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沖縄みやげの泡盛、しかも古酒。ようやくゆっくりと家で口にする日がきた。片思いだった彼女、通りすぎるたびにただよう洗い髪の香りにさえ陶酔してしまいそうな…その彼女とようやく結ばれたような−風呂上がりで火照った体はよりあつくなり、全身は彼女と共に汗まみれになり、それでもよりいっそう求めてしまう。そんな感じだろうか。おっときづけば官能小説風になってしまった。俺は欲求不満か!?
それはさておき今日は連日の猛暑がつづく真夏の夜。はじめはこの泡盛をお湯割り梅いりにでもして、焼酎風にのもうかと考えたがせっかくの香りが梅で消えてしまってはと、そのものの味を楽しむことにした。あつかったので水割り。氷で冷やされ、水で薄められてもこの甘い香りは薄まることはなかった。そうだこの暑い夜には未踏の異国沖縄の味覚こってりと大いに堪能しようではないか!
正直言ってはじめは苦手だった沖縄名物「唐芙蓉」。豆腐チーズともいえるようなまったり感に、凝縮されたこ〜い味わい。その深さは、人かけらを口にしただけで強烈い広がる。苦みとも甘みともいえず形容しがたいものがあったが、今日泡盛と一緒に口にしてみるとあまりの相性の良さに捨てがたい魅力を発見した。この不思議な出会いこそ、酒がよりうまくなり、珍味がやみつきになる飲兵衛の法則の裏付けになるのだ。そして食欲のない疲れた胃腸に、さっぱりと酢のきいた「ワカメこんにゃく−ゆず風味つき」を加えれば、ほらもう外にはカラス、窓の外は青白く、朝が迎えにやってくる。
せっかくの有意義な夜。このまま夜更かしの罪悪感にかられて眠る由は無い。お気に入りのJAZZピアノのCDをもう一枚位聴いてから明日に備えることにしよう。新聞屋さん配達がんばってねえ♪
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