たぬねこーほんぽ先生の第3弾

投稿者 たぬねこーほんぽ 日時 1997 年 8 月 21 日 20:24:38:

(ミ^^ミ;;;;)約一名様 最初に謝っておきますわ、スマン!・・って読めばわかるか。



続「夜の回収者」


 かっぽーーーーん。
 ざざざざざざーーーー。
 ざっぱーーーーーーーーん!!!

 あの効果音の元が目の前にあった。
 人工の砂浜に打ちよせては引いてゆく波、うねりを上げる波の上ではサーフィンを楽しむ者もいてトロピカルムード満点である。
 しかし他の湯船にはやはりヒノキの桶が備えつけてあった。(かっぽーーーーんはコレか)

「これは・・・・・風呂というよりは。」
「人工の海だなぁ、今流行の屋内アウトドアスポーツって矛盾したシロモノだろ。」
「俺はわざわざスポーツなぞする気にはならんな。」「どーかん、普段の勤務で十分だな。」
 セフィロスとザックスは目の前の海から立ち去った。

 セフィロスは長いガウンを着こんでいたがザックスは一緒に備えてあったエスニックな布を腰に巻きつけているだけで、日焼けも手伝ってどこかのリゾート地の現地の若者といった感じである。 
 熱帯のようにしつらえられている空間に見合った熱気があたりにたちこめている、まるで温室のようだ、

「セフィロス、こっち通ろうぜ、この樹の茂ってるとこ、近道だ。」道ではない、石が組みあげてある脇。
「そうだな。」セフィロスとザックスは人目を避けて植え込みを突っ切る事にした。好奇の目はセフィロスが嫌がる。
(どっか人目の無いとこにいかないと、あのガウンを脱ぎそうにも無いもんな。)
 ザックスは自分の都合のいい期待も含めて。

 その道を少し行った先には分岐点があって、今しがた二人が道を外れていった方向に小さな看板が立つのを知らずに。
「バナー(banner)ワニ園」とその看板には書いてあったのに。

 石伝いに進むと滝壷があった、ナイアガラがモデルなのか規模は小さいが広い幅で流れ落ちる滝、滝は冷たいらしくその側は涼しかった、ここは冷たい水と暖かい湯が混合する所のようだ。

「セフィロス、ここは誰もいないみたいだからそのガウン脱いじまえよ。」
「ザックス。」「ん?」「あれも作り物かな?」水際の岩に腰かけセフィロスが見上げる視線の先には黄色く色をそえてぶら下がるバナナと、色づいた実を付けたマンゴーがあった。
「どうかな、ちょっとここで待ってろよ。」ザックスは樹の上にジャンプして空中でもぎとった、実は本物だった。
(ラッキー!)
 偏食のセフィロスでも果物なら食べる。戻るとセフィロスは諸肌を脱いでくつろいだ表情を浮かべていた。
(やっぱり人目を避けて良かった。)
 果物を手渡すとセフィロスは無造作に手でマンゴーの皮を剥いて食べはじめる。両手をべたべたにして。
 こういう時のセフィロスは子供のようだ(かーわいい)ザックスは自分が嬉しくなった。

セフィロスはマンゴーを食べ終えて足もと流れる水で軽く手と顔を洗った。続いてバナナに手を伸ばす。
(今日は食欲あるみたいだな、良かった)すっかり我が侭な恋人の保護者ぶりが身についてしまったザックス。
 セフィロスがバナナを食べる姿を(らぶりぃ)喜ぶ、にやけてしまう。

「クラウド達、今頃うまくいっているだろうか?」むきむき。「ん?ああ、うまくいってんじゃない?」
「うぶそうな子だったな。」ぱく。「でもキスくらいは丸きり初めてでもなさそうだし。」
「だがあいつは妙に強引な所と気弱な所があるからな。」クラウドの事だ。さすがわかってらっしゃる。
「あれっ?そういやお前今日は邪魔しなかったな、いつもは散々横槍入れて邪魔すんのにさ。」
「あれはクラウドが嫌がる相手にだけだ、クラウドに無理強いするような奴は許さん。」もぐもぐ。
「なぁんだ、俺また可愛い子だからかと思った。」「それもある。」ぽぃ。おい、今どこに投げ捨てた。
「クラウドの側に居るのは出来たら可愛い子であって欲しい。」半分クラウドの保護者気分の我が侭にザックスはため息を付こうとして足もとの水中にゆらぐ影に気付いた。

「!」ワニだ!!何故ワニが?! ざばあっと水しぶきが上がる!!!「セフィロス!危ねぇ!!!」
 ザックスは素手で拳を思い切り打ちこんだ!!! ワニの姿は一瞬真っ白に成りばらばらに展開して跡形も無くなる。

「らっ?これデジタルデータのワニだぞ!」セフィロスは平静だ、きっと見たときに気付いていたんだろう。
「最新の技術だな、映像だけで無く手ざわり程度の「実体感」を魔法で持たせる。アトラクションだろう。」
「ジャングル温泉気分を盛り上げるアイテムか?脅かしやがる。」
 ザックスの大馬鹿野郎!ここは温泉じゃないってば、バナー(banner)ワニ園なの!気付けよ、もぉ!

