瀬尾先生の第67弾

投稿者 せのおさん 日時 1997 年 8 月 21 日 23:32:49:

お花売りの少女・二編

近況・・えーと・・シリアスが進まないです(汗)なのにこんなもん思い付く自分が嫌・・早くセフィの服を脱がせねば・・(おいこら。)
 ところで、最近弟が、「パラサイトイヴのアヤ・ブレアとFFT(特にアグリアスとレーゼ)の画像が欲しい・・」とうるさくて仕方ないのです。そんなもんあるんですか?もし情報などお持ちの方がいらっしゃいましたら、メール下さい・・・・
     sff091@vine-i.dwc.doshisha.ac.jp



(クラウド編)

「マッチ・・マッチいりませんか・・?」
ここはニブルヘイム。雪が深々と降り積もり、町中が白で覆われている。
大晦日の買い物を済ませた人々が、大きな荷物を片手に家路を急いでいる。彼らは温かな家で待つ家族の顔を思い浮かべ、ひたすら雪の中を歩いていく。

そんな中、町角で一人マッチを売る少年の姿があった。

「マッチ・・マッチは・・」
少年・・クラウドは道行く人に必死で声をかけた。しかし人は哀れむように少年を見てはいくものの、マッチは一つも売れない。
「どうしよう・・マッチが売れないと家で待ってる病気のザックスが・・」
クラウドは目に涙を浮かべながら空を見上げた。白い花びらのような雪が止め処もなくふわりふわりと降りてくる。止む気配はない。クラウドは自分の体を抱きしめながら大きなため息を吐いた。
「・・少し暖まってから・・売ろう・・」
風の吹き込まない露地に入り、クラウドはマッチを取り出した。家々から漏れる明かりが狭い隙間を所々明るく照らしている。ふと覗き込むと温かな暖炉のある居間で、彼と同じくらいの年の少女が甲高い声を上げてはしゃいでいる。クラウドの口から人知れず、ため息が漏れた。
「仕方がないよね・・両親は死んじゃったし、ザックスは病気なんだから・・」
ぽつりと自分に言い聞かせるように呟き、その明かりを頼りに、クラウドはマッチを擦った。ぽっ、と朱色の炎が上がる。
「暖かい・・」
それが消えない様に手をかざし、そっと暖を取る。暗い夜空に星が一つ流れた。

しかし・・

その光がだんだんに大きくなり、炎の中にとある光景が浮かんできた。
「げっ(汗)」
それはセフィロスとヤってるクラウドの姿だった。
「た・・確かにマッチ以外も売ったことがあるけれどー・・(汗)」
いいわけをするように呟くと、その中の二人の動きが一層激しくなった。リミットレベル5をかるぅく超えるようなことを平気でやってくれている。クラウドがそれを否定すればするほど、動きは激しくなっていく。
「こ・・ここまでしてないもん・・ここまでは・・(汗汗汗)」
慌ててマッチを吹き消し、クラウドは次のマッチを擦った。さっきので体は十分暖まっていたきずなのだが、どうも気が動転していたらしい。またしても炎が上がった。
「う・・嘘(汗)」
今度のクラウドはヴィンとヤっていた。おまけに途中で獣○になってばこばこだったりする。
「わぁぁぁぁぁぁぁんっ(涙)」
そのマッチを雪の上に放り投げ、クラウドは次々とマッチを擦った。するとでるわでるわ宝条、ルーファウス、ツォン、レノ、プレジデント・・それから病気のはずのザックスまでフィーバー状態やりまくり。
それを否定しようとマッチを擦れば擦るほどマッチの中のクラウドのリミットは上がっていく。挙げ句の果てにはモルボル、インヤン、総攻さちさん、安藤怪鳥まで登場してきた。
「いやぁーーーーーーーーっ」
クラウドは力一杯絶叫した。どこかで重く、新年の鐘の鳴る音が聞こえていた・・

