write 1998/12/06
ジャンプ第02・03合併号予想
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「週感ジョジョンプ」第153号

PAGE8・わくわくさんより

Hermit Purple attack JUMP No.02・03!


 こんばんわ。今週も掲載が遅れてすみません(そんなに遅くメールが届いてる訳ではないので………念の為)、わくわくさんです。
 ホント、最近ってある謎が解明される前に次の謎が待ち受けているので油断がなりません。大別するとレクイエムとディアボロ、このたった二つしかないのですけどね。
 そして今週の予想のポイント、「別のモノになる」という事も、主人公たちがなるか、ならないかで意見が分かれるところですが………。

投稿者:わくわくさん

【今後の展開の予想(アウトライン)】

 冒頭でローマの混乱した風景。
 ジョルノ達は困惑しながらもレクイエムを追跡する。
 レクイエムが見えたところでボスが現れ、腕を吹っ飛ばす。
 レクイエムは吹っ飛び、宙に矢が舞い上がった。そしてディアヴォロがその下にまちかまえていた。

【2号の予想(詳細版)】

 扉。
 ジョルノ達が辺りを見回すと異様な風景だった。

「あああああああああうううううう」
 奇怪な声をあげるローマの住人達。先週ジッパーの下ろし方を教えた男(外見女性)が、「いいか、下ろすぞ」みたいなことを言ったあとで変化してちん○を引っこ抜いたりする。
「これは」

 驚くジョルノ達。
 ふと、手元を見るとカメが奇声をあげている。

「ああああぎいいいいいいいいい」
「大丈夫ですか、ポルナレフさん!」

 かろうじて正気を保っているポルナレフ、答える。

「わ……、わたしのことは…、気にするな…。今は…、矢を奪うことだけ…、考えるの……だ。希望……を、絶やしては……、ならない」

 息も絶え絶えのポルナレフ。

「こうしていても仕方がない」

 ローマの風景挿入。

「レクイエムを追うぞ」

 ブチャラティが声をあげた。その表情には、ポルナレフを置いていくことの苦しみが色濃く影を落としている。

「『精神』の弱いものから変化が起こっている。我々が『別のモノ』になってしまうにはまだ少し時間があるはずだ…」

 ブチャラティは続ける。

「その前に『矢』をレクイエムから奪わなくてはならないっ!」

 走り出すブチャラティチーム。

「でもどうやって?」

 不安がるトリッシュ。

「僕に考えがあります。」

 ジョルノが言った。

「さっき、ポルナレフさんは『矢』をくわえることができました。つまり、『スタン ド使い』でないものならば矢に触れることができます。ならば、そのあたりにいる 一般人に頼んで矢を拾ってもらっては?」
「だが、それではさっきと同じだぜ、ジョルノ」

 イライラした表情のミスタ。

「『矢』を拾った途端、レクイエムは物凄いスピードで襲ってくる。それは危険すぎ る賭けだ……」
「襲ってくるレクイエムは僕がかならず止めます」

 決意した瞳のジョルノ。

「だからその隙にブチャラティは素早く矢で『スティッキーフィンガーズ』を貫いて 下さい」

 ジョルノを見るみんな。覚悟が表情に現れる。
 やがて彼らの前方にレクイエムの姿が見えてきた。そしてそのそばにマンホールの蓋も…………!

「いたぞッ!」

 レクイエムを指さすブチャチーム。しかし、その足には見覚えのある手が……。キングクリムゾンがレクイエムの足首をつかんでいる。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「まさかっ、この感じは……!」

 戦慄するトリッシュ。
 マンホールの中からゆっくりとキングクリムゾンが姿を現す。

「道理で見えないはずだ…」

 ブチャラティ、つぶやく。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 次の瞬間、レクイエムが吹っ飛び、矢が腕ごと空中に舞い上がった。

「『おまえたち』のおかげで『矢』の奪い方が分ったよ」

 得意げな顔のキングクリムゾン。

「『矢』を拾うことはできない。だが、『矢』の方から私の方に向かってくるようにすれば…………!」

 矢の落下地点にはキングクリムゾンが立っている。
 矢が、キングクリムゾンに向かって落ちてくる。
 そしてキングクリムゾンを貫いた。

(つづく)

