瀬尾先生の第52弾

じゃあ君のところも・・なのか・・?
クラウドに熱いココアを渡しながらルーファウスは声を上げた。大量に浮かべたクリームが茶色い表面に柔らかく溶け出していく。それを舌先でちろりと舐めながら、クラウドは従順に肯いた。
僕だと心配なんだって。なんでかな・・?
そりゃ・・
その様子を見てれば誰でも心配だといってやりたくなったが、やめた。ここまで鈍い人間というのも珍しい。代りにルーファウスの心の中の小悪魔的部分が首をもたげてきた。
ねぇ・・そんなことより・・僕と遊ばないか?
えっ?
どっちの相手もどうせ妊娠中は激しい運動はできないさ・・だから・・ね?
妖しく迫るルーファウス。百戦錬磨の声で甘く囁かれてはクラウドに抗う術はなかった。
う・・うん・・
いい子だね・・君は・・
シャツのボタンをそっと外し、平らな胸に口付ける。ただそれだけで、クラウドの体には火がついた。
あん・・
最初の喘ぎが桜色の唇から漏れ始めた時・・いきなり部屋のドアが開いた。
え?
思わず振り返った二人が見たものは・・思いっきり走ってきたのだろう、肩で息をしながら悪鬼のような形相で立っている攻二人であった・・

ルーファウス様・・あなたって人は・・
クラウド・・私のいない間に浮気とは・・

二人の陰が二人に迫る(なんて表現だか。)一応は逃げようとしたルーファウスとクラウドだが、あっさりと捕まってしまった。
うわぁーん、セフィごめんっ(涙)もうしませんっ(涙)
泣いても喚いても駄目だ。くっくっくっ・・さてどうしてやろうかな・・
言いながら、まるで果物の果肉を剥くように簡単に衣類を引き剥がしていくセフィロス。ルーファウスとツォンという観衆のいる前で裸体を晒す羞恥心に、クラウドの体が紅色に染まった。セフィロスはそれを満足げに眺めていたが、ふとルーファウスの方に目を向け、にやりと笑みを浮かべた。
* ・ツォン・・私達は激しい運動は控えたほうがよかったはずだな・・そこでだ・・ルーファウスとクラウドに楽しませてもらうというのはどうだ?
クラウドとルーファウスの目が見開かれた。残酷な支配者は彼らに目の前で性交を行なえと指示しているのだ。二人の目は、助けをもとるようにツォンを見上げた。だが、彼の口から漏れたのは意外すぎる一言だった。
* ・成る程。それも一興・・
ツォンっ!
悲痛なルーファウスの声が上がる。同時に絡められた腕を振り解こうとするが、軽く封じられてしまい、さらにはクラウドと同様に服を奪われてしまった。ルーファウスを見つめるツォンの目に暗い情念の炎が灯る。
少々浮気性ですからね・・あなたは・・いつかお灸をすえなければと思っていたところですし・・
身を隠すものを無くして震えるルーファウス。ひどい恥辱だと思いながらもソルジャーとタークスの二人相手に敵うものではない。唇を噛むと、大きく息を付いた。
わかった・・僕とクラウドが君たちを楽しませれば・・いいんだな?
* ・物分かりがいいですね。あなたは。
ツォンの腕が緩む。ベッドの上に投げ出される格好になりながら、ルーファウスはようやく体を支えた。次いで身を固くしたクラウドが横たえられる。
クラウド・・大丈夫だ・・僕がなんとかしてあげる・・君は寝ているだけでいい・・
そっと耳元で囁いて、その上に己の体を移す。柔らかい舌がクラウドの体の隅々を刺激し始める。
あっ、あ・・あぁぁーっ
白い喉が仰け反る。巧みな愛撫によって、その隠された資質が存分に開花されてゆく。滑らかな薄い胸に黄金色の髪がさらりと散らばって与える幽かな刺激すら彼らには耐え切れないほどの感覚として浴びせられる。それはまさに禁断の構図だった。
どこかで・・ごくりという音が聞こえた。
その様子は、当人達以上に見るものに興奮を与えていた。セフィロスとツォンは互いに視線を交わすと、絡み合う花達の中へ入っていった。
ずるい!騙したなっ!激しい運動は駄目だっていったくせにっ!
確かに駄目ですよ。上級モンスターと戦うような事は、ね・・
ツォンの、ルーファウスの体なら隅々まで知り尽くした指が意地悪く蠢いていく。きつく閉じたルーファウスの目元が薄く赤らみ始めた。
あ・・ああ・・ひど・・い・
クラウドは涙声で抗議するものの、途中で喘ぎとの区別が付かなくなる。
おまえ達の姿はあまりにも扇情的だ・・罪、だな・・
軽い甘噛みにさえ、人を狂わす魔力が備わっている。悲鳴をあげることすら許されずにクラウドは快楽の世界へ引きずり込まれていった。
四人の体が、吐息が、次第に一つになってゆく。それは決して終わることのない悪夢、なのかもしれない。



うーん?最初はもっとポップに終わるつもりだったんですが・・汗
なんか本気になってしまってますよね・・?・・ルーファウスがもがくあたりから・・なんか変になってきちゃったんですけど・・汗
こっから続けてもなんかしょーもなさそうなのでもう止めます。眠いし(二時間睡眠です)ほぼ書きっぱなし。
ちなみに・・その後は総当たり戦です。ご勝手にどうぞー(ぐぅ・・・)


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