透先生の第9弾

投稿者 透 日時 1997 年 7 月 26 日 11:31:37:

…明日のイベントの新刊(コピー本)の原稿全く手え付けてないんですけれども現実逃避。しかも仕事中…はいつものこととして。(おい?)



「目が覚めると、いつもちゃんと朝が来るのを不思議に思ったことはないか?」
 いつものように花を買った後、何気ない風に雑談の中にそんな奇妙な質問を混ぜた。
「なあに?それ。」
 確かに、ソルジャーとして戦いに赴く日常を送っている彼にして見れば、ありえないことではないだろう。常に死と隣り合せで戦っている、いつ命を落としても不思議はない職種の者ならば、考えることかもしれない。だが、今疑問を呈したこの男には、いかにも不似合いだった。もちろんエアリスも、休みや合間をやりくりしてどうにか顔を見せにやってくるザックスのことを全て知り尽くしている訳ではないから、もしかしたら彼の別な1面なのかもしれない。
「そう言った奴がいるんだよ。」
「あ、やっぱりザックスが言い出したんじゃないんだ」
「やっぱりって何だよ」
「…不思議に思ったことは、ないけど」
 長い髪を揺らして、ふと視線を遠くにやる。
「でも、うれしいと思ったことは、あるよ。朝が来て、ちゃんと呼吸する自分がいて。…生きてるのが、分かって。泣きたくなるくらい、うれしいとき。」
「ふうん?」
 エアリスは、わざと「誰が」の部分を省いて言った。きっと本人がそれを理解することはないだろうけど。凄く、うれしかったことは、きっと分からない。
「…生きてね、お願い。」
 小さなつぶやきも、届かないだろうけど。
「あ、もうこんな時間!かえらなきゃ、お母さん心配してる!」
「送ってくよ、そこまで。」
「ありがと、ザックス。」



…今「プシューコポンプ」という単語のギリシャ語の綴りを調べてて「男色する」という単語に行き着いてしまいました…何故。
話の遠さに無関係な話で逃げを打って見ましたが(苦笑)
私昼ナイツの中で一番リミットレベルが低いという自信があります(笑)


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