たぬねこーほんぽ先生の第4弾

投稿者 たぬねこーほんぽ 日時 1997 年 8 月 21 日 20:28:33:


続々「夜の回収者」


 滝の裏は涼しく、水際の岩は人工のコケに被われその上にシダが厚くおい茂っていた ザックスはセフィロスをそこに座らせて唇を軽く合わせながらガウンを腰に留めている紐を解いた。
 セフィロスはじっとされるままになっている、甘える時にはいつもこうだ、ザックスからしてくれるのを知ってて待っている、そんなセフィロスがザックスには嬉しかった、世界中セフィロスが甘えられるのは自分一人だ。
 ザックスは自分の腰に巻いた布をはらりと外した。


(し・・・っ)クラウドがラムザに指を唇に当てて静かにするように合図する。
 見つけた二人は丁度キスをしながらお互いの身体に手を回す所だった。物影から伺う。

 ザックスはセフィロスの背中に力強い腕を回し、鎖骨に添ってゆっくりと唇を、舌をはわせて胸元を甘く噛む。
 片手はセフィロスの滑らかな胸から脇腹を撫でまわし、太股へと降りてから内腿、そして引き締った下腹部へと戻る
 なぞる手が巧みでわずかに中心に触れた快感がいく倍にでも増幅され感じやすくなる。
 はぁっとセフィロスのばら色の唇から吐息が漏れる。瞳が潤み視線があわさらなくなる。
 自然に足を開き、背をのけぞらせ、身を後ろに倒そうとした。
 ザックスがそれを抱きとめて、今度は自分の膝の上にまたがるように乗せて岩から降ろすと膝で立たせた。
 骨盤の窪みを舌でなぞり中心に向かって滑らせてゆく、片手はもう果実にかかっており片手だけでセフィロスの腰を支えている、舌が中央の花芯を捕らえて吸い上げた。

「あ・・・・・っ。」
セフィロスはザックスの黒髪に手を差しこんで愛撫するようにかき混ぜながらのけぞった。
 腰が快感に前に突きだされ、ザックスが口の中に全てを受け入れ愛撫するのがわかる。
 そのまま散々舐めまわされ唇で根元を閉めつけられ擦り上げられ軽く歯まで立てられて、セフィロスはもう力が入らなくて立って居られなくなってしまった。
「あっ・・・・・あぁ・・・・・ザックス・・・・・。」
「したいか?セフィロス?」
 ザックスが花芯から唇を離し、唾液を指でセフィロスの後ろの窪みに塗り付けながら聞く。
「・・・・・・。」
 セフィロスはやっとの想いで頷いた。
 ザックスの指がセフィロスの中へ突きたてられる。
「あ・・・・・・・・・・・・!ひ・・っ!」
 セフィロスの身体の震えに呼応して、銀の髪がさぁっと揺れた。
 ザックスはそのまま構わず指をうごめかせる、あぐらをすばやく組むと腕で腰を捕らえたまま自分の物の上に引き寄せながら。
「ん・・・・・・く・・・っ。」
「来いよ、セフィロス、俺の上に。」
 自分の物に指を突きこんだままの部分を導く、指を抜いて片足を抱え上げ自分のそれをあてがった、貫く。
「あぁっ!・・・・・・・・うっ・・・。」
 セフィロスは早くも二人を繋ぎあわせている部分を動かしたがる、それを押さえつけてザックスは再び首筋に、
 華奢なあごに、頬に、秀でた額に、閉じた目蓋とまつげに、薄い奇麗な唇に、優しい口づけの雨を降らせた。
 セフィロスの中が潤んでくる。愛されている充実感と幸福、それに快感に。
「愛してる・・・・・セフィロス。」「ザッ・・・ク・・ス・・・。」
 ザックスの身体にも快感と幸福感がじんわり広がって来る。セフィロスが切ない目で見た。懇願する目で。
 ザックスはセフィロスの腰と太股をしっかり抱えこんだ腕を揺らしはじめた。

 茂みの影から二人はじいっと見ていた。大人の力強い身体が睦みあうのを。
 滝壷の音でほとんどかき消されてはいるが、かすかに甘い嬌声が聞こえてくる(はっ・・・あっ)

 聞いているだけで興奮してくる、身体の底が熱くなる。
(ああいうふうにやればいいんだろうな)クラウドは腕の中のラムザを見た。
 ラムザは二人から目を離せなくなってしまったらしい、唇が半開きになっている。息が荒い。
 密着しているラムザの心臓がどきどき言ってるのがわかる。

(あっ!あぁっ。)
 また声が耳に届く、身体の奥の熱い物を刺激されてクラウドはたまらなくなった。
 急いでその場から少し離れた所に移動する。
「クラウド?」
「ラムザ、俺達もしよう!」
 クラウドの蒼の目が熱っぽぃ光を宿してラムザを見る。ラムザは頷いた。

