Mindanao Children's Library Foundation, Inc
Brgy Manongol Kidapawan City Cotabato Philippines
SEC REG.NO.CN200315083

「ミンダナオ子ども図書館」Mindanao Children's Library Foundation Inc.は、
セック登録法SEC REG.NO.CN200315083に基づき現地法人として、合法的に認可された団体です。
「ミンダナオ子ども図書館」は、市町村での読み聞かせ活動、医療プロジェクト、スカラシップ、子どもシェルター、
難民救済活動、孤児施設などを現地法の認可に基づいて行っています。



Primary purpose

1. 本をとおしてのコミュニケーション

   「ミンダナオ子ども図書館」の主旨は、ミンダナオの子どもたちや若者にストーリィーテーリングなどを通して社会活動や創造的活動に参加する楽しさを伝えることです。とりわけ、私たちは、貧しい子どもたちをこの活動の中心にすえています。同時に私たちは、ミンダナオのイスラム教徒やビサヤ語圏のキリスト教徒、マノボ族やバゴボ族などの先住民族の言葉で語られた昔話やおとぎ話を、普及させたいと思っています。

2.ハウスライブラリーとストーリィーテーリング

  私たち「ミンダナオ子ども図書館」のスタッフは、経済的に貧しい辺境地域や小さな山村を好んで、絵本や童話の読み聞かせに訪れています。読み聞かせ活動の第一段階は、本を見たこともない子どもたちが、絵本を読んだりお話を聞くことの楽しさを通して、本への興味や関心をもってもら事です。
  その後、特定の地域をくり返し訪れて、子どもたちが読書に興味を持ち始めたところで、第二段階としてボックスライブラリーを設置します。ボックスライブラリーというのは、箱に本を詰めてぬいぐるみといっしょに持っていき、村の特定の家庭に設置して貸し出しをおこなう簡易図書館のことです。設置したボックスライブラリーは、特定の期間をおいて新しいセットに取り替えます。この段階で子どもたちは、各自家庭に絵本や本を持ち帰り、より深く本を読む楽しさを味わうことができます。
  

Secondary purpose


1. 医療プロジェクト

  医療プロジェクトは、訪問先の村で必ず出会う、病気や手術を必要としながら貧しくて医療を受けられない子どもたちのために始めたプロジェクトです。開始したきっかけは、山岳民族の村や戦争難民キャンプを訪ねると必ず病気や兎口の子どもに出会う事。知らぬ顔をして素通りできないので、できることはやろうと言う主旨から開始しました。
  私たちの医療プロジェクトは、時には出生届けもなく、町で手術を受けるために、私たちが書類手続きから町の病院までの足代や食事、病院の手はずまで整えて、手術後は家にまで送り届けるといった、全面的な救済のお手伝いです。非常に労力と手間のかかるプロジェクトですのですが、本当に貧しい地域の子どもたちは、ここまでしないと救済できません。メディカルミッションのような組織的な活動ではなく、貧しい人々とメディカルミッションとをつなぐような地味な活動ですが、読み聞かせで絶えず貧しい村を回っている利点を生かしてきめ細かな救済活動を展開しています。
  また、体だけではなく心のケアという意味では、ストーリィーテーリングが小さくない働きをしています。とりわけ、戦闘で難民が多く出ているような難民センターの子どもたちは、情緒的にも心の傷を負い、また食べ物にも事欠く生活のなかで両親にもゆとりがなく、喜びを失った日々を余儀なくされているからです。 私たちの活動は、その中心を子どもにおいていますが、とりわけミンダナオではマイノリティーに属するモスリムと先住民族の子どもたちの比重を置いています。


2.スカラシップ 

  私たちは、より高い教育を受けるための奨学金も用意しています。とりわけ高校と大学教育に視点をおいていますが、文盲の山岳民族の子供たちのための里親制度(小学生支援)も持っています。奨学生は同時に「ミンダナオ子ども図書館」のスタッフとして活躍しながら幼児教育、学校教育、看護医療、図書館司書といった専門分野で学んでいます。先住民族とムスリムの子どもたちをとりわけ重視しています。

3.子どものシェルターと孤児施設 

  私たちは、フィリピンの公の機関であるDSWD(社会福祉局)の要請もあり連携を持ちつつ、子どものためのテンポラリーなシェルターを引き受けます。とりわけ栄養失調のストリートチルドレンや、戦闘時に多くでる難民の子どもたちに、所在を提供する公に認められた難民センターとして活動することも可能です。また、将来的には、貧しい地域や戦闘地域に多い、親を失った子どもたちのための孤児施設として活動する許可も公に認められています。

文責・松居友(ミンダナオ子ども図書館・ディレクター)

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