投稿者:よーやん
フー・・・やっと最後の投稿をアップしたよ・・・もう3時を回って・・・4時か?
夏場だったら白々と夜が明けている時間だ・・・こんな時間までこんな作業を・・・
まともな神経の人間なら耐えられないことだ。毎週毎週・・・いや、毎日毎日・・・
まったく・・・こっちの都合なんかまるで構わずにやってくるもんだからな・・・MAILってヤツは。
しかしそんな作業もこれでおしまい・・・これが終わったら・・・この生活から抜け出したら毎晩思い切り酒が飲める・・・。
以前は夜明けまで飲み続けて、路上に這いつくばって朝を迎えたりもしたものだが・・・。
いや、そんな事をして健康を損ねてしまったら元も子も無い。わたしは長生きしたいのだ・・・そして平穏な人生を・・・。
この男の・・・今までの人生が平穏で無かったとは言わない。いやむしろそうとう平穏な方だったろう。
名古屋の男子高に入るまでの・・・日記に書かれた中学生時代の甘酸っぱい楽しい思い出から
会社がつぶれて仕事を失った時までも・・・
それはなかなかありふれた人生だったと言えるかも知れない。
この男の父が上京しては結婚しろ結婚しろとうるさいが・・・そうだな、それもいいだろう。
この「日課」さえなければそれも可能だ。これからわたしは適当な女を見つけて・・・子供も作ろう。
郊外に一軒家を持って、そこから毎日通勤電車に揺られて仕事に行くんだ。
仕事は面白くも・・・つまらなくもない。そこに私の人生は無い。
私の人生は、会社が終わった時間から始まる・・・怪しげな書店に入り、口に出して言えないようなマニアックなマンガを買いあさる。
またある時は、いろんな著名人の講演会やサイン会に赴き、影響を受ける。
そうだ・・・映画・・・この仕事の打ち上げに明日は思い切り・・・オールナイトで映画を見よう。ビリヤードに興じよう。
それとも同好の友人の家に上がり込んで、カルトなビデオを見ながら誰も見ないような下らないドラマの話に興じるか・・・。
それとも中学生女子のたむろするチャットではぶりをきかせ、「なんでもおじさんがおしえてあげるよ」と独身を謳歌するか・・・。
クッククク・・・周りの誰も知らない・・・私の正体を。
わたしの名前は吉良吉影・・・今まで278号の「週感ジョジョンプ」というPEGEでの更新をして来た・・・
278と言っても、その中にページは10前後も有るのだからな・・・とても一人では出来るモノではない。
そんなときはキラークィーン・・・お前もタグ打ちを手伝ってくれたな。
それでも足りないときはシアーハートアタックの左手にも手伝わせたが・・・。
ふふ、それが「フライング・デッドマンズ」の正体だったとは誰も知るまい・・・
それにしても毎週毎週・・・まさかこれほどまでにつらい作業になるとは思いも寄らなかった。
わたしはただ・・・彼になりきるために続けなくてはならなかったのだ。
しかしわたしも変わった・・・この男になりきるために、いろいろ努力するうちに・・・人前に出ることが嫌いだったわたしがオフ会だと?
それも若い女より野郎ばかりが集まるマンガファンの集まりだ。わたしはいつものようにに・・・背広で出かけた。
なぜなら、私服というのはその人間の趣味が出る。彼の・・・
わたしが成り代わったCON$(仮名)という男の趣味が・・・
実際彼の住所を調べてアパートに入った時には吐き気がしたよ。築30年はしているだろうか・・・建物の古さはいいのだけれど
彼の部屋中にビッシリと飾られたフィギュア・・・壁のポスター。これがウワサに聞く「オタク」ってヤツか?
押入の中にはそのテの雑誌とビデオがうずたかく積まれ、その他の物はゴミに埋もれ・・・。
きれい好きで神経質なわたしにはたまらない悪臭までした。
だが一番イヤだったのは押入の収納BOXの中の制服・・・おそらくブルセラショップで買ってきたのであろう、
着た形跡のあるセーラー服やブレザーに体操服・・・ブルマ・・・スクール水着よりも彼自身の私服・・・
今ではどこにも売っていないある意味ヴィンテージなストーンウォッシュのGパンと、
アニメキャラの入った白いTシャツ!!