次の朝・・雪の止んだ新年の路地で一人の少年の遺体が発見された。
その遺体は冷たく凍り付いてはいたが、顔は何故か天使のように安らかに微笑んでいたという・・



(セフィ編)

「ジェノバ印のマッチはいらんかねー?」
ここはニブルヘイム。雪が深々と降り積もり、町中が白で覆われている。
大晦日の買い物を済ませた人々が、大きな荷物を片手に家路を急いでいる。彼らは温かな家で待つ家族の顔を思い浮かべ、ひたすら雪の中を歩いていく。

そんな中、町角でマッチを売る少年(?)の姿があった。

「ったく・・売れるわけがなかろうが・・大体どうして私がこんなことを・・」
セフィロスは投げやりに声を上げた。まったく、しめ飾りならともかく、こんな時期にマッチを買う奴などいるわけがない。いい加減帰りたいのだが、正月の餅を買う金もないのでしょうがないのである。
「・・こうなったらかさ地蔵にくれてやるか・・」
こら(汗)話が違うだろう(汗)
「冗談だ。本気にするな。」
あなたが言うと冗談には聞こえない。ついでにさっきからのそのカメラ目線はやめてくれ。
「カメラ目線はアイドルの基本だろう・・それにしても・・寒いな。放火でもして暖まるか。」
・・あのね・・それに誰がアイドルだ・・(怒)
「だから冗談だといっているだろうが・・ふむふむ・・原作通りだとマッチを擦れば炎の中にクラウドが出てきてラブラブ♪(死語)なのか・・。それで少し暖まらせてもらうとするか・・」
やっぱりカメラ目線でこっちを向きながら、セフィロスはマッチを擦った。ぽう・・と小さな明かりが灯る。
「さぁおいで、私の愛しいクラウドよ♪・・む?」
うきうきしながらクラウドをまっていたセフィロスだったが、そこに出てきたのは確かにセフィ攻ではあったが、相手は何故かザックスだった。
「・・何故お前がでてくる(怒)」
そのマッチをぽいっと捨てて(その瞬間、ぽいされたマッチから「くぉらぁーセフィロスこのやろー!!」なんて罵声が聞こえたような気がしたかもしれない・笑)、セフィロスは次を擦った。
しかし次に出てきたのはセフィロス×ヴィンセントだった。
「お前はまたしても私の邪魔をーーーっ(怒)」
セフィロスの眉間に縦じわが寄った。マッチの入っているバスケットをぎりぎりと握り潰しながら、拳に怒りを込めて呟く。
「・・おのれ・・作者め・・(汗)」
それでもクラウド見たさにめげずにマッチを擦りつづけるセフィロス。ある意味ではけなげな奴なのかもしれないと流石の瀬尾も思い始めた頃、ようやく金色の髪の少年の姿が現れた。
「よし・・今度は金髪だ・・今度こそ(汗)」
しかしくるりとこちらを向いたらなんとルーファウス。セフィロスはこけた。
「な・・何故だぁーーーーーーーっ!!」
セフィロスは怒り狂って次から次へとマッチを擦った。しかし出てくるのは、確かに身に覚えはあるがクラウドではない人間ばかり。一度など、細いうなじに金髪が見えてこれであたりか!・・と思ったらラムザだった(死)。(夏コミで、ルーファウスだ♪と思ったらラムザってパターンが多かったものでついつい・・涙)
「出てくるところが違うだろうがーーーーーっ!」
遂にセフィロスが切れた。一瞬にして巨大化し、火を噴きながら暴れて街を壊していく。それはご○らもすちーぶんすぴるばーぐも真っ青の大スペクタルであった。

かくしてニブルヘイムの街は焼失し、焼けこげた新年の街に、明るい太陽だけが燦燦と輝いていた・・

本日の教訓。「良い子はマッチで遊ばない」



・・すみません・・所要時間60分なので、それ相応のものにしかなりませんでした・・まぁ・・どっちにしても瀬尾の技量ではこんなものですね(こら)・・とにかく眠いです(涙)


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