 横たえられ、ガウンをはだけられた、クラウド自身もすぐにガウンを脱ぎ捨てる。
 すでに二人の物は昂ぶっている、前技は余り必要ないと思えた。
 クラウドはラムザの物を掴んで指を滑らせた。「あ!」ラムザが声を立てる、それを無視していきなりくわえた。
「あっ!そ、そんな!あ、ひ!」声が一気に高くなる、クラウドが舌を口の中のそれにきつく絡ませたのだ。
「あ、やめ、やめ・・て!クラウド!」身をよじりながらの懇願にクラウドが口を離した。
「ラムザ・・。」ラムザは目に涙を浮かべている、いきなりやろうとしてショックが強すぎたのだろうか?
 本当は強すぎたのはショックではなくて刺激だったのだが、クラウドは悪かったと思った。
 ラムザの横に身を寄せてキスをし、口の中舌を差し入れて唇の裏まで舌をはわせてやりラムザの舌を吸いあげる。
 口の中を優しく犯されてラムザは興奮しながらも安心して身体の力を抜いた。

 クラウドはやはりゆっくりする事にして今度は優しくラムザの肩を抱き、片手でまだ快感が残っている物を包みこんで軽く軽く擦り上げる、熱くなる吐息に(感じているんだ)自分のやってる事に確信が持てる。
 そのままずっとイく寸前まで登りつめさせてからすれば・・・、そう思った時計算違いの出来事が起こった。

 ラムザがクラウドの物を掴んでしまったのだ。きゅっといきなり強く閉めつける。
「あっ!」思いがけない反撃、いや、ラムザは自分だけがしてもらうのも悪いと思うのが半分、それにクラウドにもっと触れたいという想いが押さえきれなかっただけなのだ。

「ああぁっ!」
 ラムザの無我夢中の稚拙な愛撫にクラウドは慌てた、自分の方が先にイかされてしまっては困る!
 ついこちらもさっきより激しくラムザを握った手を動かしてしまう。

「あん、あぁん!」
 さっきから感じさせられっぱなしで快感が十分に湧き起こされていたラムザはいきなりの激しい愛撫にも応えて腰を擦りつける。快感に悶えながらも手は愛しいクラウドの物から離れない、まだ限度を知らない手がそれを強く握り閉める。

「うっ・・く。」
 少し痛い、クラウドは却って快感を押さえつける事が出来た。ラムザを愛撫する手を緩めながら耳もとで囁いた
「ラムザ、少し手を緩めて、痛いよ。」「・・・・・・・・・あ、っ、ごめ・・ん。」ラムザは手をひっこめた。

 息がはずんでいるラムザにクラウドは思い切って「押し」に出た。
「俺の方からしてあげる、した事無いから下手かもしれないけど、いい?」ラムザは驚いた、
「僕が初めて?」自分よりずっと経験が多いんだと思っていた。「うん。」
 嬉しい、恥ずかしくて口には出せないけど。ラムザはゆっくり頷いた。

 クラウドの手が背後に回る、丸い丘を撫でまわした後ゆっくりと尻の窪みから手が降りて後ろの窪みをま探って探しあてる。
 ラムザは反射的にびくりと身体を固くした。

「力、抜いて、俺に任せて。」
 そう言われて下肢からやっとの想いで力を抜く、
 触れられる度に力がまたこもってしまいそうになるのを必死で押さえつけながら。


 ぴくっ、ぴくっと小さく動く身体にそそられながらクラウドはラムザの足に手を回して開かせた。

 そぉっと膝を立てさせるとラムザはガウンを握りしめて目を閉じた。
「か、髪。」「え?」
「髪の毛・・・・ほどいて。」「あ。」
 ラムザの髪の毛はまだ束ねられたままだった、興奮していて気付かなかった。(俺って鈍感だ。)
 ほどくとさらっと奇麗な髪の毛が広がった。ラムザの髪をおろした顔を見るのは初めてだ。
「ラムザ・・・・・可愛い。」髪を手に取り耳元に口づけた。

 それからは夢中だった、ちゃんと痛みが無いように濡らした所までははっきり覚えている指を・・・差し入れてラムザの中をさぐりゆっくり動かそうとしたと思う。
 でも自分が昂ぶっていてとてもじっくりなんてしていられなかった。
 ラムザはどんな顔をしていただろうか?顔はそむけていたっけな?
 声が耳に残っている、立てつづけに上がる甘い声が。
「あ、ぅ、ひっ!」
 痛くないといいけどなとか思いながら俺は夢中で腰を動かしていた
「はっ、ああぁん!」
 顔を見る余裕も無いのに声だけが耳に入ってきて
「んんっ!はぁん。」
 いや、やっぱり見ていた、覚えている、ラムザの顔。ほどいた髪から癖毛が所々
「あっ!あぅっ!」
 付き出てひらひらと俺の動きに合わせて踊っていて、ああ、こんな髪だったんだって
「あ、あ、ぁ!!!」
 俺はこんな時になんでそんな事を考えるんだろうとか思っていたっけ

