア様がみてる』には、多くのファンサイトがあり、
それ以外にも多数の方が2次小説(FF)や、CGなどを描かれて、発表されております。
それに触発されて、tanaもお味噌なアタマでつたない文章をひねり出してみました。
tanaの、書いている途中にほかの事に気を取られてしまって全く進まない筆不精の気質や、
物語外のくだらない設定を考える方が好きな性格などにより、
恐らくは、滅多に新作は公開されないでしょうが……(笑)。
ということで、このサイトでは、『マリア様がみてる』のあらすじと
登場人物についての簡単な紹介、それにtana自作のFFと、いただき物の作品を公開していきます。
また、これらを読んで『マリア様』の清純(?)なイメージを壊されても、
tanaとしては、一切の保証はできません(笑)。
本編の設定
東京は武蔵野の、未だに緑を多く残す閑静な地区にある、リリアン女学園。
お嬢さま学校として、幼稚舎から大学まで一貫教育を行うこの学園では、
学校の雰囲気にふさわしい乙女たちが、淑女になる為に、
マリア様に見守られながら毎日を送っているのです。
この学校の面白いところは、姉妹(スール)制度にあります。
伝統的に上下の関係が強い学園では、学校の生活から勉強まで、
ロザリオの授受によって結ばれた“姉(グランスール)”である上級生が
“妹(プティスール)”である下級生を指導するのです。
特に生徒会は、“山百合会”と呼ばれ、生徒会役員に当たる、
紅薔薇様(ロサ・キネンシス)、黄薔薇様(ロサ・フェティダ)、白薔薇様(ロサ・ギガンティア)の3人が
全役職を分担しながら、そして、そのスールである“蕾(ブゥトン)”たちがそれを補佐しながら、
多忙な業務を処理していきます。
第1巻である『マリア様がみてる』では、全校生徒あこがれの的である完璧なお嬢さま、
紅薔薇の蕾(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)、小笠原祥子と
祥子にあこがれるごく平凡な女の子にして、主人公である1年生の福沢祐巳が、
くっついたり離れたりしながら、姉妹になるまでの数週間を描いています。
以下続刊で
『マリア様がみてる 黄薔薇革命』
『マリア様がみてる いばらの森』
『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』
『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』
『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』
『マリア様がみてる いとしき歳月(前編)』
『マリア様がみてる いとしき歳月(後編)』
が刊行されています。
9巻目である
『マリア様がみてる チェリーブロッサム』
では、かつて『雑誌コバルト』に一回読み切り作品として掲載された、
『マリア様がみてる 銀杏の中の桜』が再録され、
やっと、原点とも言うべきスタートラインまで到達しました。
これ以降の巻では、前巻までの登場人物のうち、3年生だった3人の薔薇さまは卒業して、
祥子と令、志摩子が新しい薔薇さまとなり、祐巳と由乃もそれぞれ進級して蕾となっています。
10・11巻目の
『マリア様がみてる レイニー・ブルー』
『マリア様がみてる パラソルをさして』
では、新入生・乃梨子が志摩子の姉妹になり、波乱が起きながらも楽しく進んでいく
新山百合会体制でのお話が展開されていきます。
12巻目の
『マリア様がみてる 子羊たちの休暇』
では、祥子の別荘に遊びに行く祐巳と、それを取り巻く人たちの話題が、
物語の主軸とも言うべき2人の楽しい夏休みの様子を中心に描かれています。
13巻目の
『マリア様がみてる 真夏の一ページ』
は、男嫌いの祥子を何とかしようと奮闘する、祐巳と祐麒の姉弟を描くお話と、
『チェリーブロッサム』で突如登場した乃梨子の友人である
謎の人物『タクヤ君』についてのお話が収められています。
14巻目の
『マリア様がみてる 涼風さつさつ』
では、祐巳に好意を抱いているように見える可菜子との微妙な関係と、
花寺学院の体育祭で、祥子との絆を確かめ合う祐巳の姿が、
クロスオーバーするように描かれています。
そして、最新刊、15巻目の
『マリア様がみてる レディ、GO！』
は、前巻で、抱いていた幻想が破られ、
祐巳を敵視する可菜子と祐巳との賭けを主軸にしながら、
リリアン女学園の体育祭での出来事を収めたお話です。
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