結局GRってどうよ?
銀塩GRはボディの作りや性能など、カメラ好きを十分満足させてくれるカメラでした。GR DIGITALはこの銀塩GRの地を受け継ぎ、製品サイクルの早いコンパクトデジカメの中では異彩を放っています。撮影された画像が高画質なコンパクトは他にいくつでもありますが、カメラとしての所有欲を満足させてくれるコンパクトというのは希有な存在と言えるでしょう。
そんなこんなのGR DIGITALですが、ここまでで書かなかった、管理人的にはちょっぴり満足できない点がいくつかあります。それは
- RAW撮影時の書き込みが遅い。
- ホワイトバランスがマゼンタ寄り。
- 高感度時のノイズが多い。
- 長秒撮影時のノイズリダクションがOFFに出来ない。
てな所です。ホワイトバランスに関しては、知り合いのブロガーさんからも報告があり、メーカーで調整を行ってくれるそうなのですが、管理人は中国在住なのでそうもいきません。RAW撮影して後調整してもいいんですが、RAW撮影時の書き込みは10秒以上かかるので、スナップなどではJPEGに頼らざるを得ないのです。これがD70の倍くらいの時間で書き込み終わってくれると申し分ないんですけどね。
ノイズに関しては賛否両論ありますが、ISO400以上はちょっとノイジーな気がします。基本的に低感度=高画質なのはフィルムもそうですが、昨今のデジカメはこのノイズをうまく処理している物が多いので、どうしても比較してしまいます。ただ、ノイズの出方が悪くないので、ノイズが乗っていても絵になるところはさすがです。
GR DIGITALはマニュアル撮影で長秒露出も可能なのですが、出てきた絵を見る限り、どうも強力なノイズリダクションがかかっているようで、点光源が丸く写らず、4画素まとめたように四角く写ってしまいます。説明書なども読んでみたのですが、どうもこのノイズリダクションは解除できないようで、長秒撮影時は独特の画像となってしまいます。
ま、なんだかんだ言っても結構気に入ったカメラで有ることは間違いないのですが、この当たりの改善が行われたりすると、もっといいカメラになるのかなぁと言う気がします。カメラ自体は凄く良いのですが、管理人の腕の方がなかなか追いつかず、GRでいい作品が撮れていないってのが一番の問題かもしれません・・・。