ROD先生の第2弾

…もうやらない、とか言いつつも、またヤってしまいました(汗)。まだまだ修業中の身なのです。文章が短くまとめられないです(泣)。ごめんなさい…。



大洞窟。最後の決戦の場。

 「…クラウド」
 セフィロスとの最後も戦いを終え、皆のところに帰ってきたクラウドに声をかけたのは、ヴィンセントだった。
 「何?」
 「…いや、セフィロスは…もう、死んでしまったのだな」
 「うん………多分、ね」
 少し、間があいた。ヴィンセントを見ると、なにか複雑な表情をしている。ホっとしているような…泣いているような………?
 「…クラウド、たのみを…聞いてくれるか?」
 真っ直ぐにクラウドを見つめる、真紅の瞳。凄みすら含んだその瞳を見つめかえし、ひとつうなづく。
 「…セフィロスに…逢いたいのだが」
 「洞窟が崩れ始めてる。危険だ」
 「かまわない。ひとつ…言いたいことがあるのだ」
 相変らずクラウドを見つめるその瞳に、揺るぎ様のない決心が宿されていることを、クラウドは見取った。
 「…この岩場を降りたところに………。気を付けて。必ず、帰ってきてよ」
 「簡単にはクタバラン躰だ。帰ってくるさ。…ありがとう。クラウド。すまない」
 そう言い残して、岩場の向こうにヴィンセントの紅いマントが消えていった。


 ヴィンセントがセフィロスと戦った最後の場所から、いくらか下に降りた場所に、セフィロスは転がっていた。クラウドのリミット技を受けた傷から、まだあかいい血が流れている。
 「………セフィ、ロス………」
 今の自分とそんなに歳は変わらない様に見える、愛しい人の、息子…。
 彼自身の流した血で、顔に張り付いている銀髪をよける。血塗れの頬に触れてみる。まだ、温かい。
 その時。
 セフィロスの目が、ゆっくりと開かれた。極寒の海の様な、碧い瞳。自分の紅い瞳とは対照的な…。
 「…生きて、いたのか」
 「ジェノヴァ細胞の植えつけられた躰だ…。普通の人間よりは長く持つ…。それより…なぜ、戻ってきた?お前が…俺に何の用だ…」
 「知っていたのか?自分の躰が、どんなものかを…」
 「…フ………だから、あいつに、クラウドに殺して欲しかったんだが…」
 そう言って、セフィロスは力なく笑った。
 「…………すまない。私が…全て私が悪いのだ。あの時、宝条とルクレツィアを、君の母親を止められなかった、私が…」
 「母…親?」
 「そうだ。…君は君の母親に…ルクレツィアによく似ている…。口元なんか、そっくりだな」
 セフィロスの顔に触れ、まるで愛しい人に笑いかけるような瞳で、ヴィンセントは微笑んだ。…実際、セフィロスにルクレツィアの面影を見ていた。
 「……あんた、俺と、あまり変わらないように見えるが…?」
 「これは罰だよ。あの時、なにも出来なかった、私への罰。私の時間は…あの時から止まったままだ。…そして、君にも謝りたかった。君がこうして悲劇的な最後を迎えるのも、凡て、私のせいなのだ…。すまない…」
 後悔が、涙となってヴィンセントの瞳から落ちる。泣かずにはいられなかった。セフィロスがこうしているのも、クラウドが尊敬する人を自らの手で殺さなくてはいけなかったことも、この星に危機が訪れたことも、凡ての悪いことが、自分のせいで起こってしまったのだから。
 「別に…あんたが謝ることじゃない。…なるべくして、むかえた結果、だ…。気にすることはない」
 「私は…どうしていいのか判らないんだ…。この先も、私は生き続けてしまうだろう。そう、クラウド達よりも、遥に永い時間を。それならば、せめて、過去の過ちを1つでも償いたいのだ……。教えてくれ、わたしは、何をすればいい?君の代わりに、何をすればいい?」
 「…俺の代わりに…?」
 「そうだ」
 少し、間が空いた。洞穴の底の方から、低い、地鳴りが聞こえる。もうすぐ、ここも崩れるだろう。
 「…俺の変わりに、か…そうだな、じゃあ、この星と、クラウド達の未来を。俺を殺した奴が、どんな死に方をするのか…あいつらが守った、この星がどうなるのか…代わりに見ておいてくれ」
 セフィロスのその発言に、ヴィンセントはちょっと驚いた。クラウドを殺してくれ、という頼みは聴くわけにはいかないが、その様なことをいわれると、てっきり思っていた。
 「…君は、実はとても優しい男だったんだな」
 「よせ…それはあんたの思い違いだ…。…さっさといけ。もうすぐここも、崩れ落ちる。…仲間が、心配しているんじゃないのか?」
 「…………わかった。…その願い、確かにきいたぞ。…ありがとう」
 「…礼をいうなんて、スジ違いじゃないのか?さぁ、行けよ」
 そして、ヴィンセントはその場を後にした。去り際に振り返って見たセフィロスは、笑っていた。………ルクレツィアの面影の残る顔で。



はぁ…なんなんだかなぁ。設定がいまいちはっきり判ってないので、事実と違うところもあるやも知れませんが、その辺は許してたもれ。何が本当の設定なのか、判らなくなってます(笑)。…ガクッ。


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