write 1999/12/22
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ジョジョの奇妙な冒険 PART6 ストーンオーシャン
発動記念東京オフレポート!

エピソード・2 ステージ編


 アナウンスがあり、とうとうステージが始まる事に。メモを片手にちょっと緊張する。私のちょい前にテレコとか置いてあったり、みんなカメラを構えたり異様な雰囲気。

 まず、ステージ中央の巨大スクリーンに「ストーンオーシャン」の名場面がコラージュ状に次々と写し出される。といってもこの日でact.2までしかやっていないのでどれも記憶に残っているものばかり。後々話題となったのが承太郎のシーン。ジョリーンやエルメェスと並んで登場している当たり、予想師が見ていたら見逃さないポイントであろう(だがゲーム大会の布石ということも考えられるので深読みは禁物)。

 その後、登場したアシスタントお姉さん、畑さん。後でみんな言っていたが足がグンバツでしたねー。もはや名前も忘れるぐらいで「あの脚の人」なんて後で言われていました。前口上で印象に残っていたのは「みなさぁ〜ん、こんにちはぁ!」とおもいっきり低学年向けの挨拶でスタートした事(もちろん周囲に小学生などほとんどいない)と「ジョジョの奇妙な冒険 パート6 ストーンオーシャン」としつこく言っていた事。このへん、厳しいチェックがあったのだろう。単に「ストーンオーシャン」とは後半になるまで言わなかったのである。

 そして荒木飛呂彦先生登場! 会場からいっせいに黄色い声が挙がり、こんなに女の子いたのか!と思うほど。この時くろくろさんという方が叫んでいたとか(笑)。偉いぞ!
 私はこの年になるまで、女の子が両手を組んで目をキラキラさせる少女漫画のような光景にお目にかかった事が無かったのですが、モロ見ましたね。しかもその私の前に座っていた女の子、ちょっと涙ぐんでました。

 荒木先生の服装は………よく覚えてないです。コミックスの折り返しにも登場するボーダー柄のニットだったかな? で、最初の印象ですが年とってない!という事。これは多くの人が思った事でしょう。写真のまんまですよ。影武者を使っているのかと思ったぐらいです。

 「どうも皆さんこんにちは」てな荒木先生のぎこちない挨拶でスタート。いや、先生ホントーに人前でしゃべるの苦手っぽいです。細い声ではにかみながら話すので、最初「マイク入ってます?」とか確認されていました。

 そして、まず、というよりかなり重要な「ストーンオーシャン」の話。

(以下の内容は実際の言葉とかなり違います。すんません。雰囲気だけ分かって下さい)

畑嬢「………この『ストーンオーシャン』なんですが、先生が今回、こうして新しいものをやる事にあたって気をつけられた事はなんですか?」
荒木「こうして新しいものをやるに当たって、考えたんですよね。ジョジョの奇妙な冒険は最初のジョジョからこう………100年も続いている物語なんですよ。その中で、何を残せばいいのかって事で。それは『血筋』だと思ったんですね」

 これは重要なポイントだ。ジョリーンは今までのジョジョ一族と比べるとかなり変っているものの、目指すところは同じ人物像なのではないだろうか? トリッシュの活躍などを踏まえて、目指すところに期待するとしよう。

畑嬢「『ストーンオーシャン』という事なんですけれども、これは一体どーいう意味なんですかぁ?」
荒木「これはですね、石でできた海ということで、刑務所の事なんですよ。今回は刑務所が舞台で、そこに敵もどんどん出てきます。オーシャンってのは女性の意味もありますしね」

 えっ………?
 えええええ?
 「ストーンオーシャン」って、刑務所の中だけの話なのかぁーッ!
 こりゃ、予想師の人達けっこう困っちまうぞ!
 っていうか、オーシャン=女性の暗示ってメチャメチャ予想当たっている人いるやんけ!

 実はネタバレといってもこの部分が重要なだけなのであるが、私的にはひじょーーーに聞かない方が良かったかなぁ?と思った一言であった。まぁ、範囲をせばめたところで………というのは荒木先生の物語の重要な部分であるし、そこをどう料理するかという事に期待するとしよう。

畑嬢「今度の主人公はジョリーンという女性ですね。荒木先生は、女性を描くのは苦手というお話を伺った事があるんですが、今回はどうされたんですか?」
荒木「ハハ………まぁずっと前に『ゴージャスアイリン』という漫画を描いたんですが、その時は女性の気持ちっていうのかな………そういうのが解らなかったんですね。で、私もいろいろ経験して、何となく解るようになってきたので、描いているんですよ。ジョリーンも、かわいいな〜とか思いながら………」

(何度も言いますが正確な台詞ではありません。こんなよーな事を言っていた、というだけです)

 おおー、『ゴージャスアイリン』という名前が出てきただけで会場の80%ほどの濃いファンの間でかすかにどよめきが起こったのではあるが、とにかくジョリーンは割と自然に描いている、という事が伺えた貴重な発言だと思う。その他、畑嬢が「先生はひょっとして女性に興味がないとか………」とちょっといじった質問をしたのだが、その時の一部女性ファンの「いらん事を言うな!」という熱い怒りの視線は目に見えるような感じであった事も付け加えておこう(もちろんそうでない人が大半)。

