瀬尾先生の第60弾

投稿者 せのおさん 日時 1997 年 7 月 29 日 23:43:27:

♪♪♪
ただいま実家に帰っています♪
ということで、ネットには出没できませんが恐怖のテルネットではないので画像でも映像でも安心してばんばんお送り下さいね♪♪
ところで・・実家で電撃プレイステーション読んでたら、「ねこみみついた女の子ゲーム」ってのの記事がありました。・・その絵がなんとなくミントさんっぽいんですよー(苦笑)



二十一歳・続編
実家に帰ると精神的に箍が外れてしまうわ雑用増えるわ人目が気になるわで、どーも筆が進みません(苦笑)あぁ・・ごめんなさい・・PC整頓したらかきかけが10作ほど出てきました・・(汗)
掲示板の小説を送って下さるヒーデさん、こんな駄文をアップしてくださる安藤様、そしてメールをくださる皆様に多大なる感謝と共にささげます・・

♪♪♪
前置きはしょって、ここは神羅ビル最上階。前回の21歳ジェノバクラウドdeクラ×ルーの続き・・
「さてとー・・覚悟はできているだろうな・・くっくっくっ・・」
ルーファウスをぽいっとソファに投げ出してクラウドは無気味に笑った。追いつめたねずみを弄ぶ猫のように、余裕を見せながら装備を外し始めている。その様子にルーファウスは背筋に冷たいものが走って行くのを感じた。
「・・あのさ・・クラウド・・?」
「何だ。この後に及んで往生際の悪い奴だな。逃げようったってそうはいかないからな。」
「そうじゃなくて・・シャワー使ってきていいかな?そのー、ちょっと汗かいちゃったし・・(冷や汗の間違いだろう。)」
「・・多少の汗なら俺は構わないが?」
「僕が構うんだよっ!シャワーも浴びないで抱かれるのは僕のポリシーに反するっ!!」
拳を振り上げて力説するルーファウスの迫力に、無敵の21歳ジェノバクラウドも思わず気圧される。もっともルーファウス自身は必死。
「・・仕方がないな・・いいだろう。ただし・・そのまま逃げたらどうなるかわかってるだろうな?」
「わ・・わかった。」
しぶしぶ・・といった様子でクラウドはうなづいた。そのまま逃げたら・・の次は想像したくもないルーファウスだが、クラウドの気が変わらないうちにさっさと仮眠室横にあるシャワー室に消えていった。
「・・なんなら風呂の中・・というのもいいか・・くっくっくっ・・」
その後ろ姿を見ながら、クラウドは一人不気味な笑みを漏らしていた。

「ったく・・どーなってんだか・・」
とりあえず破られてしまった服を脱ぎ捨て、ガウンを羽織って籐張りのチェアに座ると、積み重ねられた厚いタオルの下から緊急連絡用の携帯電話を取り出した。
「こんなこともあろうかと・・」
ツォンへのエマージェンシーを送ろうとした指がふと止まる。
「・・その前に・・あいつに一言言ってやらないと気が済まないな・・」
リセットを押し、ルーファウスは再びオートダイアルのボタンを押した。

トゥルルルルルルル♪・・かちゃ

「・・セフィロスだが?」
「あ、僕。」
「ルーファウスか・・何の用だ。」
「何すましてるんだ。なんなんだよ、あのコピーは(怒)性格まで君そっくりで全然言う事聞かないじゃないか。」
「何?・・クラウドのことか?今どこにいる?」
「・・ったく、今神羅ビル。隣室で僕がシャワーから出るのを待ってるよ。僕をヤる気でね。」
「お前をヤる?それでは立場が逆だろう??」
「いや。」
「何かの間違いではないのか?私のクラウドに限ってそんな・・」
「間違いじゃない。僕は事実を端的に述べているだけだ。さっきもひどい目にあったしね。ったく、誰だよ、私の思い通りだから好きなように遊べって言ってたのは。」
「おかしいな・・そんなはずはないのだが・・」
「信じられないなら自分で試してみるんだね。あ、そろそろ切るよ。ツォンに電話しなきゃ・・」

ぷち。

「さてと・・」
再びエマージェンシーのボタンを押そうとした矢先、浴室のドアが大きな音を立てて壊された。驚いてそちらを見ると、今まさに臨戦態勢となったクラウドがゆらりと黒いオーラを従えて立っていた。
「?!」
「くっくっくっ・・やはりそういう事をしていたのか・・悪い子だ・・」
「ちょ、ちょっとまって・・(汗)」
「問答無用!!」
「きゃぁぁああああああああああっ!!!セフィロスの馬鹿――――――っ!!!」

ちーん。合掌。
(前編終わり)

そうして時は流れて東へ西へ♪ここは北の絶壁。アバランチメンバーと神羅メンバー、そうして再びクラウドとセフィロスのご対面が実現していた。

「セフィロス・・俺マテリア持ってきました・・(あうあう)」
「クラウド、いい子だ・・・・(ほら、どーみても私の可愛いクラウドじゃないか。)」
ルーファウスからの電話以来なんとなく気になっていたセフィロスだったが、やはり身近で見ればより一層可愛い「私の」クラウドである。セフィロスは相好崩してバリアの強度を緩めた。
「さぁおいで私の愛しいクラウドよ・・これでお前と二人きり♪」
ギャラリーの面前でそんなことをセフィロスがいったかどうかは定かではないが、セフィロスのバリアの中に手を入れたクラウドはその途端、にやりと笑ってセフィロスの腕をつかんだ。その思わぬ力の強さにセフィロスは狼狽した。
「く・・クラウド、どうした?」
「・・やる。(にやり)」
「クラウド?・・悪いものでも食べたのか?!クラウドーーーーー?!」
じたばたと暴れるセフィロスをあっさり押さえつけるクラウド。
描写しようにも文字書きの手に余る光景のため、各自で想像するように(おいおい)

必死で絡み合う二人を見上げながら、ルーファウスは髪を掻き上げた。
「ふん・・いい気味だ。あいつ、いつも自分の都合でヤるばっかだもんな。」
「くっくっくっ・・うまくいったようだな・・」
ふと隣から呟く声が聞こえた。ルーファウスはいぶかしげに傍らに立つ白衣の男に目をやった。
「・・宝条・・君の仕業か?」
「・・くっくっくっ・・あのセフィロスが驚く顔が見たくてね・・」
「・・動機はそれだけか?ったくマッドサイエンティストってのは・・」
つくづく自分の部下にはろくなのがいない。ルーファウスのため息と共に、宝条の顔の深いしわがより深くなる。が、そのしわとしわとの間の小さな隙間にたらぁりと一筋の汗が流れたことを、目ざといルーファウスは見逃さなかった。
「・・ん?なんだ、その汗は・・?・・そういえば、むっつりすけべの君がクラウドに手を出してないはずないだろうが・・まさか・・?」
「・・」
沈黙=肯定、である。目をそらせた宝条に、なおもルーファウスの追随が迫る。
「実験・・失敗したんだな・・?」
「・・」
「そうか・・まったく、君は隠し事が多いな・・」
感情を込めずに呟くルーファウス。その頭上で当分修羅場は続くのであった・・

(完結)


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