また書いてしまいました。続きです。
まてりあるさん、こんなんでいいんですか?ほんとに。
でも、ヴィンセント、こんなこと絶対に言わない〜(泣)。
あれから、クラウドは時折暗い顔色を見せるようになった。元々明るい表情ばかりな男ではなかったが、それ以上にふと見せる顔に影がよぎるのを、ヴィンセントは見逃さなかった。
「クラウド・・・」
しかし、声を掛けようにも背を向けてしまう彼に、他のメンバーがいる建前、無理強いして話しかける理由など彼には見つからなかった。
宿屋に泊まって同室になっても、しばらく二人は話を交わさなかった。いや、話し出せなかった、と言った方がいいかもしれない。照れなどではない。
"あの事"にどう触れていいのか、二人ともそのタイミングを計れなかった。
「ヴィンセント・・・どうして、何も話さないんだ?」
ベッドに疲れた身体を投げ出していたクラウドが、先に口を開いた。
「いつも、そう話などしないだろう?」
それは嘘だ。クラウドは胸の内でヴィンセントを責めた。俺を気にして、話し出さないくせに。怖いんだ。
---------- そして俺自身も、あの日を思い出すのが怖くて、それ以上を話せずにいる。
「それとも・・・話して欲しいのか?」
隣のベッドで、同じ様に仰向けの姿でシーツに身体をうずめていたヴィンセントが、上半身だけをクラウドの方へ向けた。黒い艶やかな長髪が、ベージュのシーツにさらさらと流れる。
「そうじゃない」
珍しくきっぱりと言い放ち、顔を隠すように背を向ける。
「そうじゃない・・・けど・・・」
「けど、何だ?」
少し意地悪く問いつめてみる。すると、
「もう、いい。お休みっ」
意地になってシーツを頭からかぶってしまった。
(気にして欲しいと言ってるようなものじゃないか、それは・・・)
子供のようなクラウドの態度に心の中で苦笑しながら、それでもこれ以上は傷をつつくまいと、ヴィンセントは枕元のキャンドルライトを消した。薄い煙の臭いが、狭い部屋に漂う。クラウドのシルエットをちらりと見ると、自分も眠りにつくべく寝直した。
「ヴィンセント・・・もう、寝たのか?」
数刻後、聞き逃しそうな小さな声が聞こえた。間違えようもない。隣に寝ている、クラウドだ。
「いや。何だ?」
部屋を包み込んだ闇を壊さぬよう、静かに問いかける。
「・・・さっきの質問、だけど」
「気にするな。もういい」
v
諭すように優しく返すと、クラウドはシーツの中で大きく首を横に振った。
「よくない。今までずっと考えてたんだから・・・聞いてくれよ」
「・・・判った。で・・・何だ?」
もう少し聞き方はあっただろうが、ヴィンセントにはこういう聞き方しかできなかった。どう聞いたらいいのか、判らなかった。
消え入りそうな声で、シーツの向こうから返答が返ってきた。
「・・・ヴィンセントが、どう思ってるのかの方が・・・ずっと怖い」
「・・・・・・」
「・・・こないだので、大方判ったんだろう?俺は、セフィロスと・・・」
そこまで言って、一度区切る。
話すか話さざるべきか悩んでいる、といった時間が流れた。
数瞬か、数時間か。身じろぎ一つせずにいたクラウドが、ベッドから素足を下ろし、こちらへと歩み寄った。ヴィンセントのベッドの縁に腰掛けると、ぽつりぽつりと話し出す。
「・・・セフィロスを愛してた。でも、失った。もう、戻って・・・こないんだ・・・・・・もう、誰も失いたくない・・・・・・」
暗闇の中で表情を見せまいと俯いた、その陰から透明な滴がこぼれおちる。
「クラウド・・・・・・」
「嫌なんだ・・・もう忘れたい・・・」
幾つも流れ落ちる涙。ヴィンセントは上体を起こすと、クラウドの肩を強く抱き寄せた。
「お前を、一人にはできない」
そのまま細い顎を押さえると、唇を合わせる。
「奴には渡さない、そう言っただろう?私は、約束は守る」
ほんの少しだけ唇を離すと、それだけをつぶやき、何か言いたげなクラウドの唇をまた塞いだ。今度は深く、強く。
「・・・ん・・・」
唇から首筋、耳朶へと舌を這わせると、身じろぎをするたびに甘い吐息が漏れる。
「ヴィ・・・ンセ・・・っん・・・」
少しずつしがみつくように回してくる、その身体を抱き返しながら、ゆっくりとベッドの上に仰向ける。
「忘れるんだ・・・今だけでも・・・」
頬や肌に触れる指の暖かさを感じながら、クラウドは頷いた。
「忘れたいから・・・」
「・・・?」
「目は・・・閉じない・・・いいだろう?ヴィンセント・・・」
顔にかかった髪を左右に分けてやると、ヴィンセントは薄く笑った。
「ああ・・・キスの時以外はな・・・」
ごめんなさい・・・
なんか、べたべたのような、そうでないような(汗)。
書いてる本人がよくわかんないんだから、見てる人(いるのか?こんなん最後まで読んでくれる人)はもっと訳わかんないでしょう・・・
ごめんなさぁぁい(大汗)。
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