 さて、そんな前振りが終わって出版物の話など。後から考えるとこういったPRに時間の大半が費やされており、ファンサービス的なトークショウというものではなかった事を書いておかねばなるまい。まぁこれが理由で引っ張り出したんだろうが、ジャンプフェスタという場以外でいつかファンも納得のトークショウ、読者との交流の場を設けてもらいたいものだと心から思う。

 話がそれたが、画集『JOJO A-GO!GO!』の話。来年の2月25日発売ということで、この日は集英社ブースにカバーの見本が展示してあった(触れない)。

荒木「これはスゴイですよ。このジャンプの二倍くらいのサイズで、原画よりちょっと大きい、大き目にしたサイズの絵が載るんですよ。全部オールカラーで、画集『JoJo6251』に未収録のものも含んでいます。あ、あとケースがね、仕掛けがあるんですよ。今、集英社ブースに見本が展示してあって、あれまだ直さなくちゃいけないんですけど………。これで………いくらでしたっけ?」
畑嬢「6,800円ですね」
荒木「6,800円は安すぎますね、ホント」

 この発言にはちょっと唖然としたファンもいるかもしれんがそんだけ勉強したって事を伝えたかっただけの話であろう。まぁこのへん話がアシスタントと上手くもっていけなかったのはしゃあないのではないだろうか。本職漫画家である訳だし。

 ちなみに短編集「死刑執行中 脱獄進行中」(ホントーに細かいが畑嬢、「脱獄執行中」と言ってしまい周りから小声でツッコミが入っていた)も、あの値段では安すぎて原価割れするんじゃないか?というぐらいだとの話を荒木先生がする。まぁケースがついているしなぁ………しかしそうすると刷り部数、割と少ないんだな、あれ、とか思う。とりあえず見かけたら買っておいたほうが吉、でしょう。

 そしてチラシのみ配布されていた第三部OVA。畑嬢の解説によると、以前あったOVAの前の話から最後まで?を新しくOVA化したもので、再販という事ではないようだ。この「最後まで」の部分は怪しいので各自確認して欲しい。ちなみに、会場では映像は流れていないようだったのだが………誰か見た人います?

荒木「このOVAの方はもうすでに台本のチェックも終わって、今かなり出来ているんではないでしょうか。楽しみです」

(ホントーにしつこいのですが正確な台詞ではありません。こんなよーな事を言っていた、というだけです)

 一部情報ではまだ全然できていないとかいう話もあるこのOVAであるが、一応VHS/DVDの同時発売なので、プレステ2ご購入を予定の方は2000年の春、DVD版購入を予定してもいいかもしれない。

 順番を間違えてしまったが、ジョジョゲーについてのコメントもあった。ほとんどは例のインタビューでも言っていた話なのだが、ちょっと面白いコメントがあった。

畑嬢「先生、ジョジョのゲームについては如何ですか?」
荒木「そうですね、この殴った時の感じとかがすごく出来ていて、文句無しの出来栄えですね。絵もね、上手いんですよ。それでゲームセンターのゲームって事で実際に貰えないので、ゲームセンターにやりに行ったんですよ二回ほど。そしたら相手が上手くって勝てないんです。自分の作ったキャラクターに負けるとなんか悔しいので、それっきり対戦には行っていないんですけど………」

 ジョジョゲーロケテストの時、「今日は荒木飛呂彦が来ていた」という噂が飛び交った時があったのだが、これは本当かもしれないという事を裏付ける話であった。それにしても対戦相手は相手が作者だと知ったらどう対応したのだろうか(笑)。先生はアレッシー使ったんだろーか。

 さて、以上10分〜15分が大体荒木飛呂彦トークショウの全貌であると言っていいだろう。残りの時間は、カプコンの小畑さん(ジョジョゲーのチーフプロデューサーだったかな?)の人とPS版ジョジョゲーを対戦し、買ったらサイン入りポスター(ジョジョゲー前作のポスター)、負けたらテレカがもらえる、というイベントをやっていた。時間の都合でステージ上では三人選んで対戦してもらう、という感じだった。まぁここでもいろいろと可笑しい話があったのだがとりあえず省略する。

 ジョジョゲーのイベントが終わり、最後にもう一度、荒木先生が出てきて挨拶して終わり………なのだが、ここで「先の事はまだ解りません」という重要な発言があった事は予想師の皆で考慮しなければなるまい。つまり、この先々まで話を考えている訳では無いようなのだ! これは私にとってかなり意外なコメントだった。

 まぁ全体の印象として、畑嬢と先生のコメントの掛け合いがなかなか上手くいかなかったようだが、あれはしょうがないだろう。荒木先生は、なかなか話し出さないのだがいったん話し出すと止まらない、という感じの人だった(短い時間でそう判断するのは危険なんだが)。なので、もーちょい受け専の聞き手を用意した方がいいのかもしれない。

 さて、もう書くべき事はほぼ書いたと思うが正確を欠く内容である。願わくば、録音内容をテープ起こしして誰かがアップしてくれるといいのだが………と思う。なお今回、ネタバレを割と先に大きく言ってしまった事は私の不徳とする所である。発言には今後、十分に注意していきたい。

 追記………最後に先生が客席に向かって「えっ?」と聞き返していたのですが、あれは何だったのだろう?


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