 自分も抱かれている時にはいつもこんな声を立てるのかな、とか思った癖に抱いている時にどんな声を出したか全然覚えていない、ただ何度かラムザに「大好きだ。」「可愛い。」って繰りかえしたのを覚えている。
「愛してる。」ぐらい思いついても良さそうな物だと我ながら思う。

 終わった時にもどういうふうに終わったのか無我夢中で何が何やらわからなかった、聞くわけにもいかないし。
 少し気まずいのでセフィロス達の所へ戻ってみたら、あちらはまだやってる真っ最中だった・・・・・・(汗)。
 ザックスが体力底無しなのを忘れてた、ますます気まずくなって(俺ちょっと早過ぎたのかな?)とか馬鹿な事考えながら急いでその場をラムザを連れて離れた。


「クラウド達、行ったみたいだな。」セフィロスの腰を動かす手を止めずザックスがにやりと笑ってささやきかける。
 セフィロスは答えの代わりに目を閉じたまま少しむっとした表情でザックスの背に回した手に力を込め、赤銅色に日焼けした肌にばら色の爪を思い切り立てた。
「つっ!」痛みに顔をしかめながらザックスはまたにやりとする。
 セフィロスは行為の最中にはザックスが他の人間の事を考えるのを嫌がった、自分の事だけを考えて欲しいとあからさまな嫉妬を示す。そんな所まで可愛いと思わずにはいられない。
「セフィロス、お前の事だけ考える、だから感じる顔、見せて。」
 少しうつむいた顔を、首筋を、顎を軽くついばんで上を向かせる。
「本当に・・・・・可愛い。」無茶区茶にしてやる合図に甘い喘ぎの漏れる唇に舌を差し入れた。


「にーちゃんたちガウン着たまま入るのけー?」話しかけてきた男にクラウドはそっけなく返す。
「悪いか。」「いやー悪くないけどめんずらしいと思ってのー、所でそっちのにーちゃん・・・・。」
 クラウドは男に剣呑な視線を向けた。男がびびって後に引くほどの。
 ラムザを自分の身体の影に入れてガードする、ここは壁で仕切られた小さな濁り湯の一角。
 ラムザが紫色に染まった湯を珍しがって入りたがったから入ってみたのだが、どうやら湯に隠して怪しげな事をするのがたむろしてるらしい。(さっさと出てしまおう)
 周りに油断なく視線を配りながらラムザを守ってドアから出た。
 セフィロスに近づく奴等にいつもザックスがあんな剣呑な視線を向ける気持ちがわかった。
「変な所に入っちゃったみたいだね、御免ね。」
 そういうラムザはもう気まずい気分をひきずってはいないようで、ほっとした。

「よう!見ぃつけた!」いつでもどこでも陽気なこの声の主はザックスだ。もちろんセフィロスも一緒だ。
 見つけたも無いもんだけど、知らぬふりで返事をした「長湯したら俺少しのぼせちゃったよ。」言い訳モード。
「ん?そうか、川のほう行けば涼しいとこあるぜ。」苦笑いするクラウド。(それは知ってるけど)
 セフィロスはラムザと話していた。
「ラムザ、ここは気にいったか?」「ええ、とっても!」「これからどうする?」「ええと・・・。」
「やる事やったら腹減ったから部屋に戻ろうぜ!」恥ずかしさを知らないザックスの爆弾発言が炸裂した。
 ばこっ!小気味良いくらい見事な音がした、セフィロスが思いっきりザックスの頭を殴ったのだ。
「たく・・・・・・お前はっ!」自分を抱いている時の細やかな心配りとは人が違い過ぎる。
 顔を真っ赤にしてぷんぷん怒っているセフィロスをまだ涙目のザックスが懸命になだめる。
「ごごご御免!そういうつもりじゃなくってさ!」
「知らん、もうお前なぞ!!!」
 ずんずん部屋の方へ歩いてゆくセフィロスの後を慌てて追うザックス。
 そんな二人を見てクラウドとラムザは顔を見合わせてこっそり笑った。

 部屋に戻ると冷たく冷やされた酒のボトルとジュースが数本、氷の入ったアイスサーバー、 それに果物と軽食の盛りあわせが用意されてあった。早速ザックスが飲み物をサービスしてくれ自分自身もばくばく盛りあわせを食べる、その幸せそうな笑顔にセフィロスが苦笑する。
 クラウドとラムザも仲良く一緒に座っておしゃべりしながら楽しく食事をする。
(ここっていいなぁ、何もかも忘れて幸せになれそう。)ラムザはうっとりとクラウドに寄りかかってつぶやく。

