write 1997/09/14
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「週感ジョジョンプ」増刊第4号

PAGE7・洋子さん


 さーて、「生きのびるやつら」も死にかけブチャラティ(失礼)のおかげで、いよいよ佳境に入ってきました。というより、投稿数がまあまあです。ちょっとダークなPAGEだけど、皆様今後ともよろしく!

 さて、さて、さて、カサンドラ御大の登場です。洋子さんです。先日、大怪我フェチである事を知ってしまいましたが(笑)。皆さんも機会がありましたら、ジョジョチャットにくりだして洋子姉御とお話をしてみてはいかがでしょうか。
 今回はハードなので、皆様じっくりご覧あそばせ。見て損はないよ! それではいってみましょうか。

投稿者:洋子さん

 今回は、ちょっとうがった見方と、なんの根拠も無い勘とで予想させていただきます。

 ジョジョという作品は、全体を通して部分的な共通性があり、それを作者が意図しているのかどうかは謎ですが、法則のようなものがあるように思われます。例えば、ある特定のタイプやポジションにいる人間が必ず死ぬとか。

 主要な登場人物の生死は、本来完結する予定だった第三部以前は、非常にシビアに実行されていました。(一部、二部が単行本数冊分の長さの物語であったことも重要でしょう)
 第三部以降、スタンドという「何でもアリ」な概念の導入によって、人物は作品の為に生かされるといった印象を持ちます。「展開の都合上、どうしても殺さなくてはならない局面があり、治せなければ収集がつかなくなる」とは、作者本人の言葉ですが、まったくその通りで、物語の展開に必要な人間、使い勝手のいいスタンド能力などは、物語終盤まで、決して手放されないでしょう。死ぬ心配は殆ど皆無だというこになります。(ここを裏切ってくださるのを、複雑な心境で望んでもいるのですが)
 第三部以降各部20冊という長丁場を、人気至上主義の雑誌に週間で連載されているといった特殊な状況と不可分なのでしょうね。

 そういった意味では、戦闘でも、それ以外でも使い勝手のいい、スティッキィ・フィンガーズとピストルズを持つブチャラティミスタは第五部ラストあたりまで完全に安全です。キャラクターの好感度からいっても申し分ないし、第五部に必要不可欠な人材でしょう。

 アバッキオは過去を再生する能力故に、ポイントである「ボスの正体を突き止めることのできる可能性」を持つとして、ブチャラティがボスを裏切った今となっては、非常に危険だと言えます。自分で自分の身も守れないというのがツライところですね(笑)

 フーゴは、「殺すか脅すか」以外に使い道がないその能力によって、完全に出番が制限されます。短気ですぐキレる秀才という、キャラクターとして派手な特徴を持ってはいますが、そうそうストーリーに直結して活かされることもないでしょう。IQ153という設定も、ジョルノを筆頭に一様に頭の回転の良いジョジョキャラ(ナランチャ含む)の前ではほとんど意味を成さないに等しいですし、「いらなくなる」可能性は非常に高い。フーゴはトリッシュや誰か(ストーリー自体)と確固たる結びつきをつくれなければ、リスクなく切ることのできる唯一のキャラだと思います。

 ナランチャはまた、彼にしかできない特殊な役回りを持っていますので、彼を死なせたら、第五部の味を一つ薄めることになり、これも考えにくい。そのリスクを侵してでも死なせたいという局面がくれば別ですが、まずないでしょう。でもフーゴの次に危険な位置ですね。

 で、最終的な生死ですが、これがもう殆ど、ジョルノによる救命が間に合うか合わないかというだけの話ですので、生死にほとんど意味はないと思うんですが(作者の気持ち次第という感がちょい興ざめですね)、ブチャラティあたり、ジョジョの「20歳A型セカンドキャラは必ず死ぬ法則」からいって、危ないです(苦笑)
 ですが第五部は、主人公の人の上に立つものとしての器、部下を守りきれるかどうかが試されるわけですから、仮に死んでも蘇生させられるに賭けましょう。

 最終的には誰も死なないに、一票!

(余談ですが、ギャングものって、最終生存率が3割をきるジャンルですよね・・・マンガっていいなぁ)

 結論が凄すぎる(笑)。MAILを拝見しておりまして、「あっこりゃほとんど死ぬというのか」と思っていたらやっぱりジョルノで助かってしまう? 根拠はないんですが、日本の仁侠映画風なフシが日本の漫画にもあるとすると、ギャング漫画でも「死」からスタートする話があるのでは………と思っていた私にとってはこのオチは意外。

 このジョジョンプ増刊号でも何回か取り上げたのが、第三部の花京院の死。彼は死ぬべくして死んだのか? という事を今回も考えてしまいました。花京院は目玉を切り裂かれるわ、旅行ものだって言ってんのに入院しちゃうわ、いいところで復活するわと不思議なキャラです。一説には「花京院間引き説」というのがありまして、アヴドゥルのクールさに押されてアイデンティティーの確立が危ぶまれた彼を一時退場させ最終的には割とあっけなく殺してしまったんでは………という。それ以前にアブドゥルがもっとすさまじい死にかけ方と復活と死に方をしているので、どっちがメインに近いのかは分かりませんが。

 そんな事を考えると、フーゴがかなりまずいという洋子さんの見方は当たっているといえます。トリッシュとの関係が一時、疑惑視されましたが、これもほんの数シーンで「忘れ去られた」かに思えてきます。まずい………。そして何度も指摘されている事ですがアバッキオもそのスタンドの弱さからそうとうマズイ。

 もっとも考え込んでしまうのがミスタで、彼は直接的な攻撃力という事で戦闘シーンではかなり描きやすい人物でしょう。しかしながら、「弾丸」(操作)という一発即死の能力がひねりにくく使いにくいキャラクターであるとも言えます。そこをあえて重傷を負わせたり、というのは第5部の魅力でしょう。ミスタはフーゴの次に危険なキャラクターでは? と読んでおります。

 ブチャラティ………これが一番微妙で、最近の投稿でいろいろと教えられるところが多く、二転、三転しております。洋子さんの説得力もなかなかなんですが………こればっかりは、次の展開を待ちましょう。


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