きっとホ〜リ〜が遅すぎたんだ…


投稿者 美流 日時 1997 年 10 月 11 日 13:11:14:

ヴィン王女物語(2)

はろー、美流です。
なんかずうずうしいですね。やりなおし。
おこんにちわ、美流でございます。
・・・。こわいね。
まぁ、そんなわけで(どんなわけやねん)第二回はじまりはじまりー。
てけてんてんてん



「ウソでしょう?こんなの、信じられませんわ・・・」
ヴィンセントは20年間女言葉を使っていたので、やっぱり女言葉で言いました。
そう、その部屋もそのベッドも、自分の、どころか、ウータイのものではなく、シンラのものだったのです。
「ヒヒ国にきちゃったのね・・・」
「ヒヒ国」。女の子達は「ヒヒ親父」と、「シンラ国」を略して「ヒヒ国」といっていました。

ヴィンセントはベッドから降りて、ベッドを蹴り飛ばしました。
と、いっても、5センチずれただけでしたが。
ヴィンセントは昔からベッドが嫌いでした。
なんだか知らないけど、ふかふかしたところや、せまいところや、くらいところや、螺旋階段を見ているとイライラしてくるのでした。
だから、いつもヴィンセントはサバイバル寝袋で寝ていました。


「私は知らないうちにシンラの王妃になってしまったのね!ああっ、なんてことかしら・・・」
ヴィンセントはその場に崩れ落ち(?)肩を震わせてハンカチをくわえて涙を流しました。
ヴィンセントはだれか、光をあててくれれば完璧なのに、と思いながら、続きを言いました。
「二十歳になったと喜んでいたら、見たこともないヒヒ親父の妻だなんて!しかも私は男ですのに」
力いっぱい演技をした後、ヴィンセントは立ち上がってあきれたようにため息をつきました。
「誰も気づかないなんて、人間って阿呆の集団なんじゃない?」
ゴドーいわく、演技が完璧過ぎるのだと言いました。
歩くときは内股で、恥じらうように歩むその姿は男のほうが恐いくらい、女らしかったし、160センチで、喉仏もなく、甲高い声で、
「私、男なんです」
と、いったところで、だれも信じないのでしょう。
「でも、だから男にして王にならずに優雅な生活をおくれるんですものね」
ヴィンセントは高笑いはしませんでした。
いつも、純情な乙女を演じているのに、女王様みたいに、
「ホーッホホホホ」
なんて笑った日には、人気がおちるようなきがしたのです。


ヴィンセント自身、男達がでれでれと近寄ってくるのはまんざらでもなかったようです。
ちゃんと、男の人の恋人も一時期作っていましたが、あまりにもスケジュールが酷で、やめました。
「・・・。なんだか、私って性格わるいみたいねぇ。でも、いまさら男としてなんて生きられないし・・・。」
ヴィンセントは悲しそうにため息を吐きました。
「やっぱり、私って不幸・・・」


トントン、
という音がして、人の気配がしました。
ヴィンセントはあわてて寝たふりをしました。
「あれ?王妃様?」
青年の声でした。
「起きてらっしゃるかと思ったのに・・・」
「メイドかなにかかしら?」
「・・・!!!」
青年はびっくりして壁にぶつかりました。
ベッドの上で多少微笑んでいる、王妃、ヴィンセントの姿は、噂以上に美しく、思わずみとれているようでした。
青年は20歳くらいで、なんだかとても働き者に見えました。
「名はなんともうしますの?」
「あ、俺は」
青年が慌てて答えました。
「俺はシド。シド、ハイウィンド」
シドは赤面しながらヴィンセントをまたみつめました。




副題、サドか?ヴィンセント王妃、シド、誘惑す。



美流「おーわったーおわったー」
紅葉「せーんせいにゆっちゃーろー」
加藤「もう!中間テストが近いんだから、勉強しなさい!」
美流「勉強しなくってもあたし成績いいもんねー」
おとと「これからいう英語の意味、解るかた、お応え下さいア・メイプル・リーフ・ビン・ジャム・バン」
美流「ヒントは、名物だよ☆」
ヴィン「さらにいうと、鹿が有名な地域の名物・・・」
美流「あ、ヴィンセント!きゃー」
おとと「こーくすくりゅー!!!」
ヴィン「・・・」
美流「おととー!!!ヴィンセントとらないでぇー!!!」
おとと「やーい!もーらった!」
加藤「きゃー!ヴィン様」
紅葉「美流、あれがヴィンセントかい!?」

ジリジリ・・・

ヴィン「・・・シド・・・変わりになってくれ」
シド「ああ!?ヴィンセント!!・・・う、うわぁぁぁぁ!!!」


広瀬「あ、いいな・・・」
美流「へへーん。シドの小屋。」
シド「小屋なんて作るな〜!!!」
加藤「服きてれるだけありがたく思いなさい」
シド「・・・(絶句)」
紅葉「さあ、ヴィンセントとおそろいの首輪を!」
シド「うわぁー!」

ヴィン「・・・。プレジデントの方がたちがいい・・・」
ケット「あたりまえでっしゃろー!あんたはん、にげてよかったでんなぁー、ボクの相手ならまだましやろ?」
ヴィン「・・・(逃走)」
ケット「にーがーさーへーんーでー!!!」


おとと「けっきょくのところ、おわり。」


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