戦争と平和構築
2008年の記録から
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カバカンの 避難民たちの一部が 集落にもどったとたん 108軒の家々と 学校が焼かれた |
戦争は 治まる気配はなく 一年あまり続いた ![]() 住んでいた 家を放棄して ![]() なけなしの家財道具を 牛車にのせて ![]() 町の近くに避難する 戦争避難民の人々 ![]() 多くの人々が 湿原地帯の漁民だったり 大土地所有者のしたで働く 小作だったりする。 ![]() 収穫が無ければ 日々の食べ物にも事欠き ![]() 着る物もあまりなく 裸足の子が多い。 ![]() このようなところで これから数ヶ月 この年は一年ちかく 住まなくてはならなかった。 ![]() ヤシの葉を葺いて 何とか屋根を作ったものの 雨が降れば ビショビショになる。 ![]() 着る物もなく 食べるものも無く ![]() お金が無いので 病気になっても 薬一つ買えない。 ![]() かわいそうなのは 何の罪も無い子どもたち。 ![]() ![]() 親戚の家に 避難できた家族は まだ良い方だ。 ![]() 避難生活は、 子どもと ![]() 小さな 子どもを持った 母親たちと ![]() ![]() お年寄りに 厳しい ![]() ![]() 湿地の向こうの 集落で 戦闘が勃発 私たちの家に 火がつけられた! ![]() ![]() ![]() 戦闘地に向かう 国軍兵士たち ![]() 政府側も反政府側も 極貧故に兵士に応募する 若者たちが多い ![]() ゲリラにリクルートされれば 国軍の兵士並みの給与が 海外から入ってくる。 ![]() 家族を助けるためならば ぼくが、殺されても がんばるよ。 ![]() こうして、 国軍側もゲリラ側も ミンダナオ出身の貧しい若者たちが 先頭に立たされて 死んでいく。 ![]() 格差社会から生まれてくる 貧困こそが 戦争を作る基盤。 ![]() 東南アジア最大の湿原 といわれている リグアサン湿原 ![]() この湿原地帯からは 膨大な石油と天然ガスの 湧出が確認されている。 ![]() その資源の 発掘権利を巡る 国際的な資本による争いが 戦争の原因だと 現地で聞いた。 ![]() 海外資本から 莫大な資金が投入されて ゲリラ側にも 武器を購入や テロリストのリクルートの 資金源になっているのだそうだ。 ![]() 「武器は、 米国製のものが多いけど 最近は、中国製も 性能が良くなっているよ。 日本製の銃も入ってくる。」 ![]() ぼくは、 「エッ」といったきり 開いた口がふさがらない。 ![]() 武器商人にとっては 金儲けのチャンスなんだろうけれど ![]() かわいそうなのは 最前線に立たされて 死んでいく若者たちと ![]() 罪も無い子どもたちだ。 ![]() ある村長さんが こう言った。 ![]() 世界がこの土地に 関心を持って くれさえしなければ ![]() ミンダナオは、 平和だったんだけどなあ・・・。 ![]() 最初は、 何を言っているのか わからなかったけれども ![]() 現地では イスラム教徒とクリスチャンが 反目している様子もないし ![]() ミンダナオ子ども図書館の役員にも 現地出身の福祉局の ソーシャルワーカーが 二人いて ![]() 一人は クリスチャンの女性 もう一人は、 パガルガンサイドの イスラム教徒の男性で ![]() クリスチャンのグレイスさんなど カトリック教会のソーシャルワーカーも 勤めているけれども ![]() 医療スタッフが付き添い イスラムの婦人たちと連携して 戦争が起こると 神父様といっしょに 爆弾の落ちる中を 命がけで イスラムの子どもたちの救済に 駆け回っている。 ![]() 下の写真で 紫の服を着ているのが ミンダナオ子ども図書館の 役員で ピキット市の福祉局の所長補佐。 そして、 カトリック教会の ソーシャルワーカーの グレイスさん。 ![]() こうした人たちと 一致団結して活動するので 安全に確実に 支援活動が可能なのです。 ![]() ![]() ![]() ![]() あいかわらず 毎日のように 湿原地帯から避難してくる人々 ![]() この広大な湿原地帯には 5000世帯と呼ばれている 漁民たちが住んで生活している ![]() 世界一大きなワニも この湿地帯の出身だ! ![]() この湿地帯を舞台にした 絵本を作りました。 よろしかったら 読んでみてくださいね。 「サダムとせかいいち大きなワニ」 (今人社) ![]() ![]() 理由や原因は何であれ とにかく すべての戦争は嫌だ ![]() しかし、 いったん子どもたちの 悲惨さを 見てしまったからには 放っておくことはできなかった。 ![]() それが、 ミンダナオ子ども図書館を 始めたきっかけだった。 ![]() しかし、 日本の隣の国で このようなことが40年以上にわたり 起こっていることなど 日本の人々は、 全く知らされていない。 ![]() 2000年初期の 120万の避難民が出たときなど 多くのマスコミが 取材に来たいと 連絡してきたけれども、 ぜんぶストップされたのには 驚いた。 ![]() 日本は、 アジアの中で 引きこもっているように見えて かなり不安にもなってきた。 ![]() そこで、2017年に せめて、日本の青少年や 一般の人々にも伝えようと 17年ぶりに本を書いた。 「手とつなごうよ」(彩流社) ![]() ![]() ミンダナオ子ども図書館で ビニールシートを切って 避難民支援を始める子どもたち ![]() ミンダナオ子ども図書館のある キダパワン市は、 戦争が起こり続けている イスラム自治区のある リグアサン湿原地帯と同じ 北コタバト州に属してはいるものの クリスチャン圏と呼ばれていて ダバオ地域に近い。 ![]() それゆえに イスラムの過激派との 戦争に巻き込まれる事も少なく 比較的安全だといわれている。 ![]() フィリピンの最高峰 アポ山(2954m)の麓の 高原にあり 小さな大学も多い 学園都市になっています。 ![]() ![]() 山には、NPAと呼ばれる 新人民軍の活動地域もあり、 コタバト市に向かって 一時間半ほど行くと 戦争が起こっている イスラム地域に入ります。 ![]() そのような地域から来た 戦争孤児や貧困な先住民の 子どもたちをスカラシップでとり (現在は340名ほど) ![]() そのなかでも、 現地に放っておくことができない子たちは 本人と保護者の了解を得て 本部や下宿施設に 住み込んで 大学まで通えるようにしています。 ![]() 現地は、 完全に安全であるとは 言えない地域なのですが、 現地の子供たちが 戦争や貧困で 困窮におちいると ![]() こうした若者たちが 中心になって 読み語りや 戦争避難民の救済支援に 向かいます。 ![]() 2000年より現在にいたるまで 続けている 現地法人のNGOです。 ![]() わたしたちは、 緊急のビニールシートを配った ![]() 戦争避難民たちは このような状況のなかで 毎日を過ごしている。 ![]() いろいろな支援が 必要だけれど まず何よりも 必要としているのは 寝られる場所を確保すること。 ![]() 最初のうちは 屋根のあるドームや倉庫や 学校に避難できるけれど ![]() あっという間に いっぱいになり 国道沿いや 道から離れた空き地に 避難民たちがあふれていく。 ![]() 2008年のこの時は 約80万人の 避難民だった。 ![]() けれでども 初めて見た2001年から2003年に かけての避難民は 何と120万人を超えていた。 ![]() 当時は、 ミンダナオ子ども図書館を 開始したばかりの頃で あまりのひどさに カメラを向けることもできなかった。 ![]() ただしその後は 子どもたちを助けてくださる 支援者への 真実の活動報告として ![]() 活動をなるべく 写真に記録して サイトを通して また、隔月にお送りしている 機関紙「ミンダナオの風」を通して ![]() 真実をご報告するように スタッフたちと 努力することに決めた。 ![]() NGOに関する知識も 活動そのものにも まったく関心もなかった わたし(松居友)が、 子どもたちの悲惨さを 目の当たりにして 始めたので知識も何もない ![]() けれど、 「NGOなんて言っているけど 文章だけで 本当はたいして 何もやっていないのでは? そんなNGOがたくさんあるよ・・・。」 ![]() そんな話が耳に入ってきて だったらなるべく絵本のように 文章と写真で 日々の活動を記録して 支援者の方々に報告しよう ![]() そのためには 機関紙だけではなく 自らサイトを作って 記録をしっかり載せていこう ![]() 機関紙とサイトが 支援者への報告の 両輪だと思って開始したのが サイト:「ミンダナオ子ども図書館だより」 でした。 ![]() 戦争避難民たちに ビニールシートをくばる ミンダナオ子ども図書館の 若者たち ![]() 現地をよく知っている 奨学生たちが 主役だからこそ こうした活動ができる。 自分も避難民生活を 小さいころから 体験してきた若者たち ![]() だからこそ 相手の気持ちも 心の底から理解して ![]() 平和の活動に 自分のすべてを捧げられる ![]() 数か月すると 海外からの支援も来るようになった。 下は、UNHCRからおくられた ビニールシート UNCRは、現地を知った 良い支援をしているなあと感じた。 ![]() さすがに 質も大きさも素晴らしい。 ![]() そうした場所は 海外NGOに任せて わたしたちは、 一般支援が行き届かない 奥の村へと移っていく。 ![]() 下は、現地で生まれ育って ミンダナオ子ども図書館の 奨学生になったザイくん ![]() 極貧で父親は漁師で なんとか食べてきたけれども 戦争で湿原から 避難しなくてはならなくなり 困窮しているのを見て 奨学生に採用した。 兄弟姉妹多く、 妹も二人が奨学生なり 上の子は今(2018年)に スタッフになり結婚もした。 小学生だった妹も、 高校を卒業し 2018年現在は 大学生でMCLに住んでいる。 ![]() 現地の子たちも 本当によく手伝ってくれる。 ![]() ![]() ビニールシートが 手に入っただけでも一安心。 これで、雨が降っても だいじょうぶ。 ![]() 持ってきたシートを 奨学生やスタッフたちが 避難民たちと一緒に カットしていく。 ![]() 穀物干し場の コンクリートの上ならば 湿地の土の上で 寝るよりもいいので おおぜいの家族や 避難民の人たちが いっしょに寝られるように 大きなシートで屋根を作った。 ![]() 土の上で寝る 人たちのためにも シートをカットして渡していった。 ![]() 湿原に近い土は 寝るのには 良くないけれども ヤシやバナナの葉を敷いて寝る。 ![]() 国際的なNGOが 支援活動を始めるのは 約一ヶ月から二ヶ月後。 一番厳しいのが、 避難してからの 一週間から一ヶ月。 何の支援もなく 寝る場所にも困る人々。 ![]() 戦争から逃れるために 衣服も食器も ときには、 家畜もおいて 逃げてきたひとびと。 ![]() シートはみな ミンダナオ子ども図書館で くばったものです。 ![]() ![]() 子どもたちの中に 病気の子どもがいないか 何を必要としているかを チェックしていく。 ![]() 場合によって 親がいなかったり 戦争で死んだ子は ![]() 保護者と福祉局の 了解を得て ミンダナオ子ども図書館にひきとる ![]() 厳しい状態の家族には ミンダナオ子ども図書館を 避難場所として提供する。 ![]() ミンダナオ子ども図書館は、 避難民の救済場所としても 孤児施設としても 政府の認定を受けている ![]() 戦闘の起こっている 北コタバト州のNGOから フィリピン全体を活動範囲とした フィリピンNGOとなり 2018年には、 政府認定のNGOとなった。 ![]() 同時に、 戦闘の起こっているピキット市 イスラム自治区のパガルガン市 そして、MCLのある キダパワン市の福祉局とも いつも連携をとりながら行動している。 ![]() 支援活動は、夜も続く。 ![]() シートの下で寝られるなんて 思いもよらなかった! ご飯も食べさせてもらって! 大喜びの子どもたち。 ![]() 戦争が終わり帰ってみると 竹の家は、 腐ってこわれて 家畜もいなければ 残してきた衣服や鍋釜も 無くなっている。 ![]() このようなところで一年 時には2年近く すごさなければならない。 ![]() かわいそうなのは、 幼い子どもたち。 ![]() なんで大人たちは 戦争なんて起こすのかしら。 ![]() 戦争で親が死んだ この子も奨学生に採用した。 ![]() 私たちは 古着の支援もした。 ![]() 古着を手にとって 子どもたちの体格に合わせて 選んでいるのは ミンダナオ子ども図書館の若者たち ![]() ![]() ![]() 普段も穴だらけで ボロボロの服を着ている 子どもたちにとって たとえ古着であっても 信じられないプレゼントだ。 ![]() ほとんどの子たちが 古着どころか 靴も無い ![]() ![]() ゴム草履がはければ 良い方で それすら穴だらけ。 ![]() ![]() 裸足が普通で 靴なんて 夢のまた夢 ![]() ![]() ![]() ![]() 奨学生たちによる 読み語りがはじまった! ![]() 読み語りは 物やお金の 支援では無く 愛と友情の心の支援 ![]() 大人たちは 最初は少しがっかりして 「何にもくれないの?」 ![]() でも、 子どもたちが 大喜びする姿を見て ![]() 親の気持ちも 明るくなり ![]() 落ちこんでいた 集落の人々の顔にも 笑顔がもどってくる。 ![]() 村長さん曰く 「村人たちの顔が明るくなって 本当に良かった! 物の支援だけが良いとは 思わなくなったよ。」 ![]() 子どもたちこそ未来だから 子どもたちが明るくなると 未来も明るい! ![]() 最後は ミンダナオ子ども図書館の 若者たちが劇をする。 ![]() 劇の題名は ![]() 「おおきなカサバイモ」 ![]() 劇の元のお話は 絵本「おおきなカブ」だけれど 現地では、あまりカブは食べないから よく食べるカサバイモで 子どもたちが劇を作った。 ![]() ![]() 子どもたちと一緒に 大人たちも見ている ![]() 読み語りが終わったら 子どもたちは 絵本を手にとって見る。 ![]() 終わって大喜びの ミンダナオ子ども図書館の若者たち ![]() また来てね 絶対に また来てね ![]() アルバちゃんにも 会った ![]() 避難生活が 長くなるにしたがって 病気の子たちが 増えてくる ![]() 下の子は 足が悪くて 歩いて学校に通えない ![]() 後日 避難生活が終わってから ![]() 日本の支援者から送られてきた 車いすをとどけた。 ![]() 下の子は 緊急の手術が必要なので ダバオ市の病院へ ![]() こうした奇形が多いのも 劣化ウラン弾が 使われたせいだと 言われている。 ![]() 下の子も手術した。 ![]() 下の子も ダバオで手術して 肛門からの排便が 可能になった。 ![]() 下の子だけは 医師に見せたが 手術は不可能とのこと。 2003年の米軍による テロリスト掃討作戦の時期に 空爆もあり そのころに妊娠していた子に多い症状。 ![]() ヘアリップの子たちも 毎年チェックして 医療スタッフが付き添いで 年に一度、十数人まとめて ダバオで手術をおこなう。 ![]() 日がたつにつれて 食べるものが無く 体が弱って 病気の子が多くなっていった。 ![]() ![]() こうした子たちは 風邪薬すら 買うことが出来ない ![]() 本来ならば 死ななくて良い病気で 死んでいく ![]() ![]() 子どもの体力を つけるために 食糧支援を始めた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 戦争で 最もかわいそうなのは 子どもたち ![]() ミンダナオ子ども図書館は ひたすら 子どもたちの 事のみを考えて 行動する。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この子たちも ミンダナオ 子ども図書館の 奨学生になった ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() みなさんも 支援者になってくださいね! |
