write 1999/11/28
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「週感ジョジョンプ」増刊第7号

PAGE22・まいむさんより


 こんばんわ。ビデオを返しに行ったら4本で一日延滞、1,200円だそうで………。おいおい、それだけありゃ映画一本見れますがな。4本も何を借りていたのかって? 映画とかERとかいろいろですねぇ(今、テレビでちょこっと「依頼人」という映画を見ていたらモーゲンスタイン部長が出ていた)。
 さて、今回の「ストーンオーシャン」でありますが、海洋ものという予想も多い。ずばり、貴方の記憶に残っている海洋もの漫画・アニメといったら何か? ………漫画はあんまし思い浮かばないんだよなぁ。『沈黙の艦隊』とかかな。『ブルーワールド』ってのもあったなぁ。『ワンピース』や『フルアヘッド!ココ』や『キャプテンキッド』(ちょい古いなぁ)なんて海賊漫画を挙げる人もいるかもしれないんですが私は挙げませんね。それにしても引き出し少ないね。アニメでは………これは答によって微妙に世代が解ってしまう。『青の六号』………漫画版原作の方を言う人はまずいないでしょうが、こりゃOVAだしなぁ。この世代だとネオランガって言う人もいるかもしれん。『ふしぎの海のナディア』………ガイナックスですねぇ。私は島での生活のパートが大好きだったりします(いわゆる暴走部分ですね)。これ、今の人が見たらかなりつまらないと思うけど………これを答えた人は割と私と世代近いですね。しかしやっぱし私にとってのベスト海洋ものというと海があんまし出てこない時もあるけど『未来少年コナン』ですね。という訳で思い出してビデオでぼつぼつ見ていますが、とにかく絵が汚くて(笑)、演出とプロットが秀逸すぎる。今見ると世界名作ものという感じで鼻白む部分もありますが今回再見して気がついたところもいろいろあり。私がいいなと思うシーンはやはりコナンがラナを残され島で最初に見つけるシーン。鮫を持って倒れたラナに近づくコナン。大変だ!という事が解って知らせに行こうとするものの、好奇心が勝ってもう一度ラナを見に行く。ここは思いっきりセルを使いまわして(しかも3回ぐらい(笑))いるので見る人が見たら怒るでしょうが、ボーイ・ミーツ・ガールの基本中の基本をとらえた演出です。という訳で未見の人は是非。

 投稿のほうは久々のまいむさんです。予想というか特殊な投稿なわけですが、この方にジョジョンプ2ndシーズンでは是非当ててもらいたいなぁと思います。今回、コメントは差し控えましたので、どうぞ。

投稿者:まいむさん

あるプレゼンの風景

登場人物

  • A木先生
  • A編集
  • カプコンの担当B氏 他

「それではこれより会議を始めたいと思います」
おもむろに図を書くA氏

  • 98.12 ジョジョの奇妙な冒険 アーケードゲーム化
  • 99.3 第5部連載終了
    • 某誌とダヴィンチでインタビュー
  • 99.7 短期集中連載『デッドマンズ・クエスチョンズ』
  • 99.9 アーケードゲーム第2弾『未来への遺産』
    • プレイステーション版『ジョジョの奇妙な冒険』
  • 99.11 短編集 『死刑執行中・脱獄進行中』発売 帯で6部の情報を初公開
    • その次の週のジャンプ誌上でも情報を公開。
  • 99.12 ジョジョ第6部 『ストーン・オーシャン』連載開始 

 細かいスケジュールのずれ等はあると思いますが基本的には図のような流れで押し進めていきたいと思います。
 では内容を少し細かく説明していきます。

 98年12月、今年の12月ですね。アーケードゲーム化。ここでまず、いままで『ジョジョの奇妙な冒険』の面白さを不幸にも知らなかった人たちへのお披露目その一となります。ここではどちらかというとジャンプの読者層である小学校高学年から中学校ぐらいにかけての層よりも高校生や大学生、あるいはそれ以上の年齢層、ジョジョの名前は確実に聞いたことがあるが、特別はっきりとした印象を持つことなく現在に至る人達に『ジョジョ』というマンガは面白そうだぞ、と思わせたら成功です。

