実在アトラクター日記Special

アトラクター旅日記


2日目(7月27日 日曜日)


臨時夜行大垣行きは、定刻通り品川駅を出発した。
夜行列車とはいえ、小田原あたりまでは十分に通勤圏内なので、車内には仕事帰りのサラリーマンの姿が多く見える。
デッキは空調がきかないのだが、運良くこの車両には開閉可能な窓が付いていた。少し暑かったのでこの窓を開けたら、「あ、その窓開くんだ」と、同じデッキにいた少年が話しかけてきた。話をすると、この少年(フジワラくん、中学生)は、青春18きっぷを使って東京に遊びに来た帰りなのだそうだ。まだ夏休みも始まったばかりのハズだが、宿題は全部片付けてしまっていて、いま使っている18きっぷも既に3枚目だと言う、バリバリの(?)鉄道少年だ。

午前1時、小田原を過ぎると列車は夜間の快速運転となって乗降客もいなくなり、デッキには私達以外誰もいなくなった。まだまだ先は長いので、品川駅の売店で買った新聞をフジワラくんと半分づつ分けて、床に敷いて就寝。

途中、静岡駅ホームにて  ムーンライトながら
静岡駅ホームにて、臨時夜行とムーンライトながら


朝6時を過ぎて、終点の大垣に着く手前でフジワラくんに起こされた。
荷物をまとめて、大阪方面・網干行きの電車に乗り換える。しかし、この電車が出るのが「ムーンライトながら」が到着した後なので、車内はあっという間にラッシュアワー並みの混雑に...だが、要領のいいフジワラくんが席を取ってくれたので、相席ではあったが座ることができた。相席になった方達(豊田さんとその連れの方)は、浜松から大阪へ遊びに行く途中とのことだった。

フジワラくんの薦めで、米原で豊田さん達と一緒に一旦電車を降り、ここが始発の新快速姫路行きに乗り換えることになった。確かに始発から乗れば確実に座れるし、今回の旅行の目的地の一つ、姫路セントラルパークに行くのにも丁度いい。
発車するまで少し時間があったので、売店で駅弁(焼肉弁当)を買って朝食にする。しばらくしてやって来た電車は、「電車でGO!」の上級コース(東海道本線)でおなじみの221系。京都〜大阪間が楽しみだ。

221系
この後も何度もお世話になった221系

列車が京都に近づくにつれ、車内が徐々に混雑し始めた。今日は日曜日で、まだ時間も結構早いのにこんなに人が多いとは。
山科の長いトンネルを抜けて、列車は京都駅へ。ここからいよいよゲームと同じコースを走る。おお、確かに線路の近くにある建物などはゲームにそっくり(逆だ(笑))。221系は運転台がよく見えるから、何回もへばりついて見ていれば上手くなれるかも。

大阪を過ぎ、三宮の辺りを走っている時に窓の外を見たら、まだプレハブの建物が数多く残っているのが見えた。震災からもう2年以上経過していても、まだ完全に復興できたわけではないんだと痛感した。いつもお世話になっている、ダスキンの玉城さんの家もこの辺りだったっけ。

明石を過ぎた頃、関ヶ原の辺りからずっと降っていた雨がだんだん弱まってきた。よし、いい傾向だ。せっかくセントラルパークに行っても、お目当ての「ディアブロ」に乗れないんじゃ意味がない。


10時過ぎに終点の姫路に到着。雨はとりあえず止んでいた。
フジワラくんは、これから天王寺に戻って(とは言っても自宅には帰らないそうだが)少し休んだ後、またどこかに行くというので、ホームでお別れ。大垣行きの夜行に乗れば、そのうちきっと会えるだろう。豊田さん達も、姫路城などを見て市内観光をした後、三宮の知人を訪ねるということだったので、バスターミナルでお別れした。
バスターミナルの時刻表を見ると、あと5分くらいでセントラルパーク行きのバスが出るらしい。窓口で往復分の乗車券を買って、バスを待つ。しばらくしてやって来たバスは、昔、実家の近くを走っていたバスにそっくりだった。

バスの乗客は、私を含めて5人だけ。
途中で1人降り、2人降り、結局終点のセントラルパークまで行ったのは私1人だけだった。

姫路セントラルパーク入口
姫路セントラルパーク入口

入園券を買って、いざ中へ。
お、あれに見えるは「ギャラクシアン3」...