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![]() ここのような地域に、 訪問者は同行してません。 松居友とスタッフのみです。 ![]() 道わきに避難する人々 ![]() 雨よけのシートもなく これでは、 雨が降ったらビショビショだ。 ![]() わずかばかりの着るものと 生活道具を荷車に積んで 命からがら 安全地帯に逃げてくる人々 荷車や馬がいれば豊かな方だ。。 ![]() 子どもたちの 着替えの服もない ![]() MNLFの集落に軍が入り、 つかの間の停戦が実現 避難民の一部は、 集落もどったが・・・ ![]() 今回は、 DSWD福祉局と軍が 米の支給をしました。 しかし、下の写真のように 地元までは、 軍に送り届けられて帰ったものの、 家が奥地にあり 恐ろしくて帰れない人々もいます。 ![]() 今回の状況調査で、 様々なことがわかってきました。 あまり詳細には語れませんが なぜ、MNLFとMILFが対立したか・・・。 ![]() 大土地所有者と多国籍プランテーション 無数の貧しい土地無し農民と 裕福な人々と・・・ 現地では、 貧富の格差が、戦争が起こる 理由の一つだといわれている。 ![]() 以下は、 村の中心部のヘルスセンターで 避難生活をしている人々。 ![]() 屋根のあるところに 避難できる人々は、幸運だ。 ![]() |
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焼き払われた学校 焼かれた家々 |
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![]() なぜ学校が焼かれたのか 不思議に思っていたが、 大土地所有者が 土地を握っている このような地域では、 有力者は、学校の誘致や 軍への支援要請もできる。 ![]() 大土地所有者は、 かつての日本での荘園制度のように、 広大な土地を持っており、 多くの小作と私兵を抱えている。 ![]() こうした大土地所有者の庇護のもとで、 小作や日雇いの仕事を あたえられている者たちは、 収入もあり、学校に通えるけれども、 ![]() その周囲に、さらに貧しい 土地のない人々や、 先住民族たちもいる。 ![]() 今回の戦闘は、 大土地所有者を追い出して アブラヤシを植えようと したりしたところから始まったようだ。 ![]() この地域では数年前から、 住民の殺害などの事件が 起きていたそうだ。 ![]() 108件の家々が、焼かれた。 ![]() 次は、隣のMILF側の村を DSWD福祉局と訪問します。 道がないので、 舟に乗らなければなりません。 両者の間に平和を実現するには、 どうしたらよいのだろうか ![]() 軍の駐留で、 今は戦闘が収まっているけれども・・・ ![]() 皆さんからの戦闘に対する寄付は、 戦闘による被害者、 破壊された小学校や保育所 避難民の食料や物資などの支援、 平和構築に使っていきます。 ![]() ![]() |
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避難民支援を開始 |
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キダパワンとピキットの間の町カバカン。 USM南ミンダナオ州立大学もある 学園都市だけれども、 ムスリム地域とクリスチャン地域の 境界に位置していると同時に、 イスラムと先住民のマノボ族の 境界の町でもある。 ![]() その背後は、 道も無いプランギ川の上流地帯で、 ムスリムとマノボが混合している。 その地で、1月に戦闘が起こり、 100以上の家が焼かれた。 ![]() MCLでは、 地域の有力者同士のリドーと呼ばれる 地域紛争であると思い、 関与して来なかったのだが、 ![]() 現地からの要請もあり、 子供たちを放っておけずに 支援に向かった。 ![]() 意外と深い問題が 隠されていることがわかってきた。 ![]() 根本にあるのは、 先祖伝来の土地の所有権と、 それに対する 近代における海外からの 農業や鉱業資源の 国際的な開発の問題なのだそうだ。 ![]() ミンダナオ子ども図書館の活動基盤は 子どもたちへの愛 それに基づいた友情と愛の支援なので Non Politic, Non Religious sect 政治と特定の宗派の元では 活動しないことをポロシーにしている。 ![]() 現地の政治的、経済的な問題にも 特別関心は、ないのだけれど、 多くの庶民から さまざまな事が語られてくる。 ![]() |