 安心したザックスはきっと慌てて守ろうとした自分の様を期待して黙ってただろう恋人を少し困った優しいまなざしで見た。自分を振りまわして甘えるセフィロスを。


 クラウドとラムザはあれからまだ実はほとんど進展してなかった。
 いや、服を脱がせる所までは一応クラウドがリードしてうまくはいったのだ。
 上半身裸でベッドに横たわるラムザに優しくふれる、隣に身を横たえ手を下に滑らせて、昂ぶった物を捕らえて。
「!・・・・。」ラムザがびくんと身体を震わせる。(可愛い)服の上から撫でまわす。
 必死で顔を背けるラムザ、細い首筋が目の前にさらされる、唇をそっと寄せた。ふるるっとまた身体が震えた。
 自分も昂ぶりはじめているのを感じるクラウド、首筋から胸へ、脇腹へと口づけながら身体を下へずらしてゆく。
 若い素肌と素肌が擦れあい、唇をはわせる肢体がかすかにしっとりとしてくる。
(乱暴にしちゃダメだ)セフィロスとザックスがしてくれるように、優しく優しく・・・・・・・・・・。

 下の服に手をかけた、ちらっと見たらラムザは腕で顔を覆い隠して、目を閉じていた。頬が赤い。
(今のうちっ)クラウドはす早く下の衣服を下着と靴ごとずらしてはぎとった。
 身を隠す物の無くなったラムザの身体を眺めて 掌でラムザの内腿を撫でまわす、脚が閉まる。
 両脚に挟まれた手を上にずらしてゆく、上の果実とラムザの「物」に軽く擦りつけるように。
「・・・・・ぁ!」のけぞらせた口元から押さえた小さい声が漏れる、クラウドは再び身体を密着させた。

 それを軽く握ってゆるゆると擦り上げる、あっという間にはちきれそうになるのが解る。
「あっ!・・・・。」「ラムザ・・・・・・・。」
 自分の声に熱がこもっている、ラムザと・・・・したい。凄く。ラムザの太股に自分のそれを押しつける。
 でも自分から入れた事が無い、ためらいがちにまたそれから手を離して下腹部を撫でまわす。
 後ろに手を回したらラムザは怒るだろうか?それに俺、うまくやれるかな?
 クラウドのためらいはラムザに理性の戻る隙を与えてしまった。
「ま、待って、クラウド!」クラウドの手が止まる、セフィロスとザックスならそのまま押し切るものを。
 ここらへんがクラウドの限界でもあり、いい所でもあるんだろう。
「あの、やはり、お風呂に入ってから・・・・・・。」ラムザも全てのこだわりをふっきるには育ちが良すぎた。
 双方とも自分にコンプレックスがあり相手に嫌がられる事を気にする、汗や汚れぐらいどうでもいいとは考えられないのだった。
 ラムザの目元を潤ませながらの消え入りそうな声にも保護欲をそそられて、クラウドは相手に合わせる事にした。
 抱き起こしてまた軽くキスをして腕の中のラムザに話かけてやる。
「ガウン、着ていこうか?それならわからないと思うから。」優しいクラウドの声に安心してラムザが小さく頷いた。


 その頃生ゴミ達は・・・・・・・。
「ふふふふきっと今頃セフィ×クララとかザク×セフィとかくんずほぐれつで、ぐすぐす。」
「いやぁきっとザク×セフィ×クラでしょ、でなけりゃセフィ×クラ×ラム、真ん中サンドイッチでリバーシブル状態の、くくく、うぇっひっく。」
「意外な所でザク×ラム×クラってのはどうでしょ、もち右が受けで、美味しい・・・み、見たい!しくしく。」
 どうやらこの3人、入り口にいるって事は留守番組らしい。入場費用が足りなかったのだろう。
「風呂場・・・・・鏡の前・・・・・・はうっ!!!ああ〜〜〜〜生が見たい〜〜〜!!うるうるうる。」
 4人居たか・・・暗がりで黒だからわからんかったぞ。
 閉めだされた代わりに現実より激しく煩悩が爆裂してるが・・・・・。
 少なくともここでは事実は煩悩より奇では無かった。