ショッキングホラーミュージアム ギャラクシアン3

近くには「ショッキングホラーミュージアム」も見える。しかし、セントラルパークに来たからには、決して避けては通れない乗り物がある。そう、それは今回の旅行の目的の1つでもある、日本に最初に設置されたインバーテッド(吊り下げ型)ループコースター、「ディアブロ(DIAVLO)」。

DIAVLO DIAVLO DIAVLO

「ディアブロ」とは、スペイン語(ポルトガル語?)で『悪魔』を意味する言葉(最近はパソコン用のゲーム[DIABLO]の方が有名のようだけど)。
園内に流れる小気味良いBGMを聞きながら小高い丘を登って行くと、その向こうから徐々に、黒くうねったディアブロのレールが見えてくる。
期待と不安のの入り交じった気持ちで、乗り場へと向かう。
しかし、その直後に私が見たものは...

運休の看板
そ、そんなー

まだ雨が止んで間もないため、点検中とのこと。仕方がない、どこかで時間をつぶしてこようか。
すぐ近くに電話ボックスがあったので、ワンダーに電話をしてみることにした。電話にはTチーフが出た。様子を聞くと、朝からOnyxがトラブってファイターは止まっているらしい。ありゃりゃ(苦笑)。復旧の目処は立っているとの事だったので、とりあえず一安心。また時々連絡を入れると伝えて、電話を切った。

再びディアブロの乗り場の方へ戻ると、遠巻きにして私と同様に再開を待っている人達がいる。その人達が諦めて他の乗り物へと向かったその時、中から係員が現れて、入口の鎖を外し始めようとしていた。私は、悟られないように(苦笑)早足で入口へ...そして私が入口に着いたその直後、ディアブロの復旧を告げる場内アナウンスが流れた。慌てて引き返して来る人達を尻目に、悠々とプラットホームに上がって最前列の席を確保。やったね(笑)
荷物を預けてシートに座り、ハーネスを下ろして準備完了。発車のブザーが鳴って、搬器が静かに登り始めた...

うわああぁぁぁ...

回って捻って落とされて、あっという間にスタート地点へ。
確かに、普通のジェットコースターとは違った感覚。これは病み付きになりそう。待ち時間無しですぐに乗れそうだったので、出口から入口へ直行して2回目にチャレンジ。今度は、NIFTYのFPARK(テーマパークフォーラム)で教えてもらったように靴を脱いで乗る。ブザーか鳴って、いざ出発...

うおおおぉぉぉ〜...

2回連続はさすがにつらい。でもまだ乗りたい(苦笑)。しかし1回1000円は財布にもつらいので、これくらいにしておこう。まだ旅行は始まったばかりなんだし。
他の乗り物はどこにでもあるようなものなので、ギャラクシアン3を乗りに行く。ワンダーにもあるのにわざわざ乗らなくても、と言われるかもしれないが、ここには以前カーニバルアーケードにいたイマエくんが異動してきているので、挨拶の意味もある。

イマエくん
イマエくん

ショッキングホラーミュージアムや、まだできたばかりのグリースマンションツアーなどを巡って、サイバーステーション(ゲームセンター)で遊んでいたら、突然の大雨...セントラルパークは割と山の中にあるので、結構天気が変わりやすいらしい。入園口の側で他に行き場がないこともあって、あっという間に大混雑。

サイバーステーション サイバーステーション

雨はしばらく止みそうに無かったので、ディアブロのステッカーや入浴剤『でぃあ風呂』をおみやげに買い、再びバスに揺られて姫路駅まで戻り、新快速で大阪へ。


今回、宿は全く手配していないので、まずは今晩泊まるところを探さなければ。とりあえず公衆電話に備えつけの電話帳で情報収集、カプセルホテルが3軒見つかって、いつでもチェックインできそうだったので、駅周辺をちょっと散策。東京に比べると地下街がとてつもなく広くて、ちょっと気を抜いたら遭難してしまいそう(苦笑)。

日も沈んだ頃、阪急東通り(東京で言えば歌舞伎町にあたる地域だそうで...その時はそうとは全く知らなかった)にあるカプセルホテルにチェックイン。食事をしに外に出て偶然見つけたプラボ梅田でちょっと遊んで、夕食を食べ、洗濯をして就寝。
明日は天気がよくなるかな...

3日目(7月28日)へ続く


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