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大鳥居をくぐると、そこから続くはたくさんの石燈篭の並ぶ曲がりくねった参道。ゆるやかな上り坂の先にある境内に胸をふくらませる。きっと立派な神社にちがいない。あさもやも気持ち残っているような朝8時の参道には人影もまばらで、斜めに差し込む朝日とともに、荘厳な雰囲気が漂う。聞こえるのは鳥の声と、自らが踏みしめる砂利の擦れ合う音…。ザクッ・ザクッ一歩一歩期待を胸に参道を登った。
参道の先に見えてきたのは、数十段ある階段と朱塗りの門だ。あまりの朱色の鮮やかさはどこか日本離れしている。門を下からながめて目に映る幾何学的な立体空間に圧倒される。この門の手前には鯉の泳ぐ池があり、庭園風になっている。階段の下は車が数台止められるスペースが有る。参道をパスしてお参りしたいひとはここまで車でくることも出来る。
門をくぐると中庭のようになっている。まずは柄杓で水をすくい、手を清める。すぐそばには「木母杉」といういわれのある杉の木がまつってある。そして境内とをしきる壁はやはり朱塗りと鮮やかなグリーンの格子になっていて美しい。そして佐原のアヤメをこれから見に行こうとしている人にありがたい、開花状況の案内もある。とはいっても、そこにはアヤメが植わっているだけ。つまりは、「ここの咲き具合をみればアヤメ園と同じだからこんなもんよ」ということらしい。
そして、目を地面に向ければ、そこには若き銀杏の実が!見上げればそこにはイチョウの巨木が。おうおう若いのに落ちちまってのう、としばし眺めてあげた。青々とした銀杏の若い実からは、どこからというわけではないが、エネルギーが発散されている気がした。
そこには見慣れぬ輪が待ち構えていた。なにやら大祓いといって、この輪をくぐってお祓いをするものらしい。ただ単に通過するのではなく、左回りに8の字をかくように輪をくぐり周回するきまりがあるようだ。そして境内の内外を仕切る朱とグリーンの壁に沿ってならんでいる提灯や朱塗りの柱(といっていいかどうかは不明だが)は、中国や韓国の寺を連想させる。
きてよかった、さすがは重要文化財の香取神宮本殿。なんんでも造営は元禄年間らしいから驚きだ。さすがに外壁の色こそ派手さはないが、ずっしりとした構えと、柱の芸術的彫刻は、一度はみておく価値はあろう。そして屋根はひのきで葺いてあるらしく、よく見ると確かにあまりみかけたことのない造りであった。維持にたいそうな手間がかかるであろうことも、容易に想像できる。
そして全く別の話になるが、ここの境内にて大量の花粉が飛散している様子を目の当たりにした。テレビではみていたが、それは霧雨のように肉眼ではっきりと確認できるものであった。花粉症の自分がなにも反応しないところを見ると、免疫のある種類の花粉であったのかもしれない。
鳥居と大駐車場の間に軒を連ねる土産物屋。土産物をゆっくりとみつけるもいいが、なんといってもここはところてんをいただいで一息いれたい。よく冷水で冷やされたところてんを、その場で糸状にちゅるちゅるっと、そしてたれをかけていただく。店によってはお茶もサービスしてくれるので、ちょぴり一息いれるにはちょうど良い。ちなみに、僕がところてんを食べた店では、ちゅるちゅるマシンを自分でやらせてもらえた(もちろん頼み込んでみたのだが…)。しかしあまりにも一瞬であっけなかった (^_^;)
おみやげで注目は、「はぐらうり」。なんのことはないうりの漬け物だが、我々は常日頃口にするものでもないし、ここいらのでよくとれるものらしいので、はぐらかされてお土産にするといい。パックものは日持ちするかもしれないが、できれば漬けたての手作りっぽいやつを買いたいものだ。2個で500円が相場であった。もちろん試食もさせてくれる。
駐車場(いずれも無料)は全部で3つあるが、一般的にはふもとにの大駐車場がいいだろう。
大きな駐車場から土産物屋をこえ、鳥居の手前に中くらいの駐車場がある。土産物屋の脇のほっそーい道から入る。
駐車場からそれて山を登るかんじの細い道をまっすぐいけば、参道の先、門の手前の(もっとも境内に近いちょっとした駐車スペースまで行くことも出来る。しかしこちらは道は分かりにくく、参道の風情も楽しめないのであまりお薦めしない。
関連リンク
[香取神宮]:香取神宮についてのより詳しい情報、歴史の解説。森俊二氏による。また、同氏のページには、このほかに船橋を中心とした千葉県の情報「船橋散策」、信州の温泉・名所旧跡が満載の「信州へのいざない」などがある。
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