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b99921a:島とうがらしとアイリッシュ


Last Order:

Today's Relish:

Today's BGM:


 島とうがらし、唐辛子の泡盛づけともいえよう。沖縄のみやげならこれを催促するといい。泡盛より軽いので頼みやすいし。たとえばたらのつまみ、あのへなちょこでやわらかで薄味の、つまみのセットには柿の種とセットで必ずやはいっている細長い珍味。あれにかけてみてごらんなさい。辛いのいける派ならたまりません。ワインのつまみにもウイスキーのつまみにも、もちろん泡盛にだってベストマッチ。透明の色とは裏腹に強烈な炎が口のなかで燃えあがる。次にくるのはふき出る汗。いいのだよ、発汗作用が。これがダイエットになるのはもちろん、汗の気化熱で体温を下げる働きをしてくれる。熱帯地方で汗のふきでるような強烈な辛い食習慣をもつのは、こういった調節機能を生かしている側面もある位だから。

 さて、ウイスキー。何を隠そう−いやこうして活字にしていること自体隠してないか、まあいいや−最初はターキーの水割りとやっていた。しかしチトまずい。味ではなくてとりあわせだ。島とうがらしの辛さは強烈だが、”味”の癖が強烈なわけではない。ターキーのようにコクが深く香りが強い酒には、味も塩分も濃厚なスパイシーなジャーキーをあてたほうがマッチする。われながら不覚であった。第一割るために使った水がスコットランド産のHigilandSpringなんだからもったいない(といったらアメリカのバーボンに失礼だなので)、いや、ふさわしくない。この水と、そして「ライトテイスト+ピリカラ」のつまみにはやはり穏やかな飲み心地をもったアイリッシュが適任。下の奥に残るマイルドさがそのほてりを和らげてくれる。久々だったが、アイリッシュのオーダーは今日のつまみにはとびきりの相性だ。窓からふきぬける夜風が体を適度に冷やす快感、バックに流れるはbarbra dennerlein。パイプオルガンの響きにしびれながら照明の落ちたSeiji'sBarで陶酔の時に浸るのが今日のごほうび、心行くまでお寛ぎあれ。

 


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