紅薔薇ファミリー |
福沢祐巳(ふくざわゆみ) |
紅薔薇の蕾(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン) |
主人公。平凡な毎日を送っていたが、 ある日、突然、雲の上の存在だった山百合会のメンバーと関わりを持っていまい、 紆余曲折の結果、憧れの祥子の妹となる。 『レイニーブルー』から『パラソルをさして』にかけては、祥子との行き違いも会ったが、 それもどうにか乗り越えて、次の課題は妹選びであろう。 愛くるしい子ダヌキのような顔以外はこれといった特徴がない、どこにでもいる普通の女の子であるが、 一方では、奇人、変人、超人ぞろいの山百合会メンバーの中では乃梨子と並んで最もまともである。 |
小笠原祥子(おがさわらさちこ) |
紅薔薇さま(ロサ・キネンシス) |
祐巳の姉であり、小笠原財閥の一人娘。 やや複雑な家庭環境が原因か、潔癖症で、自己主張が強く、人付き合いが苦手であった。 しかし、ひょんな事から妹になった祐巳と接しているうちに、だいぶ笑顔が戻ってきて、 最近では、祐巳のセーラーのタイを直すのが日課になってきているようである。 |
黄薔薇ファミリー |
島津由乃(しまづよしの) |
黄薔薇の蕾(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン) |
一見、儚げでおとなしげな女の子ではあるが、 その内面たるや、『いつもイケイケ青信号』で座右の銘が『先手必勝』という、強気が身上の暴走娘。 心臓の手術を機に、『大好きな令ちゃん』との関係が一時ギクシャクした事もあったが、 思惑通り再びくっついて、ラブラブ街道まっしぐらである。 祥子を除くと、祐巳と常に一緒にいる、祐巳の親友でもある。 ちなみに第12巻(『真夏の一ページ』)では、令と一緒に富士登山なる、まさにtanaが泣いて喜びそうなことをしくれた(笑)。 |
支倉令(はせくられい) |
黄薔薇さま(ロサ・フェティダ) |
ミスター・リリアンの称号に違わぬ、男装の麗人。 しかし、実はとても『女の子』な子で、趣味はおかし作りや裁縫。 妹である島津由乃とは、実際に血のつながった従兄弟同士であり、同じ敷地内の別棟に住んでいる。 由乃といつも一緒にいるが、それは、由乃が令を離さないのではなく、 令が『由乃、由乃』とべったりだからである。 |
白薔薇ファミリー |
二条乃梨子(にじょうのりこ) |
白薔薇の蕾(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン) |
公立高校入試の前日に京都まで愛好の仏像を見に行き、大雪で帰れなくなってしまった為、 滑り止めで受けたリリアンに入学してきたという、変わり種の経歴を持つ1年生。 お寺と仏像が取り持つ縁で、志摩子の心の悩みを解放し、その後、志摩子と姉妹になり、 今では山百合会幹部一の常識人として、いつも志摩子のそばにくっついていて、 そして時折、仏像とマリア様像を一緒に眺めに行っているらしい。 |
藤堂志摩子(とうどうしまこ) |
白薔薇さま(ロサ・ギガンティア) |
祐巳と同じ2年生にもかかわらず、白薔薇さまをしている落ち着いたしっかり者。 実際は、そうでもないらしいのだが、本当は・・・どうなのだろう(笑)。 その西洋的な外見からは分からないが、趣味は銀杏拾いで、好物はユリネという和風な趣味の持ち主。 長い間、お寺の一人娘であることを隠し心に壁を作っていたが、 乃梨子という最高のパートナーを得て、楽しい学園生活を送っている。 |
卒業してしまった人々 |
水野蓉子(みずのようこ) |
前の紅薔薇さま |
三薔薇のまとめ役であり、もっとも真面目(?)な、誰からも好かれる優等生タイプ。 在校中は暴れ馬のような気性の祥子を見事に操縦しつつも、 祥子を挟んで、『孫』に当たる祐巳には、優しいおばあちゃん。 今は、リリアン学外の大学の法学部に学んでいる。 各所の2次SSでは、同じく前の白薔薇さまである佐藤聖との関係が取り沙汰されているが・・・。 |
