投稿者 あぐり 日時 1997 年 10 月 16 日 00:58:25:
ここだけの(インターネットで“ここだけの話”つうのは、よく考えると、“真面目なやおい”というのと同じくらいストレインジ・・・)、「あ」は、今、自分のHPを作っています。
小説中心になりましょうが。(とか言いつつ、できたのはまだトップページだけ・・・恐怖の大王が降ってくるまでに完成すればよいのでぃすが)
裏も作る予定であります。
できましたあかつきには、皆様、よろしくお願いしますね☆
真っ暗にして、テレビだけ最大ボリュームにつけた部屋であった。
テレビに映っているのは、今やミッドガル一の人気者にされてしまったヴィンセント・・・である。困ったような顔をしながら“朝まで生テレビ”のスタジオにいる。
「・・・うぅっ・・・はあっ・・・」
シドは、画面のヴィンセントの目の前で、ヴィンセントでない男に抱かれていた。
「テレビ・・・消せよ」
「いやです・・・もう少し」
男は、言うまでもなくジョンである。
シドがヴィンセントと住んでいたマンションを出てから、もう十日になる。そろそろひとり寝が寂しくなるころを狙ったジョンのねばり勝ちであった。
ジョンの欲望は際限がない。若いぶん、稚拙だけれど体力と誠実さがあった。全力でシドに奉仕していた。
まあ、何と言うか・・・かつて見たであろうエッチ系映画やビデオの模倣・・・相当、入っている感じではあったけれど。(はちみつを使ったりとか)
破れかぶれのシドには、ちょうどいい刺激であった。
(俺も、落ちたもんだよな)
そう想いながら・・・
(・・・てやんでえ・・・誰が悪いんだよ。俺だけが悪いんじゃ・・・ねえや!)
「あの・・・縛って、いいですか?」
ジョンは汗びっしょりになりながら、真面目に顔をあげて言う。
「し・・・」
「・・・動きを封じられてるあなたも、きっとすてきだと思うから・・・駄目ならがまんしますけど」
「う・・・」
オマエはアホか、と言いたくなるのを、シドはのみこんだ・・・。
アホなジョンが、だんだんいとしくなってきてしまっている・・・そんな自分に気づいてしまったからだ。
一方、ヴィンセントの方は、数ある誘惑に・・・必死で耐えていた。
彼だって、いい加減にシドの肌が恋しい頃である。しかし現実は、タークス本来の仕事と、スターとしての仕事、そしてマスコミやファンの目にさえぎられて、くたくたになって家に帰ると、眠るのがせいいっぱいであった。
体力には自信があったが(なにしろ改造されている)、精神力の消耗は、意外に激しかった。
それでも今夜は、余裕がある。
収録のあいまを見て、彼は、シドの携帯に電話を入れてみた・・・。
「・・・鳴ってますよ、あなたの携帯」
「・・・はぁぁぁっ!」
「どうします?出ます・・・か?」
シドはかぶりを振り、ジョンの首根っこをひっつかんでしがみついた。
「出ない・・・どうしたんだろう」
ヴィンセントは不安になった。まさか・・・。
(そういえば、あの若者・・・)
ふと思い出されたのは、バトルブリッジの息子・・・である。
まさか・・・あいつが。
ヴィンセントのリミットゲージが・・・「ぐぐぐぐっ」と、右上がりに上がって行った・・・
短いですが・・・きりがいいので、今夜、ここまで。
しかし、ヴィンをすてて若僧に血迷ったシド・・・ふふふ。いづれキツーイおしおき・・・してやるからね(妖笑)
ここまででも、読んでくだすった貴女には感謝のチュウ☆