【今週のポイント】

  1. レクイエムは風圧で足を切り裂けるほどのスピードを持つ。(52号ですが)
  2. レクイエムは顔面を縦断でぶち抜かれてもダメージを受けていない。
  3. レクイエムは歩道?の石をえぐりとるぐらいのパワーがある。
  4. レクイエムは両足と左手を失ったのに走れた。
  5. レクイエムは何かの臭いを嗅いだ。
  6. マンホールの蓋が開いている。
  7. この世の生き物が「別のモノ」に入れ替わって行くらしい。
  8. 街中の人々が変化しだした。
  9. 最後の方のコマ、妙に下からのアングルだ。
  10. 今のこいつらのおかげでよく見えた!らしい。
  11. 52号、レクイエムが転ばされて矢が吹っ飛ぶシーン。
  12. 同じく52号、ミスタに向かってポルナレフの言った言葉、「『レクイエム』は『スタンド使い』には『矢』を拾わせない」に何故かついている傍点。

 まったくもう謎だらけですね。

【焦点】

  1. 別のモノに入れ替わるって具体的にはどうなるのでしょう?
  2. (しつこいけど)ディアヴォロはどこに?
  3. レクイエムから矢を奪う方法は?

【考察の前に】

 ここのところ1つの疑問が解決される前に新しい謎が発生してしまうので、読者的には辛いですよね。僕も実はそうなので、予想の前にすこし整理してみることにします。

○各人の目的について

ブチャチーム
 究極的な目標はボスを倒すこと。
 しかし、キングクリムゾンの無敵すぎる能力の前にはとても勝てる気がしない。そこでボスの正体を探り、矢をゲットして、更なるパワーアップを果たしたい。

ディアヴォロ
 究極的には自分の絶頂を保つこと。
 そのため自分を脅かす存在であるブチャラティチームを始末しようとしています。一方で矢の真の使い道を知ってしまいました。自分が使えばパワーアップして絶頂の維持はより容易になるし、ブチャチームを始末しても、自分を脅かすものに矢が渡ったら安心は出来ません。ついでに矢も奪っちまえ、ってな感じですかね。

チャリオッツ・レクイエム
 矢を守りたいです。ついでにこの世の生物を別のモノに入れ替えてみたいようです。

 以上3者の思惑全てに矢が絡んでくることがはっきりしました。よってディアヴォロによるブチャチーム攻撃は、ナランチャのときのように、「すきあらば」といった感じのものになると思われますので今後の展開の中心はやはり矢の奪回にかかることになると思われます。

○レクイエムの能力について

 最初のポルナレフの言葉を借りるなら全ては矢を守るために行われているはずです。で、一言で言えば、「他者の精神を支配する」能力です。
 基本能力に関して言えば今週のポイント1〜5より近距離パワー型であると思われます。チャリオッツですが、暴走しているせいか、サーベルは使いません。それでも床石をえぐったところを見ると普通の人間程度を殺傷する能力は十分にありそうです。防御に関してはかなり甘いところがありますが、腕をとばされても顔面に穴をあけられても平気で向かって来る上に、ちぎれても簡単にくっつけることが可能のようなのであまり問題はなさそうです。スピードはかなりのものです。
 次に特殊能力です。射程距離は不明ですが、かなり広範囲の模様。
 まず、他者の精神を入れ替えることができます。入れ替えられた人間は別のモノになっていきます。
 更に矢を得ようとした者にのみ攻撃を加えます。
 スタンド使いならば、矢に触れようとすると自らのスタンドに攻撃されるようです。ものを投げた場合は投げたものが何故か返ってきます。
 スタンド使いでない場合、矢をつかむことはできますが、それと同時にレクイエムの攻撃のスイッチが入って始末されます。ただし、変化が開始されたときはその攻撃は中止されます。
 実体化しているスタンドです。

○ディアヴォロの位置を暗示していると思われる描写に関して

 ポイント9でも触れましたが妙に思わせぶりな ブチャチームの足だけカット、気になります。どこかの掲示板か何かでキンクリの背景が黒一色なのはマンホールの中だからではないか、という提案があったように思うのですが、これだけでマンホール内と決めつけるのは危険な気がします。正体不明とか、いる場所が不明の時背景や人物を黒く描くのはジョジョでよく使われる方法ですからね。
 でもマンホールにいるのは有力な説でしょう。複数のコマでマンホールが開いているのは怪しすぎます。

