瀬尾先生の第65弾

投稿者 せのおさん 日時 1997 年 8 月 20 日 03:51:38:

えーと・・別に夏コミ記念・・というわけではございませんが・・ファイルの中に残っていたので送ってみます・・(更新日時6/12とか書いてあるしなー・汗)
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まで・・



「さーて…久々のイベントだわー。」
例によってはしょりまくってここはミッドガル某イベント会場。半年間の準備と煩悩蓄積の結果がここに集結しようとしていた。

「あー、やっと入れた♪それにしても、今年も人が多いわねぇ・・」
ティファがやれやれといった風情で肩をすくめる。手には勿論買い出し用の紙袋とカタログのコピー(笑)。隣のエアリスはくすくすと笑いながら軍資金を数えている。
「そりゃ、半年の総決算だから(笑)うん、千円札あるし、準備はばっちり、と・・」
「で・・どこからいこうか?」
「そうねぇ…あ、神羅総務課、新刊でてるわよぉ。ツォン×ルー初めとして神羅ビル内オフィスラブの殿堂(笑)」
「あ、あの大手さんね。前から思ってたんだけど、それってすごい名前だと思わない?」
「まぁ・・ね。堂々と社長の艶聞売ってんだから・・(苦笑)」
「ま、冗談でしょうけどね・・」
「でも、一応行ってみようか。」
「うん。」

かくして壁際にきた二人・・

「うわー、並んでる並んでる。」
「すごい人気よねぇ…」
「って…あれ、イリーナさんじゃない?」
指差した先には売り子としててきぱきと仕事をするイリーナの姿が…
それに気づいたイリーナも、二人の方を見て驚愕する。
「な・・なんであんたたちが…」

場所は変わってここは喫茶スペース。イリーナとエアリス・ティファの三人が窓際の席に陣取っている。
「じゃあ…本当に総務課のスペースだったのね…」
呆れたように言うティファに、イリーナがため息を吐きながらコーヒーをかき混ぜる。
「灯台下暗しっていうでしょ。本社にばれるわけないもの。」
「まぁそうだけど…」
「でも、なんでイリーナさんまで?もしかしてあなたも同類?」
エアリスがオレンジジュースを飲みながら興味津々といった様子で聞いた。彼女に遠慮という文字はない。
「まさか。頼まれたのよ、内勤時代の友人に。・・こんな写真まで撮らされて・・」
胸ポケットから出した写真をひらりと二人に見せる。エアリスティファ、身を乗り出して写真を見、黄色い歓声を上げる。
「え、きゃー、これってルーファウスとツォンのキス写真?」
「しー。ナイショなんだから・・」
「隠し撮りか・・すごいわね・・」
「もともとパルマー提供なんだけどね。ちょっと脅してネガ取り上げたの。ちょろいもんよ。実はもっとすごいのもあるんだけど……」
イリーナは再びポケットの中から写真を取り出した。それを見た二人は思わず絶句する。
「・・(汗)」
「あの・・これ・・?」
「だからすごい企業だって言ったでしょ・・」
恐る恐る顔を上げた二人に、イリーナは眉間にしわを寄せて肯いた。もう一度しげしげと写真を眺めたティファがぽつりと呟く。
「…すごい企業ね……つくづく……こないだのイベントといい…」
「・・この頃・・再就職考えようかなって思ってるんだけど・・」
「・・」
イリーナ23歳。彼女の固い決意の前にエアリスとティファは止める術を知らなかった・・

(終わり)
さて・・ばりばり同人オンナの二人を絶句させた写真とは・・ご想像にお任せします(苦笑)


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