RICOH GR DIGITAL

デジタルコンパクトの決定版?
1/1.8CCDだろうと、やはりGRはGRでした。

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え〜、このあとだらだらと話が続きます。管理人のGR DIGITAL独善インプレッションだけ読みたい方はこちら

伝説のコンパクト復活

GR DIGITAL 昔、GR1というコンパクトカメラがありました。折しも、高級コンパクトがブームになっていた時期でもあり、ミノルタ・京セラ・Nikonからもそれぞれ高画質をうたったコンパクトカメラが発売されており、コンパクトカメラとはいえカメラ好きにはたまらない機種がたくさんありました。その中でもRICOHのGR1は、コンパクトカメラといえども侮れない画質に、プロが一眼レフのサブ機として使うことがあったりと、折り紙付きの性能でした。

このGR1、GR1→GR1S→GR1Vとモデルチェンジを重ね、派生機として21mmレンズのGR21が発売されたり、そのレンズ描写の良さから、GRレンズがLマウントで単体販売されたりと、コンパクトカメラとしては息の長い製品になりましたが、コンパクトカメラの急激なデジタル化に押され、2001年9月発売のGR1Vを最後に、その販売を終了してしてしまいました。

そんな高級コンパクトを出していたRICOHも、デジタルカメラでは草分け的な存在で、古くからデジタルカメラを販売してますが、いつになってもデジタル版のGRは発売されず、銀塩GRを知るカメラファンの間では、デジタル版GRを望む声が大きかったのです。そんなユーザの声に応えて、満を持して発売されたのがこのGR DIGITALです。

どーしてまたGR?

管理人が初めて買ったデジタルカメラはOLYMPUSのC-1400L。こいつは上海出向時にも連れてきたんですが、やはり大きさがネックであまり持ち歩かなくなってしまいました。当時、まだフィルムのカメラも健闘していて、APSフィルムを使うCANONのIXYがすごく小さく、その大きさに憧れていました。

そこで管理人は「IXYと同じぐらい小さいデジタルカメラが出たら買おう」と決めて、発売とほぼ同時期に初代IXY DIGITALを購入、デジタルカメラを常に持ち歩くようになったのです。その後も、いくつかコンパクトデジタルカメラを所有してきましたが、購入基準は「大きさ」。とにかく常にポケットやバッグに入れて持ち歩ける大きさが重要だったのです。

コンパクトのデジタルカメラも日に日に進歩し、バッテリー寿命や画質などが改善され、かなり高画質での撮影が出来るようになりました。ただ、どうしても満足出来なかったのが「広角側がフィルム換算で35mm相当」というレンズの画角。コンパクトカメラは一部機種を除いておしなべて35〜105mm相当のズームレンズが搭載されていて、風景やスナップなどを撮りたいときに、引きが足りない事が結構あったのです。

確かに広角側が28mm相当程度のレンズを搭載したデジタルカメラは有りましたが、持ち歩きに便利な大きさの機種は無く、どちらかというとコンパクトの中でも大柄で、作品撮りにも使える高機能な物ばかりでした。そんな中でGR DIGITALは28mm相当の単焦点レンズを持ち、持ち歩きにもさほど不自由のない薄型のボディ、コマンドダイヤルで操作出来るマニュアル機能、ブラックの渋いボディと、管理人の物欲をくすぐる要素満載だったわけです。

ちょっと高いお買い物

実はこのGR DIGITAL、発売以降あまり良くない噂が飛び交っていました。「片ボケする」「突然起動しなくなる」などなど、どうも初期不良が非常に多いようなのです。そんな訳で、購買意欲をかき立てられつつも、中国滞在で購入後の交換もままならない管理人は、なかなか購入に至らない状態で過ごしていました。

この時期、どちらかというとD70に使える超広角ズームに購買意欲が傾いていたんですが、デジタル一眼レフは気合いを入れないと持ち歩かないし、管理人が唯一日本でお買い物出来る一時帰国時には、初期不良情報もだいぶ落ち着いて来たと言う事もあり、「D70の広角レンズを買ったと思えば」という事で、GR DIGITALの購入に踏み切ったのです。

このGR DIGITAL、価格的には安めのデジタル一眼レフが買えるぐらいの値段ですので、広角レンズの代わりと言うにはちょっと高いのですが、普段持ち歩いてスナップにも使えますし、D70と一緒に持ち歩いて広角レンズの代わりにも使えるし、何と言ってもコンパクトの中では抜群の質感、デジタルにしては珍しい、所有感のあるカメラです。

さて、ここからは管理人が書きつづるGR DIGITAL独善インプレッションです。長くなりますのでこちらへどうぞ。