透先生の第1弾
”平和な妄想・純文作家編”

「ザックスさんが見えられましたが・・・」
 遠慮がちに障子戸が開けられて、クラウドが声をかけた。文机を前に座っているセフィロスの周りには丸められた原稿用紙が散乱している。
腕は胸の前で組まれたまま、万年筆はここしばらく原稿用紙の上を走ることはなかったと見える。
おそらく、クラウドの声も聞こえてはいるのであろうが、ただじっと黙ったままセフィロスは座っていた。
「・・・・・・。」
 小さくひとつ、溜息をつくとクラウドは入ってきた時同様、静かに戸を閉めた。
「すみません・・・まだのようなんです」
 隣室で待機していた陽気な編集者に、心からすまなそうに報告する。ザックスはからりと明るく笑って、
「構いませんって、明日の朝に間に合えばいいんですから」
「それってつまりザックスさんが届けるってことでしょう?本当に大丈夫なんですか?」「もっとひどい締め切りの人もいますから。先生はましな方ですって」
 それに、彼はここで出される緑茶と堅焼きが気に入っていた。夏場になると麦茶と水ようかんに変わる。
セフィロスは比較的締め切りに対して誠実であるし、何より質のいい文章を書く。ここの担当になって本当に良かった、と思う。


・・・なんでしょう、これ・・・(;;)
以前、友人と「旦那が純文作家って、良いよね〜」と盛り上がったのを思い出して書いてみたんですが純文作家セフィロス・・・凄いミスマッチ・・・
きっとエアリスは童話作家でしょう。
しかしこのクラウドってもしかしなくても「奥さん」なんでしょうか!?
(・・・自分で書いておいて・・・^^;)


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