【考察】

 まず、焦点1について。これまでの会話から、精神入れ替わりは精神を支配する能力の一端に過ぎないということが判明しているので、この変化は精神支配の第二段階であるととらえることができます。即ち、自分本来の肉体を失って他の肉体に入り込んだ精神は、その姿を保てず暴走する。人間の獣化が始まるわけです。
 では、スタンド使いはどうなるのか? スタンド使いも同様であるので、これからブチャチームはジョルノだけになる、と考えることも出来ますし、スタンド使いは人並み外れて精神力の強い人間であるから、精神の暴走による獣化はしない、と見ることもできます。
 ところで、仮にスタンド使いも別のモノに変容する場合、ディアヴォロも放っておけば自滅するわけです。この世界で変化が起こらないであろう登場人物はジョルノだけですから、後はジョルノが必死で逃げ回っていれば勝利が確定します。それは流石に変です。
 加えて、ジョルノ達は精神の入れ替わりが起きて真っ先に目覚めました。にも関わらず後で気付いた街の人たちの変化が先に起こったということは、少なくともスタンド使いはなかなか変容しない、ということが暗示されていると思います。
 というわけで、スタンド使いは別のモノにはならない、或いはなったとしてもごく一部(精神力の弱そうなスタンド使いだけ、玉美とか)だけ、というのに一票を投じたいと思います。

 次に焦点2について。先週までの考察から、ディアヴォロの居場所は(僕の中で)次の3つに絞られました。

  • B.ブチャチーム以外の人間でない生物に入って矢を追跡。
  • D.トリッシュの肉体(ミスタが入っている)に入っている。
  • M.トリッシュの肉体の中の胎児に入っている。

 ですが、マンホール説を加味すると

  • A.ブチャチーム以外の人間に入って下水道から矢を追跡。

 も復活してきます。ただし、このブチャチーム以外の人間には、かつて離脱したフーゴも含めることにします。

 ところで、現在、ディアヴォロがマンホールの中に潜んでいることは確実と思われます。何故ならば、荒木漫画で複数のコマに渡ってさりげなく提示された不審な点は多くの場合後のための伏線となっているからです。ここで、マンホールの蓋にどんな効果があるかを考えてみると、キンクリが隠れている以外には、いまいち効果の薄い使い方しかできません。一方で、ならば結論はAかと短絡的な発想をすることもできません。何故ならばレクイエムの進行方向に必ずしも下水道が続いているとは限らないからです。もっとも、その辺りはエピタフの力で多少フォローすることができます。
 また、この場合最後の対決の場面が絵的にかなりすっきりするので、今週は下水道をディアヴォロが進んでいる(きた)、という仮定で予想をしてみたいと思います。

 さて、来週の冒頭でおそらく混乱をきわめたローマの風景が登場しますが、怪しい人物がいたらこれも要注意です。ボス戦で現れる一般人は何かしら戦闘に噛んでくることがあります。
 例えば、今週の警官(中身犯罪者)がそうです。また、吉良戦に出てきた梨央ちゃんのパンティーが好きな人、も冒頭で出てきた携帯電話から一瞬読者の目をそらして話の展開を不自然にしないことに貢献しています。
 まあ、これがマンホール怪しい説の根拠の一つにもなっているのですが。

 ただ、何度も繰り返す通り、この点に関してはいまいちこれ以上の詰めに決め手を欠いているところがありますので、保留しておくことにします。

 そして、最後に焦点3です。これが、今回最も予想者の頭を悩ませるところであったのは疑いないでしょう。
 まず、ポイント10について考えてみます。どうやらディアヴォロはブチャチームから矢奪取のヒントを得たようです。では、彼らが具体的に何をしたのか考えてみましょう。

  1. ブチャラティがレクイエムを転ばした。
  2. ジョルノ、矢を拾おうとして失敗。
  3. ジョルノ、石を投げようとして失敗。
  4. ポルナレフ、矢を拾う。
  5. ポルナレフにレクイエムが迫る。
  6. ミスタがレクイエムの顔面を吹っ飛ばす。
  7. ミスタとジョルノがレクイエムの手足をボロボロにする。
  8. レクイエム、それでも向かってきてカメを奪う。
  9. カメの変化を見て攻撃を中止。

