里中亮先生の第1弾

実は「処女小説」なんです。ちょっと恥ずかしいわ。(*^^*)



ニブルヘイム。
魔晄炉調査のために何年かぶりに訪れた故郷。
1stソルジャーになると言って飛び出した故郷。
ただの兵士にしかなれずに家に戻ることもできなかった俺。
そんな俺にセフィロスがやさしい言葉をかけてくれた。
セフィ「なんだクラウド。家へは帰らないのか。」
クラ「うん・・・」
セフィ「俺の部屋でよければ、寝るところくらい作るが。来るか?」
俺は家には帰りたくなかったので、即座に肯いた。


夜中にふと目をさますと、隣にいるはずのセフィロスの姿が見えなかった。
クラ「ん....セフィロ...ス...?」
(カチャリ)
ドアの開く音がした。まだ目覚めきっていない目をドアの方へ向けるとそこに長身の美しい男のシルエットが浮かび上がっていた。
クラ「セフィロス...どこ、行ってった...の?....」
セフィ「.......」
セフィロスはそっとドアを閉めると、ベッドのそばへ歩いてきた。
セフィロスはベッドに入る様子もなく、ベッドの傍らに立っている。
クラ「ど...したの?...」
さっきよりは意識がはっきりしてきた。
薄明かりの中、セフィロスが手に何かをもっているのが感じられた。
目を凝らしてみると、それは微かな光を受けて輝いている透明な棒状のものだった。
突然、毛布がはぎとられ、何がなんだかわからないうちに、上半身が裸にされてしまった。
クラ「え?...何?....」
次の瞬間、喉元に冷たい感触が来た。
クラ「ひっ...」
そう、さきほど透明な棒状のものと認識されたあれ。
氷の塊。
セフィロスの手が喉元から、胸元へ、そしてさらにその下へとすべるように移動していく。
クラ「い....や。冷た...い。やめ...て....」
セフィロスの手は止まることはなく、クラウドのなめらかな肌の上を滑るように移動していった。

クラウドの上半身は氷が溶けた水でぬれ、美しい輝きを放っている。
まだ1度も触れられていないクラウド自身だが、今までに経験したことのない攻めに翻弄され、既に固く勃ち上がりかけていた。

クラ「....ん...いや....なに....し...」
クラ(なにしてるんだよ、セフィロス!)
しかし、声にならない。
まだ女性との経験もないクラウドにこれが快感であるということがわかるはずもない。
セフィロスの手の動きが速くなってくる。
クラ(何か、俺、変だよ。どうしちゃったんだろう。)

クラ「も....お願...い...はや..く....やめ...」
クラ(何でもいいから早くこの状態から開放して欲しい。。。)
セフィ「........」

セフィロスの手の中の氷は既にすっぽりと掌の中に入る大きさになっていた。

セフィロスの手の動きがゆるやかになり、ゆっくりとクラウド自身に近づいてくる。
素早くズボンと下着が剥ぎ取られた。
クラウドは次に来るであろう冷たい感触を想像して身を固くした。

が、予想に反して冷たい感触は訪れなかった。かわりに暖かい感触につつまれた。
はっとして上半身を起こしたクラウドは、セフィロスがクラウド自身を口に含んでいるのを目の当たりにした。
クラ「あっ.....」
クラウドはあまりの快感に身震いした。

