write 1999/02/28
ジャンプ第14号予想
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「週感ジョジョンプ」第173号

PAGE6・ゆうこさんより

Hermit Purple attack JUMP No.14!


 こんばんわ。問題の「凶玉」ですが、今週はまだこれについての意見があんまし出ていませんよね。ジョジョンパー格好のネタだと思うんですけど………。まぁ、今週は10本以上投稿があったので、ゆっくり見ていきましょう。投稿はゆうこさんです。

投稿者:ゆうこさん

 正直13号で終わることを覚悟していたのですが、終わらなくてほっとしてます。
 それどころか、久しぶりにこれからどうなるかわくわくするシュールな展開になっているではないですか!
 この予想が大外れでも大恥こいてもなんでもいいから、この調子でエンディングまでつっぱしって欲しいです。
 先週、「第5部「は」もうすぐ終わり」と荒木先生がおっしゃっていたので、発表媒体はジャンプであろうとなかろうと「第6部」の構想は既にあるんじゃないでしょうか。ただここで、あえてエピローグを持ってきたということは、第6部はこれまでとは全く違ったシチュエーションになるんじゃないかなあ。(例。DIO&ジョースター家の因縁話ではなくなるとか)まあ、この辺は第6部予想編の話になりますね。

 13号なんですが、これのキーポイントは「凶」玉でしょう。あれがなんであるのか非常に興味があるし、皆さんの予想・ご意見が早く読みたいです。

 私の考えなんですが、運命というのは’天から与えられた身の上に起こる幸せとか不幸せの成り行き’を意味してると思うんですよ。正直言って運命= 眠れる奴隷ということが今一つ合点がいかない。
 間違っていたら申し訳無いんですが、私流の解釈を下に述べます。例によって暴走しまくってますが。

 まず、「凶」玉ですが、私が思うにあれはスタンドではなく「凶である運命」そのものだと思います。あれを作った人は彫刻家ですが、芸術家としてジョルノとは違う意味でモノを創りだします。ここで登場した彫刻家は人生を左右するほどの「運命の玉」を創り出し「災厄を及ぼす運」を刻みいれたのではないでしょうか。
 この「若い彫刻家」ですが、私が思うに「運命」を創り出す"何かのちから" のメタファーに過ぎなく、これから彼が登場することはないんじゃないでしょうか。

 で、この「凶」と刻まれた石ですが、それはこれに関わったもの全員に「凶事」を憑りつかせるちからを秘めていると思います。それはある者にとっては、自分の死かもしれないし、愛するもの・仲間の死かもしれないし、裏切られることかもしれないし、心が死んだまま一生いきていくことかもしれない。
 第1部でジョナサンがブラフォードからLuckの剣を譲り得ていましたが、これでジョナサンに幸運が憑りつきました。第2部のジョセフは運に恵まれていました。で、今回はその逆のことがこれから起こるということを示唆しているのではないでしょうか。
 つまり 凶を背負った彼らがいかに運命を切り開いていくのかがテーマだったのではないか?

 そして「眠れる奴隷」なのですが、これは「運命に縛られた弱い心の状態」を指しているのだと私は思います。例え凶運であろうと吉運であろうと定められた運命のまま生きていくのであれば、それはその者の心は「眠れる奴隷」にしかなりません。
 物語が始まった時点では、様々な過去と宿命を背負ったブチャラティー チームはまだ誰も自分が「定められた運命の奴隷」であることに気付いていない。しかし、ジョルノに会うことで、何人かは自分達が奴隷であり、そのまま一生ゆっくりと死んでいくことに気付くのです。これが「眠れる奴隷」となっていた心の「覚醒」なのではないでしょうか。そして運命に拘禁された自分たちの心を解放しようと戦いを始めるのです。「強さ」、「決心」、「覚悟」という意志の力をジョルノから得て(面白いことにジョルノ本人はブチャ達に何を与えていたのかわかっていなかったようです。自分しか見えていないからか? 逆にブチャに教えられているものなあ。)、悲しみや絶望や死という凶である運命、つまり「暗闇の荒野」に立ち向かいこれを切り開いていくのです。
 昔アフリカからアメリカに売られた大勢の奴隷達が自由を得るために、自分達を支配している絶対なる運命と戦いました。最初は小さな抵抗にすぎませんでしたが、大勢の犠牲者を出しながらも、彼らは歴史を動かし解放され自由を勝ち取りました。
 つまり例え、運命と立ち向かい自分達が志半ばで倒れても、その遺志を受け継ぐものがあれば、いつかはこれを乗り越え、自分たちの未来をもぎ取ることに結びつきます。それが完全なる勝利なのではないでしょうか。この勝利は意志の力に依るものだから、決して予知では見ることができません。(4部で早人が「運命に勝った!」といっていましたが、それを連想させます)

 又、玉の材質なんですが、これ何人かの方がご指摘なさるかもしれませんが、あの虫付き矢と同じものなんじゃないんでしょうか。
 つまり、矢同調「人間を淘汰」するのです。選ばれたものは「ご褒美」として、凶運という困難に打ち勝つ力を与えられるし、そうでないものは奴隷のまま。
 (あの矢を作ったものと、この玉を作ったものが同一人物ではないかとも思うんだが・・年代が違うからなあ・・)
 ただしその力を与えられても、それを使用するしないかは、又「運命」の奴隷となって一生を過ごしても、それを不幸と感じるかそうでないかは、全く本人次第。そういった意味で、ブチャ一行から分かれた後の"神話的珍獣"(いやほんと)フーゴが何を考えていたのか見てみたい気がします。

 で、ふと想ったのですが、ディアボロにとっては、ドッピオが「吉をもたらす運」そのものだったのかもしれませんね。これまでディアボロの人生のとって不運なことは全てドッピオに被せてきたんじゃないのかなあ。ドッピオをなくした以降は、この人凶運に対してどうすることもできなくて転落する一方だったし。
 ディアボロはもともと過去から続く宿命には恐怖しか感じてなかったから、これに立ち向かうことができずに、逃げることしかしていませんでした。だから、ジョルノ、ブチャやトリッシュのように運命に勝つと宣言する者達は、彼にとって理外の理であったし、それゆえ脅威であったんじゃないかなあ。定められた未来が指し示すままに生きてきて、人を利用し続け、自分の力で運命を勝ち取ろうとしなかったディアボロが負けるのは当然のことだった、ということなんでしょう。

 #「ほんとうにわるいこと」とは「眠れる奴隷」でいる心の弱さのことなのか?