ああ・・・彼の普段着を目にしたときのわたしの落胆ぶりがキミらには想像が付くだろうか・・・。
すぐさま黒いゴミ袋にブルセラ服と一緒に突っ込んで燃えるゴミの日に出した。
しかしそれからわたしは焦った。しまった・・・私服が無い。わたしが会社から帰ってきてくつろぐ時に着る服が無い。
パジャマは有る・・・しかし近所のコンビニに行くときに私は一体何を着ればいいのだろう?!
自分の好きな趣味のいい服を買ってきて着ればいい? ああ、それが出来たらどんなにいいことだろう・・・。
しかしわたしは今、吉良吉影では無い。CON$(仮名)なのだ。
おそらくは家を出るたびに、あの服装を着ていて近所でも「なあにあの人」と後ろ指を指されていただろう彼が、
突然アルマーニだのカルバン・クラインだのを着だしたら近所の人はどう思う!?
怪しまれて通報され、それが元で逮捕されてしまう可能性が無いとも限らない。他人になりきると言うことはそれほど難しい事なのだ。
かと言って捨ててしまったあの服のようなものをもう一度探すのも着るのもまっぴら御免だ。
わたしは決断した・・・仗助たちに追われ、左手首を切断したとき以来の決意だった。
わたしはもう、私服は着ない・・・いつ何時も背広を着て外に出よう・・・と。
そうすれば仕事の行き帰りと言うことで少しも怪しまれないし、わたしの心も平穏だ。
それに背広だったら一見してブランドが分からないから、徐々にトリイの替えパンツ2本付きスーツを、
ヴァレンチノやヴェルサーチの物に買い換えて行けるし・・・この男の薄給では当分無理かも知れないが
ともかくそれからのわたしはずっと・・・どこに行くときも、誰に会うときも背広で通した。
オタク仲間と思われる、前出のような格好をした友人たちは「なんで背広なの?」と聞いたりもしたものだが、
わたしは彼らのニオイを吸い込まないよう気を付けながら「仕事から抜けてきたんだ」と言ったものだ。
しかしそうやってなりきり、怪しまれないよう努力したわたしの生活にも限界が来た。問題はこのPAGEなのだ。
まさかこの超オタク男がこんなにアクティブなサイトを運営していただなんて・・・これは大きな誤算だった。
おまけにわたしが彼に成り代わった1999年12月はおりしも、8ヶ月近くに渡って休眠していた彼のPAGEが、
元のマンガの連載再開によって再び活動をはじめたばかりだったのだ。
イカン・・・まずい。ここで再開したばかりのサイトの更新を止めてしまっては、みんなが変に思う。怪しまれる。
平穏に普通の暮らしがしたいだけのわたしだが、そのためには余計な詮索などされては迷惑だし危険なのだ・・・
仕方なくわたしは更新した。「なあに、投稿型ページだからメールで来たものを載せればいいだけさ」とタカをくくっていたのが
そもそもの間違い。いやはや・・・オタクのパワーというものを侮ってはいけない。
彼は・・・CON$(仮名)はとてつもない作業を毎日やっていたのだ。
まずマクラ!!これにかかるパワーがわたしを消耗させ、身も心も疲れ果てさせたのだ。
ほとんど毎日映画や雑誌に目を通し、それについての考察や感想を手短に語る。これが決して「手短か」なんてモンじゃあない。
実に深くてマニアックな事にまで言及しなくてはならないのだ。
幸いわたしは映画がキライでは無かったのだが、彼の好きなものはけっこうカルトで通好みなものばかりらしくて、
初めはわたしもチョイスに困った。それに愚作を観てしまう事も多い・・・
いい加減にしろと自分を叱りとばし、「もうやめる」と泣きごとを言いたいのをグッとこらえなんとか1年間ほとんど毎日マクラを書き、
更新してきたのだ・・・
それに「タグ打ち」。初めは「コイツバカか?」と思った。なぜビルダーを使わん?