 といったところなのですが、以上から、考察前に書いた「○レクイエムの能力」が導き出されるわけです。
 こうしてみると、レクイエムには弱点が2つあることが分ります。即ち、

  • イ.レクイエム本体への攻撃には反撃できない。
  • ロ.スタンド使いでない者には矢を拾われてしまう。

 しかしながら、その欠点を補う特徴があります。

  • レクイエム本体は殆んど不死身。
  • スタンド使いでない者が矢を手にした場合、その者を始末するか変化が始まるまで攻撃を続ける。

 これがレクイエム攻略を難しくしているわけです。
 以上を踏まえてディアヴォロがどのような行動をとるか、推測してみましょう。
 まず、一般人の協力を仰ぐ場合とそうでない場合に大別できると思います。

a.ディアヴォロ単独の場合

 ディアヴォロ単独の場合、スタンドで矢に触れることは出来ませんから弱点イを突くことになります。即ち、レクイエムを始末してから矢を手にいれる、という方法です。
 しかしながら、この方法は大変危険です。レクイエムは不死身に近いわけですから、流石のキンクリでも攻撃を続けなければなりません。今までのように姿を隠して、というわけにはいかないでしょう。すると、当然ブチャチームも矢を追っているわけですから、横槍が入るのは避けられません。慎重を期するディアヴォロがそのような行動をとる可能性は低いと思います。
 もう1つ、ドッピオ君のような素人人格がもう1つあった、という可能性もなくはないでしょうが、少々強引さが目立ちます。

b.一般人に協力をあおぐ場合

 一般人に矢を拾ってもらって、迫りくるレクイエムを吹っ飛ばしている隙に矢を刺す、という方法です。
 ですが、今現在ボスに協力するような一般人が現れていません。 もし、次号の冒頭で怪しい人物が登場するようならその人に協力をあおぐ可能性がありますが、如何せん、ディアヴォロは一般人を脅迫するような道具を持っていません。スタンドは見えないし、ボディーが蜂の場合は根本的に意思疏通が大変だし、他の肉体と二重人格を形成している場合も、派手に行動するためにブチャチームに気付かれてしまうでしょう。
 となると、パターンAの全然知らない人に入っている、という必要があるわけですが、それにしても殴るだけでは脅しとしては弱いですし、ピストルでも突きつけるしかない。それは目立つのでブチャチームに発見される可能性が大ですし、第一別のモノになりかかっている人間が言うことをすんなり聞くとは思えないです。
 で、ディアヴォロを知っている一般人に頼むのはどうかというと、腹心の部下のドッピオはもう動けないようですから、再登場は大変に厳しいです。

 と、ここまで考えてきて僕の思考は止まってしまいました。

 で、3日ぐらい考えて1つ思い付いた可能性があります。

○矢からディアヴォロの方に近づいてくるようにするとき、反撃は起きないのではないか?

 具体的には何らかの方法で矢を空中に吹っ飛ばして、落下地点で待機するようにして、矢に刺されるor矢をゲットする、ということになります。
 ここで52号を見てみますと、ポイント11で書いたように、矢は結構な勢いで飛んでいて、わざわざクローズアップまでされています。また、ジョルノのそばに落下しましたが、ジョルノは何の反撃もくらいませんでした。更に、ポイント12で書いた不自然な傍点。(次のページの「おれにわかるわけ」も不自然ですが)僕はかなり臭いとにらんでいるのですが、どうでしょうか?

 これだけ書いてあるのでコメントのつける事もありませんが、キング・クリムゾンの「場所」ですね。これに主人公たちが気づきようがないのでは?と今のところ思っています。そう、仲間のうちの誰かにとりついていない限り。そしてナランチャが襲われて、とにかくも出発してしまったので、解らないまま。このままでは何かない限り、追い込まれている今の状況に気がつかないのでは?
 J.ガイルの際の時のように、一度でもキンクリを攻撃できれば良い訳ですが、今度は本体の目印もなし。詰みつつあるなぁ。


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