write 1999/02/28
ジャンプ第14号予想
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「週感ジョジョンプ」第173号

PAGE10・よーやんより

Hermit Purple attack JUMP No.14!


 こんばんわ。今週、これだと思った人、多いんじゃないのかなぁー。思っていたら口で言っておいたほうがいいですよ、いやほんと。よーやんです。

投稿者:よーやん



 

中村主水(モンド・・・ブチャラティ)「仕事の依頼だ・・・・門手横丁で花屋をやってる茂助という男の娘が謎の死を遂げた。堀川に浮いたその娘は、身を投げるような覚えのある子じゃあないと言うのだ」
 暗闇に集う男達の顔がろうそくの光に浮かび上がる。

「殺し・・・か?」

 そう聞いたのは素浪人風のやさ男、阿波乃介だった。

「そうかも知れぬ・・・・しかし違うかも知れぬ・・・・ただ言える事は、娘の死因に納得の行かない父親が、この件に関して『調べてくれ』とお上にいくら願いを出しても、動いてもらえなかったと言うことだ」
「お上・・・ってアンタの勤めている、奉行所じゃねえか」

 そう言って笑った坊主頭に頭巾をかぶったさ作務衣姿の男はみす太という。

「お上がこの男の訴えに心を動かされなかったとは信じがたい・・・何か有る」

 主水のその言葉にうなずいたのはまだ年端も行かぬ子供のような顔をした楢(ナラ)吉だった。

「オイラもそう思う」
「調べる必要が有りますね」

 知的な横顔を見せながら、有名な武家の子息である風五右衛門が続けて言った。

「じゃ、全員乗ったぜ、この話」

 みす太がそう言うと男達はまた、闇の中に消えていった。

 町外れの地蔵塚・・・・おそなえを置く場所に小判が5枚置いて有る。
 何処からともなく現れた男たちが、それを順番に一枚づつひいていく。

「一人一両・・・・安い仕事だな」

 主水は懐に小判を入れ、襟に巻いた布を寒風を避けるように立てる。
 小雪さえちらつく、早春の丑三つ時であった。

 こちらは名高い仏師、啄石の家。

「若い娘の命を吸ったこの石で、掘った仏像にこそ、本当の魂が宿る。芸術のため命を捧げることが出来あの娘たちもきっと満足して、極楽浄土に行ける事だろう」
「そんな理屈はたとえお天道様が許しても、俺達闇の稼業のモンにゃあ許せねえ」
「なに?」

 障子の向こうに影

チャララーン
チャチャチャチャチャーラチャーンチャチャラチャラーン♪

 トランペットのソロからテーマソングが流れる

ジャジャジャーンジャカジャカジャカジャーン

 音楽に合わせ、障子に写った影が踊る。

 若い娘が陵辱され、その果てに石を抱かされて庭の池に沈められる様を影が再現して見せる。

「なるほど、こういう訳か。なら問答無用、情けをかける必要もねえ」

 チャチャラチャラララチャチャラチャチャーン♪
 逃げようとした仏師に石つぶてが飛ぶ。ものの見事に6発全部頭に当たり、血を吹いて倒れる。

「仕留めたぜ」
「まだまだ、こんなもんじゃ娘の恨みは晴らせねえよ」

 からくり仕掛けの鳥のようなものが、倒れた仏師の目玉と股間をくちばしで射抜いて飛び去る。

「そうだな、生きたまま腐って朽ち果てて貰おうか」

 若侍が手にした玉を男の口にねじ込む。

「割れば身体を溶かす病がおまえの身体を跡形も無く始末してくれる、さあ、胃液で溶けるまであとどのくらいかな」
「待て、跡形も無く消したのでは娘の親たちも思いを遂げられたのかわからず終わる。ここは・・・」

 そういうとその男は手刀をスッと仏師の首筋に当て、スパアンと胴体から切り離した

「おのれの作った仏像に、本当の命を宿らせてやろう」

 翌日、仏師は自分が作った仏像が奉られている大きな寺の本堂で発見された
 その仏像の首とすげ替えられて・・・それでもその首はしばらく「助けてくれ」と叫び続け、そののちシュシュと音をたてて溶けていったという。

 下級武士の屋敷、主水が脇門をくぐりそって中に入ろうとする・・・と

「婿殿!!」

姑の、お度名が目ざとく見つける。

「夜を徹してのお勤めもご苦労ですが、世継ぎを作るという、中村家にとって最も大事なお勤めもゆめゆめお忘れ召されるな」

 そういいながらうなぎの肝を山ほど乗せた御膳を運んでくる
 その隣室から白い寝装束のお登理。

「あなったああ〜ん(はぁと)」

それを見て引っくり返る主水のストップモーション。

死ぬ前にちゃんと残そう我が子種

 というワケでなんか裏稼業っていうと時代や国を問わずこんな感じなんですよね。(笑)
 しかし「凶」って恐すぎ。これが英語で「アンラッキー」とかだと全然恐くない。イタリア語でもきっとそう。
 荒木先生特有の「イヤな感じ」がうまく醸し出されたこのエピソード、ちょっとやそっとでは終わりませんよね!!

 予想ですが、この「石」は呪われてます。(だれでもそう思うよ)ミスタに呪いが行きました。
 父親の「足」が悪いのも、実はこの石でやられたんですね
 実は父親は、娘の敵を討って欲しいと言うのではなく、この呪いを人に押し付ける為、ここに来たのです
 だから、なるべく「部下」にはこの話を聞かせたくなかった、何も知らない方が押し付け易いから。
 で、実際「呪い」によってケガしたり苦しんだり、死にそうになってるミスタを見てブチャラティは気が付きます。
「ミスタ!その石をオレに渡せ!オレが石を抱える!!」
 かくして「呪い」はブチャラティに。
 さすがに意志の力で自殺には追い込まれなかったが、「運命」には逆らえず、 とうとう死んでしまったブチャラティ。
 しかしブチャラティは「ただ死んだ」のではなく、ボスを破滅に追い込んだ満足感を抱いて昇天できた
 これが「眠っていた奴隷を起こす」つまり、受動的な立場であった「運命」を自分で望んでそうなる結果にするという事
 これが「奴隷の開放」という意味では無いでしょうか!
 ああ、もっともっとブチャやフーゴを見ていたい!
 エピローグだけでコミックス10冊!!(爆)
 アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!

 エピローグだけでコミックス10冊、かどうか解りませんが、まだまだ続きそうな事は確かです。ただ今週、「あの石で誰かが死ぬ」っていう予想、ありましたねぇ。何故? 確かにヘビーそうなブツではありますが、まさかそれがたたって………なんて事はないでしょう。
 「岸辺露伴は………」は、呪いの話でしたが、今回も呪いを人に擦り付けて生き延びる人々の話………なのでしょうか?


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