北京松下通信設備有限公司
GD92

2001年2月購入

中国でも携帯電話買いました。日本と違うシステムが結構おもしろいかも。

北京松下製 GD92
中国に始めて来て思ったのは「携帯電話を持ってないって不安だなぁ」という感想でした。でも、中国語なんて解らない(^^;)から電話する相手もいないし、別にいいっかな〜と思っていました。でもでも、中国滞在が長くなって言葉も多少覚えたし、そろそろ携帯でも・・・と思って買ったのがこの北京松下製の「GD92」です。

ここ中国の携帯電話市場はヨーロッパなどと同じGSM方式なので、「ノキア」、「モトローラ」、「エリクソン」といったヨーロッパメーカー製の携帯電話が多く、最近では「サムソン」など韓国メーカーも参集してきています。そんな中で購入当時人気があったのがこの「Panasonic」ブランドのGD92。僕がこの携帯電話を選んだのは、やはり日本の携帯電話に近いデザイン(一世代前だけど)と、割と安めの価格設定だったってところですね。

裏側
チップ装着部

日本ではもう完全にi-modeが主流で、大きい画面の二つ折りタイプが結構出回っていますが、こちらは当然i-modeなんぞ無いので、人気があるのは小型のタイプ。同じ二つ折りタイプでも日本のi-modeと比較すると二まわりぐらい小さいものが多いです。女の子なんかに人気があるのはモトローラやサムソンの小さい二つ折りタイプ(高いんだけど)で、これをネックストラップでぶら下げている姿は結構見かけます。最近は日本のi-modeと同形状のおっきい二つ折りタイプや、大きい画面の物も出回ってきましたが、画面はまだまだモノクロです。

加入電話チップ
加入電話チップ

日本の携帯電話は本体に電話番号などの情報を登録して使うタイプの物ですが、こちらの携帯電話は電話局(中国移動通信「CHINA MOBILE」とか)の発売している電話番号などの情報が記録されたSIMカード(ICチップ)を本体に装着して使用するタイプがほとんどで、このチップを交換することで新機種への交換をしたり、番号を変えたりと言ったことが出来ます。この辺は日本の携帯電話より便利かもしれませんね。

プリペイドSIM
プリペイドチップ

このSIMは写真のようにクレジットカード大のカード状態で販売されており、機種によってはそのままカードを差し込める物もありますが、大体は小型化するためにチップ部分を折り取って装着するようになっています。SIMの部分の大きさはスマートメディアの約半分ぐらいで、電極部分から見ると、一般的なICカードのチップを利用しているようです。このSIMにはいくらかの記憶領域(フラッシュROM)があり、電話帳などのデータを記録することも出来ます。

電話代カード
プリペイドカード

さらに、このSIMには「加入電話」と「プリペイド」の二種類があり、購入時に選ぶことが出来ます。日本でも最近はプリペイドが出回ってるようですが、ここ中国ではかなりプリペイド式携帯電話の普及率が高いです。と言うのも、加入方式のSIMは、自宅の固定電話の番号に登録して、同じ住所に請求が回るため、固定電話に加入していないとSIMを買うことが出来ないのです。そのため、自宅に電話がない場合が多い(宿舎住み込みで働いてるとか)中国ではプリペイドの方が普及するんでしょうね。

カードNo,と暗証番号
カードNo,と暗証番号

プリペイド式のSIMは本体とプリペイドのカードがセットになった物。SIMを本体に取り付けた後、フリーコールのサービスセンターに電話してカードNo,と暗証番号を入力し、プリペイドの料金を補充する方式です。残りの電話代がいくらあるかを確認しないと急に通話費切れなんて事になりかねないので注意が必要ですが、固定電話を持てない外国人とか住み込み労働者なんかには凄く便利です。僕も会社でSIMを買ってもらうまではこのプリペイドタイプを使ってました。

バックライト
バックライト

さて、今回買ったGD92ですが、i-modeになる前の日本の携帯とほぼ同じ機能を備えていると思います。着信音作成機能があったり、バックライトのカラーが変更できたり、着信番号ごとに着信音を切り替えたり、ショートメールが出せたりします。着信音は和音の物が何種類か登録されているんですが、自分で作成する場合は和音にはなりません。ついでに言うと、NET接続して着信音をダウンロード・・・てな機能もありません。ですが、WEBにはいろいろな人が作成した着信音のデータがアップロードされているので、僕はこれを入力して着信音にしてます。

言語切り替え
言語切り替え

こういういろいろな作業をするのに中国語の画面だと結構わかりにくいんですが、表示画面の言語が簡体字中文、繁体字中文、英文の3つで切り替え可能なため、操作方法で戸惑うこともほとんどありません。まぁ、説明書は中国語なんですが、基本的な操作方法は日本の携帯と変わらないですし、中国語と言っても漢字を読んでいけば結構意味が解るので、何とかなってます。

面白いのが、単体でPOP3のメールに対応してる事。まだ試したことは無いんですが、きちんとプロバイダーのダイヤルアップ設定と、メールアカウント・パスワードの設定があるので、通常のメールアドレスで使えるようです。日本語で受けたらどうなるかとか、添付ファイルがどうなるかとか疑問は多いですし、使っている人がどれだけ居るかは知りませんが・・・(^^;)。

日本でもそうでしたが、E-mailベースのメールが普及する前は接続キャリアごと独自のショートメッセージサービス(SMS)が普及するようで、ここ中国でも「短信息」と呼ばれるSMSが普及しています。日本と異なるのは、携帯電話キャリアである中国移動通信と中国聯通の双方でメッセージのやりとりが出来るようになっている(上海他大都市のみらしい)と言うことです。最近では僕もこの「短信息」を結構利用しているのですが、入力が英数字か中国語(ピンイン入力)のため、結構勉強になったりしてます。




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