 それにはやはり舞台として第3部が適当かと思われます。一般的な知名度がもっとも高いことや、今では広く浸透した『スタンド』が初めて登場したシリーズであるからですが、舞台がユーラシア大陸を股にかける広大なマップを持つことは『ストリートファイター2』などの格闘ゲームを経験した人に無理なく入れる下地として有効であるという点も付け加えられます。背景もその流れで作ればいいからやりやすいかと思います。

 先ほども少し触れましたが基本的には格闘ゲームの正統的な流れに沿ったゲームとして作り、その中でマンガに登場したシーンをバンバンだしてファンはもとより初めてみる人に絵でインパクトを与えるゲームを目指します。次に第5部連載終了です。ここに至るまでは私などが申すまでもないですが、荒木先生には目いっぱい盛り上げてもらいます。そして惜しまれつつ終了しますが、『ジョジョ第6部』についてはまだこの段階では何も触れません。

 ここで荒木先生には2誌からインタビューをうけてもらいます。どちらも現在のジャンプ読者層と異なる雑誌、20代の男性が読むカルチャーマガジンともう一つは女性読者も多い書籍についての雑誌に登場してもらいます。ここでは今まであまり語られることのなかった荒木先生の素顔について語ってもらいやはり先ほどのゲームと同じように、ジョジョファン以外の読者に興味を持ってもらうことが大事です。そして7月に飢餓状態にある荒木ファンについに実弾を投入します。それが短期集中連載『デッドマンズクエスチョンズ』です。ここでは荒木先生にはジャンプの制約の中でできなかったより深いテーマの掘り起こしなどをやっていただければ、と思っています。

 掲載紙はジャンプ系の雑誌『オールマン』。ここではジャンプで連載なされていた北条司先生などが連載している雑誌で年齢層としましてはヤング雑誌よりは上だがビッグコミック系よりは下、というところでヤングサラリーマンを対象とした一時期雨後のたけのこのように新雑誌が創刊されて各社が苦戦している戦場であります。内容についてですがまあ各種ホビーとエロとサラリーマン応援歌を足して3で割ったようなものといえばある程度想像がつくでしょうか。正直申し上げてマンガの質がそれほどよくないこの雑誌に本格荒木マンガによって読者にショックを与えます。「オールマン」の方の戦略につきましては後ほど担当者の方からのご説明があるかと思いますので、このぐらいにしておきます。

 そして9月にプレステでのゲーム発売とアーケード第2弾の公開です。ここで再三、再四にわたるジョジョファン以外へのプッシュ、プレステの方ではジャンプ読者層である小学生、中学生にも影響があるかと思います。アーケードの方ではアーケード第一段の時と同じ高校生、大学生の年齢層にだめ押しのイメージうえ付けになることを目指します。そして11月。ここで短編集『死刑執行中・脱獄進行中』の発売です。『ゴージャスアイリン』以来ほぼ10年ぶりの短編集の発売。これは連載が終わって飢えている荒木ファンへの第2の贈り物であり、今までジャンプ本誌以外で発表された物を含む読み逃した人も多いであろう入手困難なものも含む大変質の高い物になります。ここで荒木ファンにも『ジョジョ』ひいては荒木マンガが大人のマンガであることを決定的に位置づけます。このことは非常に大事なことで今回のプレゼンの大きな柱の一つになります。

 もう一つの柱はもちろん読者層の拡大になります。そしてここですかさず第6部の年内開始を発表します。タイトルが『ジョジョの奇妙な冒険』から『ストーンオーシャン』に変わってしまうことについては編集部内でも異論がありましたが、『ジョジョ』というすばらしいマンガを世間に広めていく上で障害になっているのは長期連載の弊害でありますがむしろジョジョを昔ちらっと見ただけで呼んだ気になられてしまうこと、もはやジョジョはあなたが小学生のときに読んだマンガとはまったく別のものであるのに、これはもちろん昔も面白かったが今はもっと面白いのに、大人の鑑賞に十分耐えうるものであるのにという意味です。第6部がどうなるかはいまのところまったくきまっておりません。ただ荒木先生の頭のうちにのみある、といった状態です。

 私はこのマンガの一番のファンです。これからもずっとずっと続いてほしいです。そのためにも今度の読者層拡大のための計画をぜひとも成功させて荒木先生にはJOJOワールドをますます広大でサスペンスあふれる、緻密で大胆に作り続けていっていただきたいと思います。ご静聴ありがとうございました。

(98年夏某日。S社会議室にて)


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