「僕・・・・ここに居てもいいかなぁ。」
「ずっといろよ!ラムザが居てくれると俺嬉しいよ。」クラウドの顔にぱあっと喜びが広がる。
「そうするがいい、歓迎するぞ。」セフィロスが酒のグラスを傾けながら微笑みを向けてくれる。
「俺も賑やかになんのは嬉しいな。ま、よろしく。」ザックスが差しだした手を、ラムザは握った。


 再びその頃・・・・・・・・

 かさかさこそこそと無気味な一団は人目をひきまくって「こっそり」移動してゆく。
 ゴミ袋は脱がないで、ゴミ袋をかぶった頭の上に温泉マーク入りの日本手ぬぐいを乗せている。
 これでどうやら完全に入浴客に紛れこんだつもりらしい。
「ふふふふふふふこれで完璧ね、これなら理性も戻らずに済むし、ちょっち暑いけど、ダイエットと思えば。」
「男湯なんて生まれて初めて!!!ああっ!セフィ様はどこかしら、ま、まさかもう出たとか!?」
「それはないぞなもし、入り口からは連絡無いし、裏口が無いのはきっちり確かめた!後は見つけるだけ!」
「ザク×セフィ×クラ×ラムはどこかしら〜〜〜インフォメで呼びだしかけちゃおうかなぁ。」
「そんな事やったら逃げられちまいますぜ!」「誰かの名をカタるのよ、そーね、ルーちゃんの名でも。」
「社長の呼びだし・・・・・却って警戒されそうな。」「そーかなぁ、いいアイデアだと思ったんだがなぁ。」
「皆様提案があんですけども、いいですかぃ?」「なぁに?」「このまんまじゃラチがあきゃしねぇ。」
「こうやって固まっていても、ここは広いし、風呂は多い、手分けして探したほうが早いんじゃないんですかぃ?」
「それもそうですわね。」「む、たーしかに。」
「だったらここは一つ、誰かが見つけた時点でリュニオンモードをかければ一発で招集できますぜ。」
「幸いこちらは人数はいる、閉鎖された空間だし、逃げても回りこんで誰か一人捕まえれば後はこちらの勝ちですぜ。」
「それがもしクラなら全員が自動的に釣れますからね。」「ラムを釣ればクラ。」「セフィを釣ればザク、クラ。」
「ザクを釣ればセフィ・・・・くくくくく、がってんですわ!では皆様っ!!!」
 生ゴミ達はわらわらと散らばっていった。


 地下の魔晄温泉炉にはグングニルの槍が付き刺さっていた。
 槍の刺さった所からより多くの魔晄が湧きだしている、衝撃で魔晄の源泉を刺激したらしい。
 温泉の温度が少しまた上がった。


「なぁんか変じゃねーのー 暑くなったよーな気がするしー?」
「「真夏」モードにしてあんだろぉ、もうすぐビヤガーデンの時間だから。人工太陽落ちるからさー。」
 ごぼごぼざばーー。「わぁっ?!」「ひぃっ?!!」レゲェやサーファーが事態を掴みかねて悲鳴を上げる。
 波間からたくましい戦馬に乗った騎士が浮上する。
 騎士は周りを見回すと何事も無かったかのように砂浜にあがり、ジャングルに消えていった。
 かぱっかぱっと砂浜に蹄の音と跡を残して。
 ラムザの空間を越えての移動とかちあって発動が大幅に遅れてしまったオーディーンは 自分が落としたグングニルの槍を探しに来ていたのだ。

 ジャングルに足を踏みいれた、『・・・・・・・ここにも無い。』水底のリヴァイヤサンも知らないと言ってたし。
 つるっ! 何かを踏んづけて思いっきり転ぶ、いや、オーディーンじゃなくて愛馬スレイプニルのほうが。
『どうした?!』『何か踏んだ、足が2本足りないとバランスが・・』バナナの皮が落ちていた。
 スレイプニルは言い訳をしながら6本の足をバタバタさせてやっと起きあがる。
『何故かこの世界だと残りの足2本が召喚されない・・・・私の足は元気だろうか。』何を言っているやら。
 その時、ず・・・・・っと天井と岩場が一直線上に重なってずれた
 オーディーンははっとして自分の右手を見た。
 今度は斬鉄剣が無かった・・・・・・


あと多分もう一回は続く



かぁ、思いっきり801モード!最初はこんなつもりでは・・・・・自分の煩悩が嬉しいぞ!!!
しかし・・・・甘くて平和なのがつくづく好きねぇ>俺様
うーむ、自分で書いてて「百合」もいいなぁと思ってしまった・・・・・・・・・
これはFFTが楽しみだ、くっくっくっくっく。

たぬねこ

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