write 1999/03/09
ジャンプ第15号590話『☆運命の奴隷!』
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「週感ジョジョンプ」第176号!


 こんばんわ。ジョジョ第五部のテーマは、「本当に悪いコトとは?」という事でした。今、エピローグに入って、そのテーマは薄れ、どちらかと言えば「真実」とか「意志」とかいう事になっていると思います。しかし、ここで基本に立ち返ってみよう!という事で、「本当に悪いコトとは?」という事で………勘の鋭い人はもうおわかりですね。今週の映画は………「レッサー・エヴィル」。これだよ、これ。今月のジョジョファンの観る映画はこれでキマリです。デヴィッド・マッケイ監督、98年アメリカ映画。

 22年ぶりに4人の中年男が山荘に集まり、密談をはじめる………。それは過ぎ去りしあの日の「悪事」の秘密についての相談だった。やがて22年の歳月は4人の心の闇を大きく膨れ上がらせ………。

 4人の職業も弁護士、警官、企業の社長、そして神父(これが重要)。「罪」とは一体何なのか? そして、4人の中で一番悪いヤツは誰だと思いますか? みんなに聞いてみたいところですね。荒木飛呂彦にこういう漫画を描いて欲しいなぁと思うのは私だけ?

 という訳で、この「レッサー・エヴィル」、キャラクターもいいのでオススメです。渋谷シネ・アミューズ イースト/ウェストで現在四週目です。

●「ローリングストーンズ!」

 スタンド名は「ローリングストーンズ」!
 いやー、もう今更なんですが、"レクイエム"QTQさんあんたは偉かった! というか惜しい! あのまま直球で行けば当たったのに! 生涯二回目のスタンド名的中なるか、というところだったんですが。ジョジョンプ掲示板の方で、SPARROWさんが大的中でした。おめでとうございます!
 さて、本編の方見ていってみましょう。

てめーがスタンド使いとわかった今は………

その目ん玉と目ん玉の間に、もう1個穴が増えねえって保証は

もうどこにもなくなったぜ

 ところで「ブチャラティ寝ゲロの運命」説というのがありましたが(ねえって)、ミスタの「いいかこのゲロ野郎」っていう台詞はささやかな抵抗か? ボコられるスコリッピ。もちろんギャングでもないし組織とは何の関係も無い。さらにはスタンドの事も知らない。彼のスタンド「ローリングストーンズ」の能力は「死の運命を予告する」事! それに触れたものは安らかに死ねる、とか。
 ブチャラティがジョルノに会ってから数日後の運命を予告している訳ですが、ここではブチャラティは死なないことになっている、という事は、ブチャラティはこの事態はどうやって回避するのか? ほっとけばいいものの、あまりにも不気味。
 次回のタイトルは「賭けろ!」なのでまたムチャな事が起こる事か考えられますが、一体それは………?

 さて、今回によって「眠れる奴隷」=「運命」の図式が明らかになってきたかと思います。今回のタイトルは「運命の奴隷」、単純な三段論法で行けば「運命は常に眠っている」(石の中の彫刻のように)。それをどうするのか?という事が一度は死んだ身でもやるべき事をやろうとしたブチャラティになぞらえて描かれる………というところなのでしょう。
 ミケランジェロの言葉は意志の不可抗力性という事にとれなくもないのですが、意志と石をかけている訳じゃないだろうなぁ。

『わたしは大理石を彫刻する時………着想を持たない』

『「石」自体がすでに彫るべき形の限界を定めているからだ…

わたしの手はその形を石の中から取り出してやるだけなのだ』


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