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読み語りが始まる |
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![]() 「読み語り」 日本で一般的にいわれている 「読み聞かせ」は、 ミンダナオ子ども図書館の 幹になる基幹の活動です。 ![]() ![]() ミンダナオ子ども図書館を始めた理由も 戦争避難民を見て トラウマ状態の子どもたちに ショックを受けて 絵本の読み語りをしてあげたら 元気になるかもしれないと 思ったからでした。 そのときのことは、 拙著:手をつなごうよ(彩流社)に 書きましたので 読んでごらになってください。 ![]() ![]() 祈りの後で 読み語りが始まった 読み語りは必ず 先住民、イスラム、クリスチャンの 祈りから始まる。 この村は、イスラム地域なので まず最初に、イスラムの祈りから始める。 ![]() 祈りの後は、 まずは景気づけの歌と踊り。 ロラロラレー! ![]() カバカン地域は、 大学もあるので 学校教育が行き届いていると 思っていたけれども、 ![]() ほとんどの子たちが タガログ語も知らず、 マギンダナオ族の母語である マギンダナオ語を中心にして 読み語りが行われた。 ![]() ![]() 普段は、 厳しい避難生活だけに 読み語りが 楽しくってしょうがない! ![]() ![]() 絵本など見たこともない 子たちにとって 読み語りは、 楽しい驚きの体験。 ![]() ![]() 表情を失っていた顔に 次第に笑顔がもどってくる。 ![]() 最後は、 絵本を手にとって 見ることができる。 ![]() ![]() 子どもが幸せそうな事こそが 親にとっても 最大の幸せ! ![]() |
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読み語りの後の 炊き出しに並ぶ 子どもたち |
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![]() 読み語りの後には 必ず炊き出しや おやつのパンの配布をする。 ![]() ![]() ![]() 炊き出しは成功している。 米の支給だけだと 大きな大人や青年たちが 食べ尽くしてしまって、 ![]() 小さな子どもたちに 十分回らない事も多い。 ![]() そのようなわけで、 ミンダナオ子ども図書館は、 17歳以下に限定した 炊き出しをすることにした。 ![]() ご飯を炊き、 おかずと一緒に その場で子どもたちに 渡して食べさせる。 ![]() 週に3回来て、 3週間続けて、計9回の 第一回炊き出し計画が完了した。 ![]() こうして、 確実に子どもたちに 栄養を補給し 基礎体力の維持を 可能にしている。 ![]() |
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ミンダナオの情勢は 流動的だ。 |
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![]() カラカカンやパニコパン、 ダリガウインなどの国道沿いは 落ち着いていて、 山岳地域の反政府勢力も、 本格的な活動は開始していないと、 スカラーからは聞いている。 ![]() 国道沿いで安全で 入りやすいところは、 様々なNGOも入って来ているし、 炊き出し支援も行われているから そちらは、任せて 私たちは、他のNGOには入れない より困難な地域へと向かう。 (地図では、上へ抜ける道沿い) ![]() 現在大変なのは、 ラガイエンやブアラン、 パイドプランギといった、 辺境地域だ。 ![]() |
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戦闘が勃発し 難民が村から、 シリックの 村道沿いに 大量に 避難してきている。 |
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![]() 避難民たちは 国道沿いの空き地に 寝る場所を作ろうとしているが 雨よけのシートがない。 ![]() とりあえず 現地では、寝るときにうわがけにする 布で屋根を作っている。 ![]() しかし、これでは 雨が降ったらびしょ濡れになってしまう。 ![]() なるべく 椰子の木やバナナの木のそばに 寝場所を作っている。 ![]() 雨が降ったら 椰子やバナナの葉を屋根にするために。 ![]() ![]() これら村道は、最近になって、 ブルドーザーで 道の拡張整備が緊急に行われた。 おそらく、軍用車の走行を より早く大量にするためだと 現地の人々はいっている。 ![]() すでに、40年間 大きな戦争は3年おきに 地域紛争は、毎年のように起こる。 ![]() わたしが、初めて見た戦争状況は 2001年だった。 そのときは、120万人の避難民。 ![]() バリカタンと呼ばれる 政府軍と米軍の軍事演習ではじまり 戦争は一年以上続き ![]() さらに、その後の避難民が まだ帰宅できないにもかかわらず 当時のブッシュ政権による 「テロリスト掃討作戦」が開始され ![]() 避難民は、130万人を超えたといわれた。 そのときには、米軍による空爆もあった。 ![]() しかし、その後あっというまに 米軍とNGOの見本市とまでいわれた 数々の国際NGOが 突然のように消えていった。 ![]() まだ避難民が大量にいるのに 驚いて理由をたずねると。 ![]() 「マツイさん。 もう、ミンダナオじゃないですよ。 イラク、イラク・・・」 ![]() イラク戦争が勃発して、 米軍もNGOの見本市といわれたほどの 未だかつてないたくさんの国際NGOも あっという間に消えていった。 ![]() 残ったのは、 ミンダナオ子ども図書館と コタバトのNGOがひとつだけ。 ![]() NGOや国際支援など ぜんぜん関心もなく ぐうぜんに現地に飛び込んだ 無知なぼくの心に、 ふっと浮かんだのが、 戦争ってなんだろう。 国際支援ってなんだろう。 ![]() ![]() ![]() |
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私たちの スカラーたちも 多く避難していた。 |
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![]() ![]() ![]() イスラムの祝日、 ラマダン明けに、 事態は悪い方へ 向かうと言われている・・・ ![]() ![]() ミンダナオ子ども図書館では、 第二回炊き出しを、 とりわけ困窮している この地域で開始した。 ![]() この地域は 東南アジア最大の湿原 リグアサン湿原の近くでもあり 地面はいつもビショビショ ![]() ![]() そのような湿った土の上に 良くてビニールシートをひいて、 貧しくてシートも買えない家族は、 椰子の葉やをおいて 何日も寝なければならない。 ![]() 衛生状態も悪く 子どもたちにとっては 命がけの生活がはじまる。 ![]() 現地の人々の状況を見て さらに、現地出身の奨学生たちが 人々と話をして ![]() 本当に必要としているものを 確認して 支援を開始する。 ![]() 支援物資を積んだ ミンダナオ子ども図書館のトラックが 到着すると 人々は大喜びだ。 ![]() 子どもたちも 以前に読み語りをしたりしているので ミンダナオ子ども図書館を知っていて 手を振って迎えてくれたりする。 ![]() 子どもたちこそ 私たちの未来の希望。 ![]() 平和な世界になって欲しい といつも思う。 ![]() 毎回、避難民が出るたびに 現地をしっかりと観察して 行動に移す。 ![]() 上は、 MCLの理事で市の福祉局 所長補佐のグレイスさん。 MCL代表の 妻のエープリルリン ![]() グレイスさんは、 現地のカトリック教会の 福祉士もしているが イスラムの女性たちと 婦人会も結成して助けあっている。 ![]() 一昨日、私も調査して、 ブアランやラガイエンの 人々と話し。 医療と衣料、 欠乏している ビニールシートを約束した。 ![]() ミンダナオのこの地域では、 40年間にわたって 戦争がしばしば起こされてきて ここで会った 国連UNの方の話では 避難民の累計が世界一だそうだ。 ![]() 難民は、 国境を越えて国外に移る人々だから 少しはお金のある人々だという。 避難民は、 貧しくて海外に出られない人々。 ![]() 生まれてこの方 なんど避難生活をしてきたことか こうして子どもを持っても 相変わらず避難生活が始まる。 ![]() それでも、どんなに苦しくても 決して生きることを諦めない。 ![]() |
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11日、 土曜日の今日、 スカラーたちは、 この地域に ビニールシートや 古着や古靴を届ける 活動を開始した |
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![]() ミンダナオ子ども図書館は 戦闘地から1時間半ほど離れている キダパワンという町で 戦地になることはほとんどない。 ![]() そこに住んでいる子どもたちが 戦争避難民救済に向かう。 上の写真の中央の子も 両親が目の前で殺された イスラムの少年。 ![]() イスラム教徒、先住民、 クリスチャンの子たちが 宗教や部族が異なっても 協力し合って 避難民救済の準備をする。 ![]() こうした仕事を 嫌がる子は一人もいない。 ![]() どんなに大変な仕事でも 笑顔でやっていく姿がすばらしい。 ![]() 彼らを見ていると感じられるのは 友情と愛こそが生きる力。 ![]() 男の子も女の子も 小さな子も大きな子も みんなで力を合わせて ビニールシートを切り分けていく。 ![]() 戦争避難民の救済など 現地語も何もわからない 日本人ひとりでは 何にもできない。 ![]() 現地のスタッフたちもさることながら 大変な場所から 大変な経験をして ミンダナオ子ども図書館に来た子たちこそ ![]() 自分たちの力で考えられるし 心の底から感じられるし 情熱をもって行動できるのだ。 ![]() この一枚のシートで 一つの家族が 雨に打たれずに寝られるね! ![]() ぼくたちは、 日本から送られてきた靴を 年齢と男女にわけて 分別するね。 ![]() |
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約束の ビニールシートの 支援を開始 |
