瀬尾先生の第38弾

(そして数十日後・・・)

「・・長く世話になったな・・・・」
「またいらしてくださいねぇ(はーと)」
「あぁ・・・・」

げっそり痩せてよろよろと去っていくセフィロス(笑)を見送りながら、にこにこしてる女将。心なしか前回よりも色香を増しているよう。

(まぁ、結構持ったわね・・・・こないだの出版社社長もかなり好みだったけど・・・・あ、そうそう、そろそろ次のお客が・・・・)

言った側から険しい山道を登ってくる黒髪の二人連れ。少女のほうが重そうなマントを着た男を引っ張るように歩いてくる。

(推理小説家・・だったわよね・・・・確か・・・)

男のほうの顔を値踏みして、女将はそっと項の髪を整え、接客スマイルを浮かべた。

秘湯じぇのば温泉・・・そこには魔性の女将が住んでいて、見目良き男の精気を吸い取るという・・・・(大嘘)


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