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b01219a:四国・九州・ふくひれ酒

b01124a1Today's Table


青い炎のおまじない

香ばしさと暖かさ


b01124a1 まずは、あぶる、ふぐヒレ。熱めに熱めにお燗お燗。益子焼の陶器に投げ込んで、軽く蓋して最後に着火。淡く薄青い炎が消えれば、もうすぐそこにヒレの香りがただよい、あっという間に飲み干すコップ酒。寒い冬に見た目にも温まるホットな1杯だ。いや、おかわりしてるので数杯か。

 つまみは深夜なのでヘルシーにさっぱりと。先ずは海からメカブのミネラル。次は山から野生の原料・本葛が原料の葛きり(奈良県・森野吉野葛本舗謹製)。さっぱりと仕上げたいのでポン酢をかけて。おまけにライムとレモンの汁も少々。疲れをいやす酸味が心地いい。それだけにとどまらず。とどめに柚子粉。柑橘の楽園、四国風情あふれる素材づくし。そう、ひれ酒としてお燗にしたのは、四国は愛媛の「梅錦」。となると、次は・・・。

 うどんもいいが、一工夫。大目に茹で上げた葛きりの第2ラウンドがはじまる。熱湯を注いで汁麺に。味をしめるために塩、それもグルメソルトを一振り、で酸っぱさがなんともタイ風。これで毛細血管に至るまで全身ポカポカ。暖房なんていらないさ、ってほど。でも、用心。酔ったら寒さに鈍くなるからね。

 


b01124a3Next Order


海を渡れば異なるお酒

同じボトルは交易の証?!


 ホットなバトンタッチは焼酎のお湯割へ。宮崎は明石酒造の「明月」、甘藷と米を原料とする本場、現地でも人気の焼酎だ。ヒレ酒にした愛媛の「梅錦」と偶然ではないと思われるほどクリソツ(つまりは同じ形状)のボトルに入っている。そのソックリ具合は色こそ違えど、まるでロシアのウォッカボトルの如し。歴史的背景を紐解けば、きっと瓶業者やらガラス屋やらになにがしかの繋がりがあろう。そんなことは知る由もないが、、、。知っている人がいたら教えて欲しい。

 さて、湯気に香る芋の独特の風味。稚加榮の歯ごたえあるイカ明太と合わせればもう余計な手間はいらぬ。あとは宵の口、いや酔の口を全開にして意識をなくせばいい。気づけば明日がやってくる。

 


Liquor & relish presented by N.O. Thanks for your kindness!


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