瀬尾先生の第21弾
「愛・それはぁー(笑)」

サブタイトル「愛・それはぁー(笑)」
甘いもの食べながら書いたら胸焼けしました(笑)
ツォンさん、理想の彼氏です。瀬尾の願望入ってます(爆笑)


「ん・・・・・っ・」
「あ・・あぁっ・・・」
暗い室内で衣擦れの音と熱い吐息が混じる。うごめく二つの影は、やがて静かに寄り添って止まった。


「・・・・・・・」
着痩せするツォンの、見掛けよりもたくましい胸に顔を埋めながら、ルーファウスは快楽の余韻に浸っていた。空調のせいか、じっとりと浮かんでいた汗が引き、さらさらとした感触が戻っている。眠気が目蓋を重くする。
「・・・大丈夫、ですか?」
自分の上に横たわる体をそっと撫でながら、ツォンは囁いた。まだ少年の青さの残る、猫科の獣のような優美なしなやかさ。他の誰にも心を許さない、ツォンだけの占有物。
「・・・・ねぇ、ツォン・・・」
「はい?」
「僕は・・いつ迄こうやっていられるのだろうか・・・」
「?」
「僕はもう24だ・・・僕も君も年をとる・・僕は自分が段々に醜くなるのが耐えられない・・・」
長い睫毛が臥せられる。その陰に、微かな疲れが見えた。ここ暫くはろくに休みも取らずに働き続けている。
「だから・・君はいつか僕に飽きる・・君は僕の代わりを見つければいいけれど、僕はどうすればいいんだろう・・・」
「・・・・・・何故、そんな事を考えるんです?」
優しい声が答えた。胸が振動するのが感じられる。
「・・・わからない・・・不安なんだ・・」
「大丈夫ですよ。あなたが年を取れば、私も年を取るんですよ。いつまでも一緒に・・」
「でも・・・」
「私がいつからあなたの面倒を見ていると思っているんですか・・私はずっと、あなたと共に生きてきた。だから、私もあなたなしでは暮らせません。」
ツォンは穏やかに言った。
「だからって・・例えば親父の歳になった僕を、君は抱けるのか?」
ルーファウスは自分の想像に眉を顰めた。醜いものは大嫌いだ。細い肩が震えた。
「さぁ・・私は構いませんけどね・・」
くすくすと笑いながら、ツォンは答えた。
「そんな頃になっても、ルーファウス様はきっと奇麗ですよ。」
「・・・馬鹿な・・・」
「もしそうでなくても、また新しい関係を築けばいいだけです。肉体関係抜きのね。」
「そんなこと・・無理だ・・・」
「できますよ。私とあなたが出会った頃、あなたはまだ子供で、将来こういう関係になるとはとてもとても考えてなんかいなかった。でも、私はその頃から、あなたが大好きでした。」
その頃よくやったように、ツォンはルーファウスの背中をぽん、ぽん、と、軽く、規則正しく叩いた。
振動に眠気を誘われながら、ルーファウスはツォンに意識を委ねていった。


・・・だから何って言われると困るんですけどねぇ・・(苦笑)

おしまい(笑)


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