write 1999/03/12
ジャンプ第16号予想
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「週感ジョジョンプ」第177号

PAGE1・"ロマンサー"Y.Bさんより

Hermit Purple attack JUMP No.16!


 こんばんわ。1PAGE目は"ロマンサー"Y.Bさんです。そういえば、『ローリング・ストーンズ』ってどうして人を付け回すんでしょうね? しかもブチャラティではなくミスタを………。

投稿者:"ロマンサー"Y.Bさん

 死の臭いを嗅ぎ付けるスタンド、『ローリング・ストーンズ』!

 予想師的には、「死に様を彫刻された人をつけまわす」という、さりげな〜い能力のほうを見るべきなのでしょうか? 追い掛け回してどうすんのさ、ねえ?

 ひょっとして『安楽死できる』というよりは『安楽死に追いやる』こわ〜いスタンドなのでは?

 読者はこのスタンドの予知通りにブチャラティが死ぬことを知っています。つまり、来週以後の展開で『ブチャラティは決して安楽死を選ばないだろう』と考えるはず。となれば、これの裏をかき、かつ整合性もあるお話しを用意してアッと言わせるのが作者の花道。そいつをズバリ見抜くのは予想師の花道か。

* * *

 ブチャラティは『安楽死』を望みます。

 組織の麻薬取り引きを知ってから・・・いや、ひょっとしたら、12歳のあの時から、ブチャラティの心は死にかけていて、彼は『生ける屍』だったわけです。それならいっそ、死んでしまってもいいじゃないか? 街の人々に任侠ぶってみても、自分にその力を与えてくれている組織は町を腐らせ続けている。そして組織に刃向かうことはできない。そんな矛盾の中で腐り果て彫刻されたような惨めな死に方をするのならば、いっそ今、死んでしまっても同じではないか?

 スコリッピの説明を聞いたブチャラティの胸中は、そんな風に固まってしまうのです。

「そんな奴の言うことを聞くんじゃねえ!」

ブチャラティたちのいたマンション屋上に説得に現れるミスタ。間一髪間に合った!

「いや、ミスタ・・・俺はもう決めたんだ・・・」
「くそッ!・・・てめーをブッ殺してやる、そうすれば安楽死なんてできないからな!」

 怒りの形相でミスタはスコリッピに向かう。

「さっき言っただろう・・・私を殺そうとしても無駄だ。ローリング・ストーンズは私の死の運命を彫ってはいない」
「俺の死の運命だって彫っていないだろうがよぉ〜ッ! 俺も! 言ったはずだぜ運命ってのは・・・」

 ミスタはスコリッピを羽交い締めにすると、走った勢いのまま・・・

「うぐッ! ばッ馬鹿な!」
「運命ってのは、こう使うんだッ!」

 屋上から飛び出し、階下にまっ逆さまに落ちていく2人!
 ま、生き残ってしまい、スコリッピの肝を冷やさせることはできても、それが却ってスコリッピの話の裏付けとなってしまい、ブチャラティの説得には失敗します。
 が、仕事を遣り残したまま死ぬのはまずいと考え直したブチャラティは、そのあとで連絡を取るという約束をしてルカの事件の調査に向かい・・・・ジョルノと出会うのです。

 そして、その出会いによって、自分の死は組織に立ち向かった結果だということを悟り、安楽死という決心を翻す!

* * *

 死後、本当に『生ける屍』になってしまう運命まではローリング・ストーンズは彫りませんでしたが・・・
 死せる魂と生ける魂・・・ブチャラティを使って、描こうとしているのはコレかな?

 荒木飛呂彦はジョジョ、そして荒木作品において、『人間の様々な側面を目にみえる形で描く』ということにこだわっており、その結果が無敵の肉体バオーであったり、精神力のイメージ、スタンドであったりするわけですが、第5部は特に後半において、『魂』を目にみえる形で描くことを試みているのでしょう。

 『カムイ伝』のイヅナ落しとか、島本和彦のマンガにもそんなんありましたっけ。人を抱えてこう、どかーんと落ちちまうやつ。でもこれってよく考えたら、列車編でブチャラティがプロシュート兄貴と戦ったときにもやってました。これを見て、その後のブャラティの覚悟が変った………なんて事になればいいんですが、あと数話分のエピソードだとしたら、それどころじゃない話が詰まっている事でしょう。
 とりあえず、エピソードでは何が起こるか解らないわけですが、Y.Bさんのおっしゃる通り、今回は「魂」が鍵になりそうですね(キャラがばたばたと死んでしまったのはそのせいではないでしょうが………)。


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