天空の山百合

志摩子さんの午後



ある日の午後。
薔薇の館では白薔薇様と祐巳、祥子様がいつもの会話をしています。
「祐〜巳ちゃん!」
「ぎゃっ!」
「白薔薇様!私の祐巳には手だし無用と申しておりますのに!」
それを見て志摩子さんはふと思いました。
(祐巳さんの抱き心地はそんなにいいのかしら?)
思い立ったら即行動。
志摩子は祐巳から白薔薇様をはがし、祐巳を抱き締めました。
見ていたみんなと白薔薇様は驚き、黄薔薇様は目を輝かせ、祥子様は呆気に取られ、祐巳は固まりました。
「志、志摩子さん!?」
それに構わず志摩子は祐巳を抱き締めます。
(うん。確かに気持ちいい。それに祐巳さんやみんなの反応が面白いわ。)
それを確認すると志摩子は祐巳を離し、にっこりと微笑むと、
「ありがとう祐巳さん。よくわかったわ。」と言いました。
他のみんなはさっぱりわからない、という顔です。



その日の帰り道。
「志摩子、今日は何であんなことしたの?」
「あら、いけませんでしたか?」
「そうじゃないけど。まぁ祥子は凄く怒ってたけどね。」
「私はお姉さまがあまり気持ち良さそうに祐巳さんを抱くので私も抱いてみたいと思ったんです。それだけですわ。」
「それでどうだった?」
「とても気持ち良かったですわ。皆さんの反応も楽しかったですし。でも・・・・」
そういうと志摩子は白薔薇様にそっと寄り添い、
「やっぱり今日の様な寒い日は抱かれる方がいいですわ。」
白薔薇様は少し驚きながらもそんな志摩子を愛しそうに見つめ、志摩子の肩に手を回して抱き締めました。
そして二人は幸せそうに歩いていきました。


当サイト公開:02.12-29



千尋さまからのおことば(いただいたメールより無断抜粋)

如何でしたでしょうか?
志摩子さんが不思議少女になってしまった上にまとまりがない話に!
寒い季節なので二人に温めて貰おうかと。
変な話でお目汚ししました!



tanaからの謝辞

tanaの拙い作品群…ではなくて、シリウスさまとカオリさまの素晴らしい作品を読んで、
携帯メールから送ってきてくださった、千尋さまのお話です。

志摩子さんの天然ボケ(ですよね)ぶりがとても可愛いじゃあないですか。
しかも、最後は、聖にまで甘える、ラブラブぶり!。
本編では、聖と志摩子さんは、目に見える関係が少なかっただけに、
どうしても妄想が膨らんでいきますね。
そしてこれからは、志摩子さんと乃梨子がどんな姉妹になっていくのか、が見所ですね。
どうもありがとうございました!!



千尋さまから頂いた、祥子の短いお話





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