 また、来週の展開ですが、最後のページに To Be Continued がありましたよね。これがちょっと気になるんです。定石通りにいくと、ミスタもしくはブチャと凶玉の関わり合いになりそうですが、実際こうなるのかなあ。(ミスタやブチャの奇妙な冒険はもう充分見てきたと思うんだが…もう彼らの話はお腹一杯っす)
 わたしが思うに、来週からは違う主題のエピソードになるのではないでしょうか。で、このエピローグは第5部のこれまでの本筋のサイドストーリー的な話がぶつ切り連載のような形でこの謎の凶玉をからめつつ進んでいくんじゃないかなあ。

 で、次週はブラック サバス戦後のジョルノと別れた康一の話。
 さ来週はホルマジオ出動前、もしくは彼が死亡したころの暗殺者チームが勢揃い。
 その次は教会でブチャ一行と離れたフ-ゴが………。

 こんな感じなら文句ないです(笑)(もうポルナレフは禁句なんだろうなあ・・(苦笑))
 そして、最後に現在の時間に戻ってコロッセオに戻ったジョルノ、ミスタ、トリッシュに収束するんじゃないかなあ。(ミスタは「故郷に帰ろう」っていってましたけど、あのう・・・この旅行の本来の目的はどこへ・・・)

 でも来週「不可思議な展開」になるっていうことは、こんな予想よりももっとかけ離れたところに続くんでしょうね。(楽しみ… だけど、もう頭をかかえこんじゃうような展開はもう勘弁してほしいっす)

12号で気になったことを:

  • -「終わりのない終わり」、つまり相手は一切「真実」に向かうことはできないというのがG.E.Rの能力といってましたが、なんかこれってやけにぶっきょうっぽいワザだなんておもったんですよ。ディアボロが何をしかけても詮無く「無」に帰する。そしてディアボロは自分の犯したカルマで永遠に地獄と人間道の狭間を輪廻するということなんじゃないですかね。物事の「真実」にたどりつく、つまり真理を悟ることも、冥府で裁きを受けることさえも禁じるということではないのかなあ。「煉獄の苦しみ」かなと一瞬想ったのだが、これは罪を犯したものが死後その罪を償うところだしそこには「救い」が約束されているし、なんか違うんですよね。
     ともかく、この鬼畜な能力こそどちらかというと魔王が生み出すに相応しくはなかったかと私は思うんです。それに、ディアボロがこの罰に値する大層な人物なのかというのにも疑問がのこるんですよ(私は、ごみ収集車にぶち込まれるのかとおもっていたぞ)。またこの能力はあまりにも危険すぎるのでジョルノ自身でも自覚できないように無意識下で封印されるようですね。当然といえば、当然かもしれませんが。しかし、何気なくジョルノは自分のの能力に気付いているようだし、こんな力を身につけた以上彼は果たして穏やかで安定した生活なんか送れるのでしょうか? 冗談ではなく第6部でラスボスになって登場なんてことありえるんじゃないかなあ。

  • -ディアボロってそういえば、30歳代なんですよね。1960年後半に生まれたと思うんですが、こいつ私と同年代じゃんと思うとなんかすんごくイヤダなあ。「三十にして立つ」と大昔の人は言っていましたが、ディアボロみたいな自力で立つこともできない奴と一緒の年代とは・・・他のミドル エイジの星リゾット(28)もポルナレフ(36?)もあっけなく散ってしまったから、いつか大きくなったお兄さん達の見本を見せてくれる様な人に登場して欲しいなあ。(例えば承太郎とか・・・大きくなりすぎて萎みつつあるお姉さんの独り言でした)

 運命=眠れる奴隷という事について、以前のジョジョンプにはあんな事を書きましたが、「眠れる奴隷」とは「運命」という言葉から現実に思いつく言葉とは違う、奇妙で啓蒙的な言葉ではないのか?と思っています。運命とはフツーはどうしようもないもの。ジョルノだってボスを助けるといった運命が無ければただの人として終わっていたかもしれないのに(それはないか、スタンド使いなんだし)。その運命をも見通す強敵に勝ったって事は、運命すらどうにかなるかもしれない、今後は………というブチャラティのメッセージととれなくもありません。
 ただ、運命にあがらうってメッセージが私にはどうも奇妙に取れます。だっていきなり過去ですからね、始まったところが。まーともかく、「運命」が何か大きな意味を秘めている事に変わりはないようです。

 結局、二度とボスの復活をありえなくしてしまったG.E.R.ですが、「覚悟のススメ」の因果(カウンター攻撃なんだけど)、を思い出させますね。何度何度攻撃しても、反撃が何十倍にもなって帰ってくるという………。ディアボロがあの最期にふさわしいのか、意見の分かれるところですが、ともかくディアボロは退場しました。これを上回る恐怖なり何なりがあるかどうか、それはあの「凶玉」次第でしょうね。


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