上海で見つけたメーカー不明のメカニカルテンキー


上海電脳城で見つけたメカニカルスイッチのテンキーです。お店のおねーちゃんによれば、「機械式で作りも良いし今は滅多にこんなの売って無いよ!」との事でしたが、作りはどう見ても良くありません(^^ゞ。完全に中国製で「GOC」と言うメーカーらしいのですが、裏を見てもFCCIDも無く、どういうメーカなのかはさっぱりわかりません。箱の表記から察すると今回買った18keyのPS/2モデルの他にUSBモデルやキー数の違う物も存在しているようですが、売り場では見かけませんでした。


キートップを外してみました。やはりスイッチはALPSのコピー品で、クリックタイプです。画像はありませんがスイッチ内部を分解したところ、接点部分がかなり簡素化されている物でしたが、クリック音を出している板バネはALPSの物と大差ない構造になっておりました。


ガワを外すと、キースイッチがしっかり鉄板に固定されているのがわかります。鉄板もむき出しではなく、厚手の黒い塗装がしてあり、思ったよりもしっかりした構造です。対照的にキートップ成形はかなり雑で、バリがあったりEnterキーが曲がっていたり、表面の文字表示もレーザー印刷になっていて、安っぽい印象(実際安いんですが・・・)を受けます。キー配列は特殊で、F1〜F4キーまであるかわりにNumLockキー、+、−、/と言ったテンキーで通常使用するキーが無く、かなり「使えない」配列です。


横から見てみました。きちんとステップスカルプチャーになっていますね。鉄板の厚みは測っていませんが1mmぐらいではないでしょうか。


コントローラチップです。最近の安いテンキーパッドのように樹脂で固めてあるチップではなく、フルキーボードのようにしっかりとICがのっています。この「SAS」と言うメーカには聞き覚えがありませんが、きちんとしたICが付いているのには通常はテンキーにないF1〜F4のキーが付いていることと何か関係があるのかもしれません。


基板裏側。基板材質はごくごく一般的な紙フェノールの安めのタイプです。スイッチがのっていない部分にもパターンがあったりしますので、同じ基板を使う物でキー配列には何種類かあるのでしょう。




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