◆Seiji's Room◆ [Home] [MainMenu] [Nomisuke's]
濃〜くて、生きているのがお好みなのねん。そんな自分が追い求めるのはいつも「生」。あ、ビールの話じゃない。新鮮な素材の持ち味を生かし・・・アテの話でもない。察しのいい呑み助さんならすでに酒の話であることはおわかりであろう。ありのまま、生きたまま、直球で飾りのない味を楽しむ。そんな贅沢はじっと待っていてもやってこない。金を積んで手に入れるべきものでもない。寒さ厳しきこの季節に、精魂こめて仕込まれたできたてのぽんしゅを求め、足を自ずと向けてしまう姿勢ってのは「ぽんしゅ魂」とでもいうのだろうか。
そ、そ、まず「やった〜ぁ♪」と幸せをかみしめてじっくり飲みはじめよう。「千両水」といわれる栃木の名水・大谷川の伏流水で仕込む『柏盛(かしわざかり)』の原酒「素顔」が今日の一本。濃厚さと鮮度を感じる仕上がり。一方、蔵元に停めてある車の趣味に加え、甘味系といえる「酒ケーキ」を強く推奨する主人は酒をのめない。なんとも皮肉なような、風変わりな蔵元。しかし「名は体を表す」ではないが、杜氏は100年以上も前から新潟は柏崎からきているというエピソードもある。
売上の拡大を必ずしも優先しない少量生産体制の裏にあるもの。生産量が需要にこたえられないからといって、闇雲に品質を下げるような方針はとらない、したくない。それが同社の意思らしい。なんとも頼もしく、これからも頑張って貫いて欲しいものだ。
値段が720mlで3000円チョイというのは原材料と手間に妥協がない結果ゆえであろうが、個人的にはちょっと高めの印象を受けてしまう。毎日飲もうとするのがいけない?そうだね、大事に味わって『ホドホド』にしとけってことね。
「酒が旨く飲めりゃ〜あとはなんもいらん」 はずが、旨すぎると必然に起こる次の展開。「旨い酒は旨い酒を呼び、旨い肴はうまい酒を呼ぶ原理」。ここで贅沢たっぷりな「たらば蟹一番足肉」缶の登場だ。ただのタラバではない。「一番」だよ「一番」。どんな意味かは、勝手に想像するに、要するに一番太い上の足に違いない。味付けはナシ。酒と同様、素材本来の「そのまま」を堪能するのだ。もちろん汁は最後の〆としてスープに。
・・・
今日の学習効果『ホドホド』。夜も更ける、余も老ける、無理をせんとそろそろ休もう。