それよりタグなんか無しでコピー&ペーストすればあっという間に終わる作業じゃあないか。
しかしわたしは・・・こいつのマネをしてコツコツとタグをうつうちに、次第にそれが快感に変わっていった。
誰も分からないところでキチッとしているのは気持ちのいいものだ。
わたしも昔は、自分のツメを切ってはノートに長さをつけていたほどの男だ。
HPを裏返してソースを見たとき、整然と並んだタグのなんと美しいこと・・・思わずボッキしてしまうほどだよ。
そうだ・・・わたしはこのCON$という男になりきろうとするうち、本来の自分がだんだんと変わってきてしまったようだ・・・。
こんなキツくて何の得にもならない仕事が1年も続いてしまうなんて、自分で自分を誉めたいくらいだよ。
だがもうそれも限界だ。わたしはやはり自分の本能を止められない・・・ツメが・・・爪がまた早く伸びる次期になってきたようだ・・・。
わたしはこの仮面を捨て、本来の自分に戻らなければ生きていけない・・・。
そうだ、最後に・・・このページの更新をやめる前に、わたしもひとつ『予想』というものをしてみるのもいいかも知れない。
クッククク・・・我ながら良い考えだ。
毎週毎週人の予想ばかり読んでコメントを書いているだけでは、イライラすることも多かったからな・・・。
「なんでそんな考えばっか言ってんだよ」
「バッカじゃあねえの?当たるわけねえじゃん!」
「コイツまた予想そっちのけでネタにばかり走ってやがる。一応目を通して誤字脱字探さなきゃならねえオレの身にもなりやがれ!!」
と何度キレてPCの前で怒鳴り散らしたことか・・・いや、ページにはそんな事おくびにも書かなかったがね・・・わたしは紳士だから。
そんなわたしが最後に自分だけの考えを述べてみるというのもいい機会だ。やらせて貰おうじゃあないか。
・・・今、主人公はこのマンガにおいて最大のピンチに立っている。毒ガエルが降り止まず、一番の敵はもうすぐそこで、
しかも命より大切に思っているDISCが相手の手に渡ってしまいそうだ。
ここで普通の読者なら「今度こそサヴェジ・ガーデンが」とか「誰か助けに」と考えるだろう。そうでなきゃとても助からない展開だ。
わたしもそう思う。
だがここで考えを変えてみるのはどうだ? こういう時こそ発想の転換が必要だ。いままでそうやってわたしは運命を切り開いてきた・・・
なんとかするんだ。
ここでキミたち、何か重要なアイテムを忘れている事に気が付かないか?
この6部が始まったとき主人公に渡されたあの重要な・・・そう。矢のかけら。
あれを使うのだ。使うと言ってもわたしが『バイツァ・ダスト』を発現したときのように、矢を腕に刺しているヒマなど無い。
というか、あんなかけらじゃ体に刺せない。
しかし幸運だったねジョリーン・・・刺す必要なんかないじゃあないか。いい穴が開いているよ・・・二つも腹に。
さあ、そのかけらを今すぐ体に開いた穴に埋めるんだ・・・少々痛くたってなんだ・・・。
腕を自分で切り離した痛みはそんなもんじゃあ無かったぞ。
そしてジョリーンは『次の能力』に目覚める・・・わたしの『バイツァ・ダスト』のように・・・。
ジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』の様に。
そしてジョリーンは変身する・・・スタンド一体型に。
『ストーン・フリー』を体に巻き付けて、バイオニック・ジェニーのようなスーパーウーマンになってホワイトスネイクと戦うのだ!
え? そんな考えチンプだ?それに直接対決したりしたら、6部が終わっちゃう?
フハハハハ知るか! どーせジョジョンプはもう終わるんだ!
更新もしなくていい!6部が終わっても関係ないッ!!
フフフ・・・ハハハハハハハ!!!アーッハハハハハハハ!!!
気分がいい・・・なんてスガスガしい気分なんだ・・・これからこんな気分が毎日続くなんて、思わず歌いたくなってしまうぞ。
よし、今度のオフ会ではわたしの・・・吉良吉影の十八番であるところの「め組の人」なんか歌っちゃおう。
これからはオシャレな私服も着るぞ。このアパートを出て庭付き一戸建てに住んで、女性ともつき合って・・・。
ついにわたしはCON$(仮名)を越えるのだあああああ!!!!!!
さあ・・・いよいよわたし・・・吉良吉影の本性を出す時が来た・・・ 全国の中学生女子(小学校高学年を含む)待っていたまえ!
はにゃ〜ん♪
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