write 1998/08/21
「週感ジョジョンプ」増刊第4号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップへ

「週感ジョジョンプ」増刊第4号

PAGE12・まいむさん


 驚くべき事に、このPAGEも4月以来久しぶりの投稿になるんですねぇ。現状、ジャンプ誌上ではアバッキオは死に(あ、コミックスでもか)、ブチャラティもすでに死んでいる事が発覚し、そしていよいよ死にそうで………というすさまじい展開になっておる訳です。誰が生き残るのかは全く解らない状況になってきたGIOGIO。

投稿者:まいむさん

 どうもこんちは、まいむです。
 黄金の遺産というサブテーマから生きのびるやつら予想してみます。黄金の遺産に関しましては、黄金の精神という正義の塊のようなものがたぶん問題であるがゆえに、一応ギャングのブチャラティ達は何らかの意味で裁かれる(死ぬ)のでは?という予想がUTAさんほかにみられます。UTAさんは川尻早人の例を出してジョジョの倫理感犯罪感に対する深さを指摘しており、なるほどと思いました(増刊第4号PAGE10)。

 第4部がそうであったように、第5部は現代日本とのかかわりが問題になってくると思います(テーマとして)。それは第3部までが戦士の戦いを描いていたのに対して、第4部からはスタンドの本領が発揮されて、普通の人間の精神の奥深さを描いているからです。第5部は職業は普通ではないのですが、典型的なジャンプ漫画のようにいかに強くなるか、つきつめれば強い奴が一番偉いんだ、ではなく、弱いものが如何に自分の弱さに立ち向かい、強い敵を倒していくかのプロセスが第4部同様描かれていると思います。
(例 私見では最強スタンド使いギアッチョに対して「覚悟」で立ち向かうジョルノ&ミスタ。初登場時は最弱スタンドにみえたスティッキーフィンガーズを度胸と工夫で大活躍させるブチャラティ。)

 あるいは戦いの場以外では、ブチャラティ裏切り宣言の際のチームのメンバー各々のリアクションはまったく読めないものであり、そこではやはり各々の心が描かれていると思います(ついでにセッコ落胆せずのシーンも)。で、本題に戻りますが、で、そこでボスの2重人格もこころの闇(悪い心という意味ではない)を見事に見せてくれるのでは、と思うわけです。ボス予想は今のところよく分からないのですが、「心にブレーキをもたない」人間の恐ろしさと、現代の少年犯罪との関わり(よくある陳腐な形ではなく)をわれわれに思い起こさせるのでは‥‥。

 ブチャラティチームの方向性は地獄で仏、鬼の目にも涙あり、ギャングのなかにもブチャがあり、ミスタの頭になにもなし‥‥ゲフッ、ゴフッ、ともかくそういったギャングという闇の中の黄金の光になるわけです。ですがこの方針はどす黒い?という噂のジョルノにはとても無理なので、ジョルノがゴールドエクスペリエンスの全パワーを放出してブチャラティの命と引き替えに自分が死に、ジョルノがはじめ打ち出したギャングスターの方針は、ナイスガイのブチャラティに受け継がれるということで、これが黄金の遺産‥‥。あっ、あっ、石を投げないでください!!

というわけでブチャラティ生還

ジョルノが他のメンバーの分の悪行も背負って死亡。アバッキオ以外生存

 ブチャラティ裏切りのシーンは、第三部ポルナレフの裏切り?シーンを思い出させます。「俺はDIOなんてどうだっていいんだよ」とうそぶくポルナレフに対して落胆するアブドゥルはついにポルナレフを引き止める事ができずに、彼をかばって「死んで」しまう訳ですが………(その後、ヴァニラ・アイス戦で本当に死んでしまう伏線だとしたらこれは残酷すぎ)。ポルナレフは迷惑をかけまいとしてあの台詞を言ったんでは、という読み方もできるんですが、結束力が偶然による第三部の弱点を生かしたエピソードといえましょう。

 ブチャラティ裏切りのシーンも同様ですが「許せない奴はどうしても許せない!」という部分を明らかにした上、ボスもこれに沿ってかなり外道な奴なのでは………と思われます。本性を現したカーズも後のDIOに比べるとかなりゲスな奴だった事を思い出します。そこで、そこでという訳ではないんだろうけどジョルノ死亡ですか。悪行を背負って。どす黒いまま死んでいく主人公像というのも恐ろしいな。ブチャラティがあのまま生き続けるというのもなかなかいい感じ。


PAGE13に進む
「週感ジョジョンプ」増刊第4号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップページに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

CON$ E-mail: condor@edit.ne.jp
このPAGEはWindows95+Netscape Ver4.04Jで作成しています
Copyright (C) 1997 CON$