未経験だったクラウドはあっけなく達してしまった。

セフィロスはクラウドが放ったものを、まだ誰にもふれられたことがない蕾へと移していた。
クラ「...え...セフィロ...ス...どこ...なめてん...だよ...」
セフィロスの舌がクラウドの蕾をなめ舐っている。
クラ「い...や...セフィロス...やめ...て......」
セフィロスの舌が離れると、代わりに濡れた指が滑り込むように中に入ってきた。
クラ「痛い...いや......やめて...お願い...あ..ああっ...」
クラウドの瞳から涙がこぼれた。
セフィロスの指がクラウドの中を探るように動いている。
突然、疼くような感覚がクラウドを襲った。
クラ「...ああっ!...」
先ほど精を迸らせたばかりのクラウドのものが再び勃ち上がりかけていた。
十分に軟らかくほぐした後、セフィロスは指を引き抜くとクラウドの腰を抱え上げた。セフィロスのものがクラウドの濡れた蕾をかるくつついた。
クラ(まさか、そんな、無理だよ)
次の瞬間、クラウドは痛みに大きく瞳を開いた。瞳からは涙が零れてきた。
クラ「あ...あああーっ!痛...」
再び勃ち上がりかけていたものをきつく扱かれている。
クラ(セフィロス、何で何も言わないんだよ。どういうつもりなんだよ。)
クラウドの顔は涙でぐちゃぐちゃになっている。
クラ「う......も...い...や...やめて...」
セフィロスの律動が激しくなってくる。
クラ「あ......なんか...へん...も...でちゃう...」
クラ「ああ...ああっ...ん、ああああっ!」
クラウドの体が大きく仰け反り、自らの腹に欲望を放った。
同時にセフィロスもクラウドの中に熱いものを解き放った。

クラ「う...ひっく...えっ...えっ...」
後始末をされている間も、その後もクラウドはずっと泣いていた。
クラ「何で...何で...こんなことするんだよ...」

セフィロス「クラウド、愛している」
セフィロスの長くてきれいな指がクラウドの髪を撫でている。

クラウドは驚いて顔を上げた。
クラ「え?...」
そこには今までに見たこともないような美しい笑顔を称えた顔があった。
もともと美しい男だったが、今はいつもの何倍も美しく見える。
クラウドの瞳から涙があふれてきた。
クラ「セフィロス、今何て...」

1stソルジャーになるといって村を飛び出したクラウドは、今までがむしゃらに前に突き進んできた。それでも目標としていたソルジャーにはなれないまま、故郷に帰ってきてしまった自分がいやになっていた。そんな自分を「愛している」と言ってくれる男がいる。
その男は誰もが尊敬するトップクラスのソルジャー、セフィロスだ。

クラウドの瞳から流れ落ちる涙は、ついさっきまで痛みと恐怖によって流されていたものとは明らかに違っていた。今まで張り詰めていたものが一度に解けたようにクラウドの顔もおだやかなものに変わっていった。

クラ「セフィロス、セフィロス、...セフィロス...」
愛していると答えたいのに、言葉にならない。
セフィロスはそんなクラウドの思いをわかったのか、そっと顔を近づけていった。
美しい男の笑顔が目の前にある、と思った瞬間、唇と唇がやさしく重なり合った。

クラ「...ん...」
セフィロスの舌が口腔内を探るように嘗め、クラウドの舌を搦め捕った。
ずっと欲しかったものがこの腕の中にある。ずっと憧れていたセフィロスが自分を愛していると言ってくれている。
クラウドはずっと前からセフィロスにこうして欲しかった自分に気づいた。
クラウドは最高の至福の中にいた。


セフィ「目が覚めたか、クラウド」
いつのまに眠ってしまったのか、気がついたら朝になっていた。
セフィロスは既に身仕度を整えていた。
夕べのあれは夢だったのか? クラウドが見ていた夢だったのか?
確かめるようにクラウドはセフィロスの顔を見上げた。
セフィロスの笑顔は夢の中と同じだった。
クラ(あれは夢じゃなかったんだ。俺を愛していると言ってくれたセフィロスの笑顔だ。)

いつまでもベッドから出てこないクラウドに、セフィロスは微笑みながらやさしく囁いた。
セフィ「早く仕度しろ、置いていくぞ」
軽く口づけをしてきたセフィロスの笑顔は夕べと同じだった。
しかし、その笑顔はこれを最後に2度とクラウドに向けられることはなかった。

END


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