 セフィロスはガウンをまだ腰にまとったまま水の中に入った。
 ぱしゃっと水をすくって身体にかける。今度は深く身を沈める、そのまま手で身体を軽くこすって洗っている。
 流れのある渦巻く水の中でガウンがゆらりと漂ってまつわりつく。羽衣のように。
銀の髪もゆらゆらと揺れて水の流れに乗る。(本当に奇麗だなぁ。)
 水辺の精と言った所か、こんなに奇麗なら男でも違和感は無いだろう、ザックスはうっとり見つめていた。

「お前は入らないのか?」セフィロスに声をかけられてザックスはざばざばとセフィロスに近寄る。
 ぐいっとセフィロスの腕をつかむとこちらを向かせて口付けた。
 セフィロスは口を塞がれたままに水の中、腕を伸ばして自分を支えるザックスの身体に回す。
 そのまま少しの間、水中から首だけ出して二人抱きあっていた。
 水からあがると濡れたガウンが肌にへばりついてきゅっと締った腰からの見事なラインを強調させた。

 ザックスはその腰を片手で捕らえると滝の裏にセフィロスを誘った。


 仲良く手を繋いで歩きながらクラウドとラムザはセフィロスとザックスを探していた。
 ついでに途中で気にいったお風呂で遊んだりしながら。
「それでわかるの?」「うん、この4つの小さい矢印を押さえてマップを動かして・・・・。」
 腕に張りつけたチケットを覗きこみながらクラウドが教えてやる。
「ほら、ほとんど移動してないこの2つの青と黄の重なる点があるだろ、これが二人。」
 チケットは最新の液晶を使ったナビシステムだ、金がかかっている施設ではすでにおなじみのアイテム。
 珍しそうにラムザはそれを見る。
「まるで魔法だね。」「そうだね、ここでもこんなのが出来たのは最近だし。」
 それでもそれがこんな「お風呂」に使われるって事は、この世界の「余裕」を感じさせた。
「あれ?あれれ?こっちのはずなんだがな?あ、もしや・・・・。」「どうしたの、クラウド?」
「お風呂のあるマップの上に居ないんだ、きっと立ち入り禁止のとこにでも潜りこんだんだ。」
 こういうルール違反は二人は気にしないのだ、なんでも出来る実力があり、なんでも可能にしてしまうから。
 
「しょうがないなぁ、こっちから行けるみたいだけど・・・「バナー(banner)ワニ園」?の中?」
『FFリンクフリーHP』」とか『FF同人「煩悩クラブ」』『「ぐるーぷ・非健全宣言」えふえふ』『入稿寸前駆けこみ宣伝HP!』と小さな掲示板をかねた看板の隅に宣伝画像が入れかわり表示されている。
「何それ?」看板を操作して説明を読むクラウド。
「うーん、作り物のワニ、「ワニ」って大きな危険な動物なんだけど、
その作り物がいてジャングルになっているらしいな。行ってみよう、ラムザ。」 「いいの?」「大丈夫、あの二人がいれば後は何かあってもなんとでもしてくれるさ。」それは事実だ。
「近道しよう。」「きゃ?」クラウドはラムザを抱え上げると、岩にとびのり橋の下に飛びおり川を飛びこした。
「ソルジャーって・・普通より強いのは君を見て知ってるけど、あの二人も?」腕の中から尋ねる。
「そうだよ、二人とも俺よりずっと強いよ。」「クラウドより・・・・・。」そんな感じはしていた、
 二人ともクラウドよりずっと大人で、強さそのものみたいな身体で、意志の強さが伺える立ち居振る舞いに。
 何もかもが驚きだった。


「20名様なら団体割引もご座います。」
 そう番台のお姉さんが言ってくれたからやっとこ入場出来たのだ(おい、いつのまにそんなに増えた、ナイツ!)
 それでもほんの少しギルが足りなかったがこっそり差しだした同人誌のおかげで黙って入れてくれた。
「あの人もお仲間で助かったじゃん、神羅本は好みかな?今度誘おう、せひ本作る時にでも。」
「今度この世界の同人情報も交換でけるといーのー。ほひー。」コルネオ入ってますけど・・・。
「ふっ、どこまでも同人を離れられない、これもまた私らの罪・・・・・。」こっちはヴィンセントか。
「こらこら急ぐのよ急ぐのよ、きっともう楽しい事が始まってるんだから!急がないと見逃すわよ!」
「そ、そうですよね、あれやこれやあれやこれやあれやこれや・・・ぶしっ!」鼻血を出したらしい。
「お風呂では鼻血が止まりにくいから注意しなよ、ほり、ドーピングしちゃる。」沈静剤を使う。
「残念賞のポケットティッシュもやるにょ。」「さんきゅう〜〜〜。」ふきふき。
「お風呂でデジカメはまずいかしらねぇ・・・・・・・。」
「あらま、いいアイテムねっ!でもこちらは防水のビデオよーん。」すちゃっ!
「ぐふふ、ダビング予約一号。いや、全員にムービーで、名場面はもち壁紙集にして本にも・・・・。」
「もうっ!問題はどうやってオトコ湯に潜りこむかですわ、何かアイデアを出さねばねばねば。」

