とり頭先生の第2弾


すみません、またしても2重書き込みしてしまいました(泣)マスタートンベリ×クラウドは透さんにお任せします…。私には文才無いので、ヴィン×クラ+マスタートンベリでカンベンして下さい(汗)

−−−−−−−−こっから先が反省文!−−−−−−−−

この星で最北に位置する島にその洞窟はあった。いや、洞窟というよりは大地に穿たれた巨大なクレーターとでもいうべきか。穴の縁から深淵を覗き込んでも、全く底が見えない。ただ霧が広がるばかりである。
人の手も入らぬその場所は、ライフストリームの噴出によるエネルギーに満ちており、その結果モンスターにとって格好の住処となっていた。危険を恐れて島の住民達も近寄ろうとはしない。
クラウド達とて、メテオ阻止の為でなければ、あえてそのような場所に足を踏み入れることは無かったであろう。…しかし、この最深部にセフィロスがいるのだ。苦戦のすえ洞窟の中心部まで辿り着いたクラウド一行は、決戦に向けて万全の準備を整えた上、更に万全を期するべくテントで休息をとる事にした。
休息といっても、見張りを立てて交代で仮眠を取るくらいしか出来ないが、それだけでも疲労の度合いが大きく変わるのだ。
公平なクジによって、最初の見張りに立ったのはヴィンセントとクラウドだった。

「…………」
「…なあ、何かしゃべってくれよ、ヴィンセント」
「…何故だ?」
極度の緊張を保ったまま長時間何もしないでいるのは、結構辛い。だいいち退屈であるのだが、孤独に慣れたヴィンセントは気にならなかったようだ。
「理由なんて別に…ただ、明日の事を考えてると何か落着かなくて…」
「…まだ、何か迷いがあるのか。」
それは暗にセフィロスの事を指していたのだが、クラウドはきっぱりと首を振った。
「いいや。それはもういいんだ…俺はあいつを倒す。でも…」
「…でも?」
「………ごめん。何でもないよ。」
もし、力及ばなかったら?という言葉をクラウドは飲み込んだ。それは不安を煽るだけの言葉だ。リーダーである自分が弱音を吐くわけには行かない。
急に押し黙ったクラウドに、ヴィンセントは溜息をつくと近づいて軽くキスをした。
「わっ…!び、ヴィンセント!?」
「…元気が出るおまじないだ。」
「何言ってんだ!あんたが元気になるだけだろ!」
「……お前も元気になったじゃないか…」
真っ赤になりながらわめき出したクラウドに対し、何が悪かったのか判らないという感じで、少し困ったようにヴィンセントは首を傾げている。それを見ては苦笑するしか無かった。
(…不器用なんだか大胆なんだか…)
幾度も死線をくぐるうち、クラウドの中でヴィンセントの存在は必要不可欠になっていた。ヴィンセントの方も彼を拒まなかった。…彼が側にいなければ、身体の内から響いてくるセフィロスの声にあらがえなかったであろう。
こんな状況でも彼のキス1つでその気になっている自分は、昔に比べて精神的に逞しくなったと言っていいのかな…(笑)などと考えながらクラウドはヴィンセントのマントを引き寄せると、囁くように呟いた。
「…もっと元気させてくれよ。」
返事は、再度降りかかる甘いキスだった。


「クラウド…」
「…判ってる…んっ…」
すぐ隣りで休んでいる仲間を起こさぬよう、ひそやかに愛を交わす2人だったがもちろん、見張りとしての役割を忘れた訳ではない。かなたの岩陰から近づくモンスターの気配に気付かぬ2人ではなかった。油断させて、攻撃範囲内に入って来た処をアルテマあたりで殺ってしまおうと思っていたのだが…
「…初めて見るタイプだね…」
「ああ…見かけは小さいが…どんな能力を持っているのか…」
「なんか、こっち見てるよ…あっ…そんなトコ…」
そのモンスターは一向に攻撃してこない。よちよちと蛇行しながらこちらに向かって来る。何故か手に持つランタンの為、2人の営みは一層はっきりと照らし出された。
「…落着かないな……あれを殺してからにしないか…?」
「…攻撃性のないタイプだったら…無闇に殺すのは可哀相だよ…」
羞恥心を沸きおこしたのはヴィンセントだけだったらしい。見られている事で、クラウドはいつもより燃えていた(笑)
ヴィンセントもクラウドがそう言うならばと、行為を再開する事にしたのだが…
そうこうしている間に、モンスターはどんどん近づいて来て、とうとう2人の真正面にまでやってきてしまった。興味を持ったのかじっとこちらを伺っている。
…何か考えている様子だ。
「あっ…ヴィンセント…もっと…見せ付けてやろうぜ…」
全然気にしていないクラウド。
「…………。」
一方ヴィンセントは、もう余裕がないので周囲を気にかけていられない(汗)
モンスターの目がきらりと光った。

「みんなのうらみ!」
一瞬でヴィンセントを再起不能にされた後、文字どおり死ぬ思いでマスタートンベリと闘うハメになったクラウドだったが、それは自業自得なのだった。


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