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![]() 何とか竹を切って 骨組みを建てたけれども どうやって屋根を作ったらよいのやら。 ![]() とりあえずヤシの葉を 屋根代わりに葺いて 寝る場所を作る。 ![]() このような場所に 数か月、時には一年以上たいざいして 生活をしなければならない。 ![]() どの家族も 平均して7人は子供たちがいる。 親族も合わせると 時には十数人の人が寝る。 ![]() ミンダナオ子ども図書館の若者が ビニールシートをかけてあげる。 ![]() ![]() ![]() 母親も子どもたちも大喜び。 ![]() 毎日のように ビニールシートを切っては届ける。 ![]() 毎日のように 別のところに集まってくる 大量の避難民たち。 ![]() ボードメンバーで 市の福祉局の ソーシャルワーカーをしている グレイスさんの指示で動く ミンダナオ子ども図書館の イスラム教徒のスタッフたち。 ![]() クリスチャンのスタッフもいつもいっしょ。 ![]() 先住民のスタッフもいっしょに。 ![]() ミンダナオ子ども図書館を知っている 現地の子供たちも 支援活動を手伝ってくれる。 ![]() ![]() 平和な時も 彼らの村に 読み語りに行ったり 病気の子を治したり ![]() 保育所を建てて あげたりしているので ![]() 子どもたちも親たちも ミンダナオ子ども図書館を よく知っていて 心から喜んでくれる。 ![]() しっかりと、 スタッフたちの動きを観察し 指示を出すのは プレシデントのエープリルリン ![]() ![]() ミンダナオ子ども図書館は 彼女が17歳の時に 現地法人資格を取った。 (2018年現在は、キタコトバト州から フィリピン政府直轄の認定法人NGOに!) ![]() イスラム教徒のサダム君は、 元奨学生で今はスタッフ ![]() 現地出身のイスラム教徒だけに 状況をよく把握している。 ![]() 日本人スタッフの梓さんも この時初めて参加した。 ![]() バイヤン君も 元奨学生でイスラム教徒。 同じ奨学生で マノボ族のニナと結婚 2018年、現在は2児の父親。 ![]() トイレの周りにも シートをまく。 女性が見られないように。 ![]() シートをもらって一安心。 ![]() ![]() みんなで分かち合い 助けあって生きていく。 ![]() 雨がふってきたぞ。 ![]() でも シートがあればだいじょうぶ。 ![]() 特に子どもたちは きびしい生活でも おたがいに助けあい はげましあって、 ![]() 友情できりぬけていく それこそが生きる力。 ![]() |
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続いて 古着の支援を開始 |
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![]() 服なんて、みんな家においてきたまま 取りに帰ることもできない。 ![]() ![]() NGOが入らない 本当にへんぴな地域に 避難している人たちのところにも 服を届ける。 ![]() こんなすてきな 服がもらえるなんて 夢みたい! ![]() 日本のみなさん ありがとう。 ![]() ![]() 初めての帽子 ![]() ![]() 現地の子たちは 服といえば 古着屋さんの払い下げぐらいしか 着たことがない。 ![]() ![]() 学校に避難していた 人たちにも 古着を渡した ![]() ![]() わたし(まついとも)も 直接古着をわたしていく。 ![]() なかには、 読み語りで訪れているので わたしの名前を 知っている子もいる。 ![]() 日本の北海道 小樽から毎年送られてくる 靴も配った。 ![]() こうした地道な活動を 長年やることによって 真の交流が出来てくる。 ![]() 奨学生たちの 尽力こそが 平和構築の第一歩だ。 ![]() |
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ムスリム自治区 リグアサン湿原 カルボガン村での 読み語り |
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![]() ARMMイスラム自治区は、 多くの問題を抱えた 地域でもあり、 支援がうまく行き届かない 場所でもある。 ![]() とりわけ、 ピキットと隣接している イスラム自治区のリグアサン湿原側は、 MILFの活動地域。 ![]() この大湿原から、 膨大な天然ガスと石油の湧出が 確認されていて、 その利権をめぐる国際的な争いが 戦争の原因なのだという。 ![]() 度重なる戦闘も、 ほぼこの地域が中心になっており 絶えず避難民化している 地域でもある。 ![]() 政府よりのMNLFと 独立を目指すMILF。 ペンタゴンとの戦闘も 数日前に伝えられていて、 実に不幸な地域でもある。 ![]() ブリオクの小学校 この小学校は、 度々洪水で水没する ![]() 今回も、 奨学生たちが参加 ![]() 下は卒業生でスタッフの ノライダさんとアスレーさん。 ![]() JICAで建設した 吊り橋の下を行く ![]() この橋は、対岸の イスラミックセンターとセットで JICAが建設。 建設したのは、 MCLがマカブアルの小学校を 建設した同年のことだ。 ![]() しかし今回、 保育所建設について話し合うために、 私が、ここを訪れたときには この橋は、 吊り紐のロープがのびきっていて 一部水につかっている状態だった。 ![]() 橋桁も、折れたり外れたり 洪水による被害のせいだろうが、 使われている様子はなく 廃物同然の姿・・・ ![]() それから、一週間後、 今回、私が再訪するという事で、 数日前に、 急いで修復したそうだ。 下の写真は修復後のもの。 ![]() とりあえず、綱がしっかりはられて、 橋の形態をとりもどしたものの 使用されていない理由は、 多くの家族や子どもたちが、 戦闘で、ここブリオクから、 MCLで保育所を建て 奨学生も採用している、 サパカンに引っ越していった事が大きい。 ![]() サパカンは、人口が急増し、 小学校が酷い状態で 修復増設が急務。 ![]() リグアサン湿原の左側の集落への 交通の要衝として、 平和構築には 重要な位置にあるのだが・・・ ![]() 去年、JICAの草の根に MCLで学校建設を応募したが 危険すぎるとして ペンディングになっている。 (後に、MCLの要請で 日本政府のODAで学校を建てた。) ![]() MCLでは、今後、 バロンギス、カルボガンの先生方、 村長さん方と連携をとり、 取り残されている、 リグアサン湿原地帯の集落に、 保育所を建設し 奨学生を採用していく事にしている。 ![]() 吊り橋も、こうした現地での 地道で絶え間ない 努力を続けていけば、 子どもたちが、対岸から、 歌いながら渡る日がくるだろう。 ![]() (親のいない、右端の子は ミンダナオ子ども図書館の奨学生になり 2018年には、高校生になり MCLに住んで学校に通っています。) ![]() |
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湿原の奥、 舟でしか行けない カルボガン村へ着く |
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![]() カルボガン村の村長さん 小銃に加えて、 腰にはピストル ![]() 人情の厚い人で わたしを守って くださっているのだけれど。 ![]() わたしたちは 子どものことだけ考えて 活動している。 子どもたちは、 どこも変わらない。 ![]() 読み語りと 古着の支援を開始 ![]() さっそくここで 奨学生たちが 読み語りを始めた。 ![]() この地では 学校に行けない子が多く スカラシップの要望が 高いことがわかってきた。 ![]() 読み語りの支援は、 絵本の読み語りだけではなく 歌って踊って ![]() 最後は「おおきなかぶ」を変えて 「おおきなカサバイモ」の劇をする。 ![]() うんとこしょ、どっこいしょ それでも、カサバイモは、 ぬけません ![]() 最後は、ネズミが出てきて おいもの周りを コツコツ掘って ![]() カサバイモは、 ぬけましたあああ! ![]() ねずみのように 山の子たちは カサバイモのまわりを コツコツ掘って お芋を抜くのだ。 ![]() 子どもたちだけではなく まわりの親たち お年寄りたちも大喜び ![]() こうして避難生活をしていた 人々の心に ![]() 愛と友情と 生きる希望がもどってくる。 ![]() 読み語りが終わって 絵本を手にとって楽しむ 子どもたち。 ![]() 本に対する興味が増して 学校が楽しくなってくるという。 ![]() 読み語りの後 ここでも、 古着の支援を開始 ![]() 読み語りが終わって ここでも、 古着をくばった。 ![]() 「わーい! ミンダナオ子ども図書館が 来てくれた。 あっ、ともさんもいるよ!」 ![]() 読み聞かせや医療 親のいない子を 奨学生に採用したり、 ![]() 度重なる避難民救済で 何度も訪れているので ![]() 子どもたちも親たちも、 ミンダナオ子ども図書館を よく知っている。 ![]() ![]() ![]() ![]() 避難生活は 高齢者の方々にも 厳しい。 ![]() |
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最後に 病気の子どもの 医療支援をした。 |
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![]() この子も、足を膿んでいたが 手術をしてあげた。 会いに来てくださった西川さま ありがとうございます! 今は奨学生になって 将来は、 お医者様か看護師に なりたいみたい。 ![]() ![]() 足が化膿していた少年も治し 後に車いすを寄贈した。 ![]() 毎年、数十人の ヘアリップ(兎口)の子たちを まとめてダバオ市に 連れて行き 手術を受けさせてあげている。 ![]() 足をやけどした少女は すっかり良くなった。 ![]() ![]() だいぶ良くなってきたね。 もう、 化膿することもないだろう。 ![]() ああ、私の力がもっとあり 多くの支援者を 見つけることが出来れば 平和への、 もっとおおきな貢献が 出来るであろうに。 微力でゴメンね。 ![]() |