「それはあちくしめにお任せくださぁイ!!!」一人の生ゴミが進み出た。
「を?何やら自信ありげな発言、ずずっと説明しなさいませませ。」
「はいッ!皆様、これをご覧くださぁイ!」
 ゴミ袋の中から差しだされた左腕にはクラウドの物とそっくりの腕輪がはまっていた。
「コスプレ?」「ちがいまぁス!これは魔法封じのバングルでぇス!」
「棒ス○ウOアの開発室のボツアイテム捨て場にデジタル時空の避け目こじあけて拾ってきましたア。」
「ボツアイテムとはレア、クラウドへの愛ゆえの行動なのね!」
「違いまぁス、あちくしこれが無いとフツーの生活が営めませぇン。」
「な、なぜ?まさかFFが無いとご飯も喉を通らないほど偏愛・・・・・。」あ、そりゃ全員そーか。
「違いまぁス、そりはですねェ・・・・お見せしたほうが早いようですねェ、ではッ!」
 腕輪が外され、ささっと手が皆に走ってぺぺぺぺぺっとタッチしていった。

「たっちみ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

 ボワボワボワボワン〜〜〜@@@!!!
 最後に自分にもタッチ!ボワン@

「どぇええぇええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッつ!!!」
 そこにはもうゴミ袋の団体はいなかった、いるのは「カエル」の群れだけだった。

「・・・というめんずらしい体質なんでぇス、てへ。」てへじゃねーよ!
 ケロヨンよろしく口もとに手を当てている、照れているらしい、これはこれで結構可愛い。

「よ、読めたわ!!カエルの姿で男湯に忍びこむのね!!ナイスアイデア!」
「さいでぇス、カエルなら水中移動も楽々でぇス!水の中ならきっとどこかがつながっていまぁス。」
「注意しておきまぁス、あちくし以外の人はそのままでは元に戻れませぇン、元に戻る時にはあちくしからまたタッチされる必要がありまぁス、それとくれぐれもその姿のままでザックんに見つからないでくださぁイ、彼はゴンガガ育ちでぇス、「モズのはやにえ」にされても知りませんヨ。」
「くっくっく、「乙女のキッス」奪われて見たいものよ、残念無念。そしたら口移しに「興奮剤」でも流しこんでくれるものを・・・・・くっくっくっくっく。」
「か、買超、まさかそれでザックんを自分の物にッ?!」後じさるカエル達。
「いや!!!それで一番体力のあるザックんに、セフィ、クラ、ラムと次々体力の続く限り襲わせるのよぉお!!!」
「さ、さすが貝蝶!!!疑うなんてあちくしの馬鹿馬鹿馬鹿、お馬鹿さんッ!一生ついていきますわッ!!」
 カエルはカエルの手を熱く握りしめた、ボワン@

「あ、戻っちゃった。」「あ〜〜〜だぁいじょぉブ、またタッチすればいいだけでぇス。」
 ボワン@
「では行きましょうか!!!」
「ねぇでももし迷っちゃったりしたバヤイどーすりゃえーんですかい?」
「そんときゃそこらへんでお鳴き下さぁイ、呼ばれればどこでもあちくしが参りまぁス。」
「呼ぶって?カエル語でも人語でもいいのきゃぁも?」
「あちくしを呼ぶ場合はカエル語でも人語でもなんの問題も変りもありませぇン。」
「なーるほど、それもそうねっ。」
 ケロケロと賑やかなカエル達の笑い声がジャングル(風呂)に響き渡った。


今度は絶対に続く



てへ。カエルって可愛いよね、で、この後もっとハードで可愛く展開(なんだそりゃ!)
そのせいでボリュームが倍に、前後の2部だったはずなのに・・・・
4部作かい?それで本当に終わるのか?

ザックス ジャングルの若大将。トロピカルな腰布だけの姿って似合う!

たぬねこ

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