鳥居江利子(とりいえりこ) |
前の黄薔薇さま |
かなり後半の巻まで、その苗字が出てこなかったほど陰の薄い存在。 何でもこなせる彼女は、つねに退屈な日々を潤してくれる何かを求めているらしい。 『いとしき歳月(後編)』では、卒業を前にして、とても面白そうな熊男をゲットしたが、 さて、一体いつまで持つのであろうか。 卒業後は、リリアン学外の大学の芸術学部に進んだらしいが、 本編に出てこないところを見ると、きっと騒ぎも起こさず静かに暮らしているのだろう |
佐藤聖(さとうせい) |
前の白薔薇さま |
可愛い女の子大好きな、セクハラおやぢ。 だが、2年生のときにつらい別れを経験したから(?)そうなったのであって、 それ以前は触れると切れてしまうような、危なっかしさがあった。 リリアン高等部を卒業後、リリアンの女子大学文学部に進学し、 いまでも、祥子との関係で思い悩む、祐巳の良き相談役になっている。 |
柏木優(かしわぎすぐる) |
前の花寺学院高等部生徒会長/おのれ柏木 |
リリアンと同じ丘の上に立つ花寺学院の前の生徒会長であり、現在は同学院の大学一年生。 リリアンの文化祭に王子様役でゲスト出演したが、練習中に、 同性愛者であるにもかかわらず祥子の婚約者であり、親戚でもあることが発覚し、一騒動起こしてしまう。 だが、外見は極めて紳士であり、見るものによい印象を与える、好青年である。 佐藤聖の好敵手。 |
その他の人々 |
武嶋蔦子(たけしまつたこ) |
写真部副部長 |
美少女撮影が趣味と言う、祐巳や由乃のクラスメイト。 写真にかける情熱と、美少女を撮影するためには、盗撮まがいの事までする行動力から、 写真部のエース(一部では『カメラちゃん』とも)と呼ばれている。 姉も妹も持つ気がないらしいが、姉妹の事で悩む祐巳や志摩子の相談には良くのってくれている。 |
築山三奈子(つきやまみなこ) |
新聞部部長 |
それこそパパラッチ(死語?)並に山百合会幹部を追い駆ける、新聞部の熱血記者。 理詰めに弱く、論客ではないが、それを補ってなお余りある、猪突猛進さと、 『リリアンかわら版』にかける意気込みは、往々にして珍事を、極めてごく稀に大スクープを生み出す。 第9巻では3年生になって、登場がなかったが、どうやらまだ部長職を妹である真実に譲っていない様である。 |
福沢祐麒(ふくざわゆうき) |
祐巳の弟/柏木のおもちゃ |
祐巳の同学年の弟。最新刊では花寺学園高等部の2年生である。 8巻まででは、柏木優のおもちゃとして、悲惨な運命にあったが、その後花寺の生徒会役員として活躍している。 最新刊(第13巻)では、祐巳と組んで、花寺・リリアンの生徒会顔合わせ会を企画したりしていた。 大変心優しい少年で、祐巳曰く、 『私がお母さんのお腹に忘れてきた気配りみたいなものを、弟はしっかり握りしめて生まれてきた(4巻140P)』 ぐらい。どちらにせよ、子ダヌキの様に愛くるしい笑顔は同じな姉弟である。 |
松平瞳子(まつだいらとうこ) |
祥子の親戚 |
祥子の親戚にして、リリアンの一年生。 外部から入学してきて学園に馴染もうとしない同じクラスの乃梨子を何とか馴染ませようとする世話好きの筆頭。 祥子のことを『お姉さま』と読んだりするなど、祐巳と祥子の関係を大いにギクシャクさせた原因であるが、 最近では、祐巳もそれほどいやなわけでもないらしい。 その、頭の左右にロールを巻いた、古風で、いまどき奇特な髪型からは『ドリルちゃん』とも呼ばれるが、 祐巳の妹選びの展開によっては、今後の物語のキーとなりそうな一年生である。 |
山口真美(やまぐちまみ) |
新聞部次期部長 |
蔦子と並んで、『このクラスにはプライバシーがない』と祐巳に言わしめた、クラスメイトの一人。 強引な取材方法と見事な創作能力で定評のあった築山美奈子の妹で後継者。 で、ありながら、冷静な取材、事実の裏づけなど、姉とは違い、比較的信頼の出来る次期部長である。 反面、その冷静さから、目の前でうかつな事を出来ないという弊害もあるが。 後ろ手に生徒手帳を持ち、見ないで速記していくという『技』を持っている。 |